respect for endura, BOOKS f3

glad for hiroko, YOU 


(あ)カメラが治っていた。きせき。今朝そのまま学校へ行こうか、帰ろうか悩んだ結果、無理せず帰宅。シャワーをあびて洗濯を回して一眠りしてから暗室へ向かった。おかげでいつもより調子が良くて、一週間前倒しで終えることができた。水洗時、うれしくてフレシノなどを聴いていたね。明日は久しぶりの丸一日休み。暗室も他の人が予約していて入れなかったので、のんびり次の製作のことを考える時間にしようと思う。

3月8日

(あ)まいちゃんは今日はライブ。わたしは腹痛からの復活。ついにかどうかはわかりませんが大判チェキまたの名ポラカメラが壊れてしまいました。何年使っただろうか、そんなに長くは使ってないはずだけど、ありがとうねという気持ち。新しいカメラを早急に用意しようと思いつつも、今日は携帯電話で撮った写真をあげてみています。iPhoneの写真きれいだなあ。部屋があったかくて、花が開いてしまうのでお風呂の前においてみました。ラナンキュラスと、ポンポンのラナンキュラス、スパイダーなチューリップと染めのスイートピー。かわいくてかわいくて朝起きたとき、ごはんを食べているとき、帰宅したとき、ふとしたとき、あなたを見つめる時間にたまらなく癒されています。今週からようやく社会復帰をし始めました。まさか戻ってくるとは思っていなくて、自分がやりたい考え続けたいことと、元々学んできたことがうまく組み合わせられるように、つまりここにわたしにしかつけられない付加価値のようなものを見出しながら、無理せず、自分を大事に相手を大切に取り組んでいきたいと思う。ご自愛というご他愛。これを職場で更新している。そういう勤務なのだ。


3月7日

(あ)昼過ぎから暗室に行こうとして、頼んでいたカラーネガを取りに行った後に暗室へ。焼こうと思っていたネガがなく、致し方なく家に戻ろうと電車に乗ってしばらくした後、腹痛に見舞われ、駅からタクシーで家に帰った。暗室へは戻れそうになく、家で悶えていた。ガスターを飲む、胃腸薬を飲む、痛み止めを飲む、30分経過してもよくならず横になれず、嗚呼おわったあ、となって立ったり座ったり。1時間ほどたった後、横になれるようになり、気づいたら眠れていた。そのまま朝まで眠り、8にちのよる、これを書いている。

(ま)現在、0時28分。午前中にzoomで授業を受けながらまわしていた洗濯物のことを今ごろ思い出してやるせない気持ちに。いまから回すか、いや回しなおして干したいのだけれどもうベッドに入ってしまっている。授業のあとにあれこれやろうと思っていた気持ちはどこかに消え去って、今日したことといえば飲むヨーグルトを飲んだことと、『わたしは思い出す』を読み始めたことくらい。早起きして一通り作業をしたらスーパーへ。ご飯をつくって早めに食べて夕方に少し走るという当初思い描いていた予定は何一つ消化できず。喉がすこし痛むので母と通話しながら足湯をした。そういえばお隣さんが洗濯機をまわしている音をまだ聞いたことがない。

3月6日

(あ)花束ではないお花をいただくことは人生で始めての経験であった。今度会ったときに、なんでこのお花のチョイスだったのかを聞いてみようと思う。とにかく、わたしはうれしかった。

(ま)一週間ぶりに働きに行ったので少しナーバスだったが思いのほか時間はあっという間に進んでくれる。滝口さんの『ラーメンカレー』の特典冊子がこれまた良くて、すぐ読むのはもったいないなと思いながらも読む。とても重要なことが書いてある。

3月5日

(あ)青もの市の打ち合わせの前にイサナによった。なぎささんはやっぱり魔女だった。あゆみさんとあかねさんとサバサンド片手に打ち合わせ。近況を話しながらゆっくり福島潟でピクニックをした。新潟の春はきもちいい。

(ま)起きてすぐお風呂にはいって朝食を食べていると、貧血からくる不調でふらふらしてきて一人で先にお部屋に戻る。そのまま眠ってしまい気付くとチェックアウトの10分前らしくみんなから叩き起こされる。荷物だけ詰め込んでぐらぐらした頭で車に乗ってみんなの寄り道に付き合う。14時すぎの新幹線で東京に戻ってきて、今回の帰省では実家に寄らなかったことに気づく。ネタの練習をして夜は楽しみにしていた集まりへ。ずっとずっとお会いしたかったひとのチャーミングさと色気に飲み込まれるように虜となってしまう。こんなに魅力的なひとがいるなんて。別に短くてあっという間に過ぎていってしまう日なんてほとんどないのだけれどそれでも今日はながい休日だった。

3月4日

(あ)てんちゃんと久しぶりに会う。誰にも話したことのない話を二つ、てんちゃんに話した。てんちゃんにだけは言えた。てんちゃんありがとう。そのあとはわたくしもLightさんの展示へ。Tangoさんとサニーボーイさんにお会いした。サニーボーイさんからは作品の話やご自身の心境などたくさんの話をお伺いすることができたけど、Tangoさんには私の感想を伝えるだけになってしまって反省をしている。dAbのお二人のお顔もみれて安心できたし、ゆうてぃと純さん、小川さん、それからちょぴとリッパーさんにもお会いできた。安心できる場所があること、なんて幸せなんでしょうね。安心できる場所の定義を考えなくてはと携帯にメモをした。京番茶はたばこのにおいがするということを知り、ゆうてぃとドンキまで歩いた夜道もよかった。よい夜を過ごしている。

(ま)LIGHTさんの展示へ行くとTangoさんとサニーボーイ山田さんにお会いできた。なんだか緊張してしまってぜんぜんお話しできなかったなと思いながらもまたいろんなものを受け取らせてもらう。いろんなことを考える。考える。帰って祖母と叔母と旅館へ向かい夕方から温泉につかる。露天風呂までが遠くてその間ずっと寒いのだけれど湯に浸かれば身体は芯からあたたまり安堵する。夜に家族がみんなやってきて父のお誕生日のお祝い。2回目の温泉にはいって泥のように就寝。R1グランプリは決勝ステージだけテレビで見れて、放送が終わったあとすぐに全員のネタをYOUTUBEで見る。こんな風に家族と過ごせることがありがたくて嬉しいと噛み締めていると、ふと同期に会いたいなと思う。みんながみんないろんなところに居場所があってずっと一緒にいられるわけではないけれど、いやだからこそ、一緒にいられてこんなにも嬉しい。わたしは家族にも友人にもすぐに「だいすき」などといってしまうけれど本当にそれではこぼれ落ちるものがあまりに多い。到底ぜんぶを見つめられなくて、だから見ようとし続けたい。

3月3日

(あ)じじいがもうすぐ老健に入所する。入所するともう長らく、なんなら会うことは今後かなわないかもしれないので、今回の受診のための外出はどうしても付き添いたかった。3か月ぶりくらいに会うじじいは、薬のせいで見たことがない恍惚な顔をしていた。施設で大暴れをして、薬の量が増えたとは聞いていたし、意識レベルも落ちることも分かっていた。わかってはいたけれど、いざこう歩けていた今は歩けないじじいを要介護5のじじいを目の当たりにするには、まだわたしが整っていなかった。涙をこらえて、じじいを見つめて話をしてみる。動きがいつもの3倍はおそい。ことばもはっきりしない。それでもわたしのことはまだ覚えてくれていた。あさこ、あさ、ふと会話の中で呼んでくれる名前にこんなに安堵したことがあっただろうか。覚えていてくれてありがとう、あなたの娘がわたしにくれた名前で呼んでくれてありがとう。ぼろぼろとこぼしながらも牛丼を食べる。本人のリクエストなのに、おいしくない、しょっぱいと文句ばかり言うところは変わっていなかった。食後のおかしも相変わらずすごい量を食べていた。そんな祖父にシャッターを向けるとそれはお前さんのカメラかと、カメラだねと私向かってピースをしてくれた。左眼からポロポロとしずくが落ちるように涙が落ちていたのは、緑内障のせいなのだけど、はじめてふたりで泣きながら向かい合ったね。後にも先にもこんなふうに泣きながら向かい合うなんてことはきっと最後かもしれないね。わたしのおじいちゃんは、げんちゃん。短気で不器用で、誤解されやすいけど、かわいくて、真面目で、痛みがわかる人。日記を毎日つけて、朝日新聞の「花おりおり」をスクラップしていた人。繊細で、神経質な人。大好きなおじいちゃん。

(ま)現在、0時30分。歩き始めたばかりくらいの年齢の子どもが「これはなんだい」といって、夕方のまだ青い空にうっすらでている白い月を指差していた。飛行機も飛んでいた。少し先を歩いているお母さんは建物を指しているのだとおもったらしく「都庁」と言った。振り向いてもう一度子どもの目をみたわたしは、その瞳が月を指していることをもう一度確認した。新潟に帰る新幹線であれこれしようと思っていたのに結局2時間丸々眠ってしまった。いまは祖母の家でこれを書いていて、祖母は明日の朝食にホットサンドをつくると言い張り切っていてとっくに眠ってしまった。使いなさいと言われた電気毛布があたたかくて驚く、というかまだまだ新潟の夜は冷え込むのだな。さっきまで全く聞こえなかったのに急に祖母の寝息が聞こえてきて安心している。

3月2日

(あ)受診しなければならなくて、ドキドキしながら病院へ向かった。結果よりも5時間半の滞在時間に唖然としてしまった。これから来るたびに5時間半硬い椅子に座って拘束されると思うと日ごろからストレスをためないことの重要性が極太の針で刺されるくらいには激痛感している心で泣いた。

(ま)もっと見ていたいと、つぎはどんなものを見せてくれるんだろうと、思われるようなものをつくりたい。

3月1日

(あ)今日も今日とてうまく焼けなかった。

(ま)タイでわりと無理やり買ったワンピースにひさしぶりに袖を通して、着心地の良さにあたたかくなったことを実感する。よく通る道の梅の木はいまが満開で、あんまりかわいらしくて見るたびに泣きたくなってしまう。泣いたっていいのにどこかで我慢している自分がいる。母親にここがいたいとストレスが溜まっているんだよ、とお腹の一点をぐいぐい押されたが全くいたまなかった。付き添いで観たライブは4分の3くらい眠ってしまった。

2月28日

(あ)今日で2月が終わる。朝、レコードではなくCDを流してみている。このCDが一周したらレコードをかけてみようかな。ゆっくり支度をして、暗室へ向かおう

(ま)やっと家から出られて夜、きげんとやよちゃんの卒業公演を観に行く。ちかい会場だったから歩いていけるはずなのにあれこれしてしまってギリギリになり結局バスに乗る。こんなのばっかり。以前やよちゃんにうまい演技ってどんなのだと思うと聞くと、相手のセリフをしっかり受け取っていることと言っていたのをわたしはずっと覚えていてそのことを体現するさまをたくさん観れた。よく知っているひとが舞台上でまったく知らないひとを演じているとき、知っている/知らないがどんどん混ざっていくこの感覚はいつも不思議だ。芝居はそこでひとが演じる以上、ぜんぶが嘘になることはないのだと思う。バスは空いていて、どっとたくさんのひとが降りた停留所でわたしも降りた。

2月27日

(あ)今日が27日っぽいかと問われても、うーんと答える気がする。あんまり気持ちのいい目覚めでなくて、おばあちゃんに連絡した。時期的には梅、だけど結果河津桜だった。寝てばかり。

(ま)李琴峰『独り舞』と僕のマリ『書きたい生活』を読み終わる。

2月27日ではなく、2月26日

(あ)今日は2月27日っぽい気がしたけど、2月26日だった。昨日いけなかった潮田さんの展覧会を見にあざみ野へ。晴れていると、寒くても春の格好をしたくなる。駅に着いてから財布を忘れたことに気がついて、家に戻って、また駅へ、それから電車を2本乗り継いで向かった。あざみ野は春だった。会場までの道中に一本植っていたさくらは8割咲きで、とても美しかったね。展示を見に来ていたキャメラ小僧のみなさまがしっかり撮っていて、そうだよねとなった。なぜ「マイハズバンド」というタイトルだったのか、写真集に書いてあるのかな。こちらに委ねているのかな。仕事が決まったら初任給でまず購入しようと思った。それから雪が溶けたらわたしはまず秋田に行かなきゃと帰りの電車で思ってこれを書いている。それからあなたと話すとき。わたしはこういうひとだと伝えるようにしたい。

(ま)週末だけバイト先の脇でマルシェがやっていて、そこでいつもみかけるひろこちゃんがすきそうな鞄屋さんの名前がてんびん座、だった。この前お母さんにふたご座とてんびん座は相性がすごくいいんだよと言われたことを思い出す。七五三の格好をして歩いている家族の、お父さんにあたるひとが、綺麗な和装に似合わず大きいビニール袋に家族分の履いてきたであろう履き物を入れていて、そう、家族ってそういうことだよねと思った。働いていると、展示にきてくださった方に声をかけていただき驚きながらもとてもありがたい。わたしはどんなことばももっていない。

2月25日

(あ)昨日のすばらしい会食の前、今年度の最後の授業日だった。今年度はびっくりするくらい暗室に行けなかった。暗室に行っても写真が焼けなかった。学科の人たちともうまく話せなかった。そんな中2月17日から2月20日まで、写真工房展があった。2度目の学校の展示。一年生のパワーに、同期の進歩に、殴られる気持ちだった。後悔はしていないし、作りたい作品が作れてそれに対する言葉もいただけてありがたい限りで、しっかりやりきったのだけど、この一年暗室に行けなかった自分が情けなくてゆるせなくて。写真を始めたころより今がしんどくて、どんどんしんどくなって、でもおなじくらい何かを考えたくて、想いたくて、それを写したくて、残したくて。シャッターもどんどん押せなくなっていって、だから押したい気持ちも強くなっていった。そんな一年だった。怖くなれば怖くなるほど、写真から離れられないようなそんな感覚になって、わたしはどこへ向かって歩いているのかわからぬまま、でも歩むべき道を辿っている感じ。2020年の個展が終わった後の打ち上げで、私は泣きながらマドンナとまさゆきさんに「怖いけどやりたい」と心のうちを明かして以来ずっと、そう思わない日はないのだけどその「怖い」と「やりたい」がより大きく鮮明になってきているのだと思う。これがいまのわたしなのだとわたしがわたしをみつめるために、ここにわたしを記す。

(ま)作業をしにパソコンをもってちかくの図書館へいくと席がもうないくらいパンパンで、来週は早い時間からこようと思いながら椅子に鞄を置いていた人に声をかけその席を使わせてもらう。そのひとはすぐに席を立って、次に来た人はウマ娘の画像の編集をしていた。斜め後ろにすわっているひとがコンビニに寄るといつも飲みたいなと思っているがまだ買ったことのないジュースをごくごく飲んでいてあぁいいなと思う。わたしはあのいちごジュースを見てももう、飲みたいと思わないないような気がした。

2月24日

(あ)「わたしの光」

名前が「光」るひとに出合ってから、わたしのとっての光を最近ずっと考えていて、このひとだと思った。光をくれる人。光を教えてくれた人、光に連れていってくれた人。ずっと届かなくて、届かなくてよくて。歩みやすいように、見失わないようにずっと、少し先を照らしてくれている人。わたしのとっての光。最初の光。はじめての光。舞ちゃんが調べてくれた露西亜料理、学校での作業、ドトールのミルクティとカフェラテ、おすそ分けのミモザとフリフリのトルコキキョウも、今日撮った写真も、みんなを悲しませないように生きたいと思う。

(ま)以前マドンナにいただいた愛咲子ちゃんとおそろいのノートに書きはじめるのは今日だろうと思いひらいて、わたしは何を書くのだろうと思ったら右手が自然にこう書いていた。「2024年2月24日は金曜日だった。わたしたちは東京にいて、そこでは雨が降っていた」

これはながいメモというか殴り書きかなにかになるだろうと思い、その中身をマドンナと愛咲子ちゃんに聞いてもらう日はすごく先であるように思われた。そのときのわたしたちも今夜のようにあたたかな何かに包まれているといい。そして少しでも何かを包めるひとになれているといい。

2月23日

(あ)連れてもらって人生初ジム(体験)にいってきた。下半身はそれなりに筋力があったけれど、上半身がまるでダメで自分に呆れた。腹筋とダンベルが持ち上げられなかった。無事に仕事が決まったら、通いたいと思う。

(ま)ここ2週間が結構きつかったのでありがたい連絡が届きすこしだけ、ほっとする。今日が誕生日の同期と新宿からあるいて帰ってくる途中、意気揚々とケバブをおごろうと思ったらお財布を忘れていてかえっておごってもらう。何してんねん、とわたしの中の加納愛子がつっこんでくるが無視をする。だって人生はぼけていてなんぼだもの。パーソナリティスタイル診断をしたら軽躁病と出たので、金井美恵子『岸辺のない海』を読んでから眠った。このところ夜になればなるほど目がさえてしまう。

2月22日

(あ)部屋とキッチンのすりガラスの模様が違うことに気がついた。ここにはどれくらい住むんだろう。

(ま)みんながみんな「ライブの日の顔」をしていて、わたしも鏡を見てみたけれど自分ではよくわからなかった。周りのひとから緊張しているねと言われたのを聞いてあぁいま緊張している、と思った。

2月21日

(ま)はじめていった、というか東京に来てから二度以上いったまつエクサロンはまだなく通い続けられそうなお店に出会っていなかったのだが、今日をもってジプシー的彷徨いに終止符を打つことになりそうだ。家から徒歩でいけて見たことのない角度のアーチがうつくしく値段も良心的なそのサロンは、外から見ると三角の建物の上階にはいっている。薄暗くエレベーターはおそらく2名までしか乗れない。まつエクサロンの入っているビルはどうしてああも揃いも揃って日当たりの悪いビルなのだろうか。そして施術時間のたった1時間に眠ると3時間くらい眠ったように休めるのはなぜのだろうか。この感じ、をまつエクをしたことがないひととも話したいとわたしは思っていて、そのときはどの辺から切り出そう。

上野先生が入籍していたという報道を何の驚きもなく受け止めている自分を、少し離れた場所から20歳の自分が見ていて、その両方の自分をわたしはここで見ている。

2月20日

(ま)稽古場開放で練習をしてから、神保町へ行き愛咲子ちゃんの学校の展示を見る。ずっと前からたのしみにしていた予定は何てことない顔をしてちゃんとやってきてくれる。また自分の話しばっかりしてしまって何をしているんだろう全くと思いながら帰宅して、お茶を煎れる。わたしにはわたしの帰路があるように、愛咲子ちゃんにもかいちさんにも新潟からやってきてくれたゆーてぃにもそれぞれの帰り道と思いとひとりの時間があって、それはわたしには知り得ない。知り得ないから考えたくてわたしはまたみんなのことを思う。そうやってばらばらに一緒にいる、と思っている。携帯していた折り畳み傘はひらかなかった。

2月19日

(ま)やりたくないな、はやりたくないと思ったときがやりたくなさの最もちいさいときだ。あと回しにすればするだけやりたくなさは膨らんでゆく。だからあぁやりたくないなと思った瞬間にお洗濯物を干して洗いものをすることにしよう。ほかの人が関わっていることなら尚更だ。そうやって自分のよくないところを根本から変えなくてはいけないのはもうずっと前からなのだが、それが本当に今だ。去年ほどひとに謝って迷惑をかけてばかりの年はなかったから。

2月18日

(ま)現在、1時39分。女の子が泣いていた。それもちょっとびっくりしてしまうくらいものすごい勢いで。働きにいくときに大きなマンモス大学の前を通り過ぎるのだけれど今日は入試をやっていたようでそこで、見かけた。大量の受験生が行き交う中でその子のことだけが目に入ってきた。彼女のとなりで神妙な面持ちで肩を叩きながら冷静に励ましているお母さんは頼もしかった。落ち着いているように見えた。そのあとにビル風が吹き付ける通路でビルに向かっておにぎりを立ち食いしているひとを見た。あの泣きじゃくっていた女の子にもそんな日がやって来るといい。無心でひと目も憚らず元気いっぱいにおにぎりを立ち食いする日が。山崎修平『テーゲベックのきれいな香り』、頭からものすごくかましてきてとにかくすごいものを読んでいるぞという感じである。

2月17日

(あ)あほなので時間配分がうまくできず、あまり寝てない中で展示初日を迎えた。いや迎えることができてよかった。今回は人に話したことのない超個人的な話を展示した。威厳な精悍な雰囲気を出すために今までしたことのない雰囲気でプリントをした。正直怖いけれど、今作りたいを素直に表現したのでこれでいいのだと思おう、お疲れさまわたし。ご褒美にイチゴを買って帰った

(ま)引っ越してからはじめて最寄りのスーパーへ寄って、じゃがいもを買おうと思ったけれど少し考えてもどす。もう一つの駅側のスーパーのほうがずっと安い。このところ食欲と体調がほんとうにおかしくて東京の寒さにうまく対応できていない証拠だ。いろんな調子がよくならない。日中あったかいと思って油断するわたしもわるいのだけれど。

2月16日

(ま)このところ眠ろうと思って電気を消してねむる前に気絶してしまうので、昨夜も携帯の充電ができなかった。朝20パーセントくらいで出ると夕方には5パーセントくらいになっていて今日は運わるく、というか自分がわるいのだが待ち合わせの瞬間に電池が切れてしまった。P Cを持っていたのでWi-Fiを探すが接続できる線がぜんぜん見つからず、え?新宿でそんなことってある?と思いながらふらふら歩いていると小田急のフリーWi-Fiにつながりどうにか愛咲子ちゃんと連絡が取れた。作業をするという彼女の学校についていきわたしも宿題をやっていた。愛咲子ちゃんの明日がとてもいい日になることを願いながら一緒にいられることがうれしかった。もちろん宿題はすこぶる捗った。

2月15日

(ま)いろんな人に自分を真っ二つにしたらなにが出てくると思う?と聞いて回っていて、誰も彼も好き勝手答えてくれるのがたのしい。結構な割合であなたはもうひとりあなたがいるよと言われているがいや、わたしは大量のさくらんぼがいい。帰り道に前を歩いているお兄さんが短パンにビーサン、しかも全然寒そうにしていなくてあの人はなんだろうと思う。五月雨か、春雨かな。通話ですこしだけ話した今日の愛咲子ちゃんは雷。

(あ)あんまり良くない(自守自愛的でないから)けど、朝まで暗室にいた。
増刷が決まった連絡は展示が終わるのと同じ頃もらった。今まで感じたことのない気持ちになった。初体験の感情を味わうことは実は今年に入って2回目。1回目は家族の結婚のとき。そりゃそうだ、どちらも初めてのことなんだもの。この年齢(まだ若いけど、先輩方すみません)になって、まだ初体験があるんだ、新しい感情を知ることができるんだとそうなふうに思う。先輩方どうですか?まだ新しい感情に出会えますか?本当は得意じゃないけど、新しいこともしていこうと思いました。新しいほうを選んでみようと思えました。出会いたいから。わたしがわたしを、せめてわたしの感情くらいは豊かであるようにいれるようにしてあげたいと思った。
昼過ぎに帰ってきて爆睡。

2月14日

(あ)これから熱い湯を浴びて暗室に行くぞー。

(ま)滝口さんの新刊『ラーメンカレー』がちょっとあまりにすごくて当分ほかのものを読めないなという気持ちになりつつ、だからこそという気持ちで積んでいる本もひらいてみている。本を読む時間のなかでわたしは自分で考えてもいるのだということに最近自覚的になって、だから本をひらいているほうが思考がすすんでゆく。

2月13日

(あ)久しぶりに終電で帰っている。無我夢中で押してたシャッターは露出がバグっていて、プリントに苦戦している、苦しくて悔しい。この投稿を書く前に2回書き直している。ヨルベの原稿を書き終えた後、ずっと考えていたことが前より具体的に立体化してきた感覚があって、ああこれかもとなった。週末を超えたらだいぶ楽になるから、しっかり言語化できるようにしたいなと思う。久しぶりに素直にやりたいを見つけられた気がしている。だからいまは苦しくて悔しい気持ちを味わおうと思う。会いたい人たちの顔が浮かぶ。おいしくなくてもいいコーヒーを飲みながら、あなたの話をききたい。がんばろう。

帰宅してよくわからないところでシャッターを切った夜更け

(ま)明日から少なくとも1年間インドへ行く友人を見送りに行くと、今までみたことないくらい顔色のわるい彼女はふらふらと歩いて折り畳み傘を買っていた。セネガルにいたときは会いに行けなかったからインドへは行けるように頑張りたいと思いながらまた来週会うみたいにして別れた。帰りに郵便局に寄ると整理券で30人以上待っていたけれどあっという間に順番がきて、家に着くと再配達の荷物とひろちゃんからお手紙が届いていた。

2月12日

(あ)かわいいかわいいラナンキュラスちゃんとやさしい香りのフリージアちゃんが元気に咲いてくれてあたしゃ嬉しい

(ま)泥のようになってしまっている。帰宅して服を着替えてベッドにはいると気絶してしまう。電気をつけっぱなしで早朝に目が覚める。やることをしてから横になるべきだとは思うのだがどうしても。

2月11日

(あ)誰かの誕生日だった気がして、おめでとうと心の中で唱えるようにはく。昨日の悪天候が今日は嘘みたいに晴れていて、わたしもケロッとしてみている。今日はいい写真が焼ける気がする。これから準備して暗室に向かう。

2月10日

(あ)すこしだけだけど、ひさしぶり、雪。

仕事もろくにしていないのに次々に予定がきまっていく。これでいいはずなのに、喜ばしいことなのに不安になる。自分にできるのか、自分はできるのか。やるしかない以外の答えなんてないんだけど、それでうまくできなくなってしまう/うまくいかなくなってしまうものももちろんあって、大切にしたいのにできなくて、だから、これでいいのかと不安になる。不安に感じる間もなくすぐ答えをださなければならなくて、自分が出した答えに後悔したことはいまのところないけれど、それなりに擦りへっているかもしれないことに気がついた。あくまでわたしがわたしを擦っている。ふと会話で、どこでもドアを一回使うたびに10分寿命が縮むとして、どのくらい使いたいか尋ねられたとき、とりあえず10回使ってみると答えて、慎重だねと言われたけれど、いまをそれに例えたら数えきれないくらいつかっているかもしれないことに気がついた。気がついてからだ何事も。もっとわたしのペースをわたしが大事にしなければ。わたしがわたしを守らなければだれが守るんだよ、わたししかいないだろ、わたし。昨日取り替えたこのフィルム、感光してるっぽいね

2月9日

(ま)ベッドが届いて寝転がってみるとさいこうの寝心地で驚く。せっかく持ってきたけれどなにも見ずに3分の1くらい服を捨てるとずっと探していたひとの住所が出てくる。手紙を出すために切手をたくさん買ってくると、便箋たちが早く書いてとこちらを見つめてくる。柴崎友香『寝ても覚めても』を再読していてこれは目の、見ることについての小説だといわれるわけがやっとわかった。別にわかったからどうとかそういうものでもないのだけれど読みながらそのことをここに書いていこうと思った。だから書いておく。

2月8日

(あ)1時14分、写真迷子なんかじゃなくて、一日一舞は終わったんだと唐突に思った。始まったものはいつか終わる。舞ちゃんとの暮らしが終わったと同時に、もう終わったのだ。だからこれからはわたしの一日一枚を撮るべきなのだと思った。終わりは悪いことではないとわかってはいるけど、終わることは怖い。怖くてさみしい。怖さとさみしさを抱きしめながら、また始めようと思う、新しい一日一枚を。

2月7日

(あ)一日一舞、写真迷子である。ユーチューブを開いて2016年の森道のヨギーを聴きながら更新している。ニカホくんと直樹くんが演奏してる

2月6日

(あ)学校終わりの舞ちゃんと小春日和の東京を歩いた。新宿から原宿までは40分くらい。まるでディズニーランドにいるくらいには楽しい散歩だった。舞ちゃんは白いエアフォースを、わたしは黒いエアフォースを、展示お疲れさまの意味で色違いのお揃いで購入した。履かなそうな二人で履くエアフォース1、大事にだけどガシガシ履こう・・・、というあほな休日だった。そのあと学校でとても微笑ましい話をきいて幸せな気持ちで頭でスキップしながら家に帰った。

2月5日

(あ)北千住の家劇場へ。たまちゃんのチャイがとてもおいしくて、温まった。中野や阿佐ヶ谷にはないするめさがある味わい深い街

2月4日

(あ)最後に映画館で観た映画は覚えているけれど、いつ鑑賞したかは覚えてないくらい映画館に足を運んでなかった。ようやく鑑賞したのは「ピンククラウド」「イニシェリン島の精霊」場所は渋谷。人間に返っていく<わたし>を感じた

(ま)現在、1時55分。帰宅して開けっぱなしにしていたことに気づかずにいたカーテンを閉めてから本棚を整理する。入りきっていないからもう一つ買わないといけない。重要な宿題が終わっていなくてしかもかなり時間が経ってしまっている。明日から取り掛かり一刻もはやく提出しなくては。pcの充電器がやっと見つかったのでいろいろな作業できる。安達茉莉子『世界に放り込まれた』にものすごい一節を発見してしまい、行きも帰りも電車のなかで読んだ。本をひさしぶりに撫でた。昨日買ったポテトサラダはタイミングが合わなくて食べなかった。わたしは蛸がこいしい。

2月3日

(ま)働き終わった帰り道に下坂を歩いていると後ろから来た人が「その次に行った時は全然感動しなかった」と言っていて、すれ違うようにして坂を登ってくるギャルは「他人の幸せなんて願ってられないでしょ」と言った。どちらもその前後の文脈が気になってしまい考えながら電車に乗ると金曜日だからか混んでいる。お金をくずすためにコンビニでポテトサラダを買う。駅から部屋に向かう道にはコンビニが2件ある。もらった豆を撒いて非常にゆかいな夜であったが、新しい部屋のこの狭さにはまだ慣れない。

2月2日

(ま)家に着くと散らかっていて椅子にも座れないので服を脱いでベッドにそのまま入ってしまう。わかっている。これがすべての元凶だとわかっているのだけれどあれ、今夜も目が閉じてゆく。

2月1日

(あ)昨日の出来事を少々ひきづっている。手続きに時間がかかりいろいろな予定を変更しなければならなくなって、様々なところに電話をした朝はけっこう疲れてしまったのだけど、少し部屋が片付いた。実は展示と同じくして舞ちゃんとの3年半の同居生活も終わった。舞ちゃんがいないことも、いたことも、もうずっと昔のような感覚になりながら新居のぼろいアパートの一部屋の中、いつもの椅子に座りながらbetweenを更新している。

そして唐突に舞ちゃんを毎日撮るという行為ができなくなってしまった。一日一枚をどう撮っていこうか、撮りながら考えていこうと思います

(ま)新潟から父が来てくれていて段ボールで足の踏み場のない部屋の片づけを手伝ってもらっていると洗濯機と冷蔵庫が届く。全然すすまなかったから潔くあきらめて新宿へ向かいパンケーキを食べ、ルミネでよしもとのライブを見る。ヨネダでクスリともしなかったのにゆにばーすで大声を出して笑っている父はかわいらしかったけれど、わたしは前に見たことがあるネタだったから別のものが見たかった。20時に眠った父は、22時に一度出かけたわたしに全く気づかずに7時まで起きなかった。父の眼に今のわたしはどう映っただろうかと考えてそれから、今日の一枚を見て愛咲子ちゃんの見ている景色を想像する。

1月31日

(あ)リバスの掃除をして、搬出へ向かった。「昨日のわたしに手をふる」そんな時間だった。次の制作のイメージが浮かんでくる。一ヵ月、あっという間だったけれど、おこがましいけど熊谷さんとれいこさんと並走していたような時間がとてもいとおしくありがたかった。舞ちゃんを送ったあとあり得ないくらい狭い道が行き止まりとなり、切り返さなければならない状況に陥って案の定擦った。でも擦るだけですんで良かったと思おうと車を返しに行ったらけっこうな金額を支払うことになった。そんな搬出の想いで。わたしにとってのhe/sheは想いで

(ま)「愛咲子ちゃん格好いいよ」と言ったら「これからもっと格好良くなるよ」と返ってきたことも、ふたりで嵐を聴いたことも忘れたくないなと思う。

1月30日

最終日

(あ)今日のわたしは今日のわたししかいないから、今日のわたしと離れるのがさみしくて、ありがたくて。そんな一日だった。
今日までの一ヶ月間、みなさま本当にありがとうございました。

(ま)展示「東京/今日を生きのびた」は無事に全会期が終了いたしました。お力をお貸しくださったみなさま、ご来場くださったみなさま、気にかけてくださってるみなさま、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。1ヶ月もの長い間にわたって展示をさせていただいているということでわたくし自身がそのことにただただ救われたり背筋が伸びたりとたくさんのものをいただきました。そのぜんぶ、をそのまま抱えてこれからも歩んでいきたいと思います。だって、あなたがいてくれるからわたしはこうしていられるのだから。ほんとうにありがとうございました。それでは、また。

22日目

(あ)無事に今日を終えた。遠方から来てくださる方が多くて、本当にありがたい一日だった。会いたかった人たちに会えて目を見て話すことができた。ひとに会えることが展示の醍醐味のひとつだけど、そもそも会えるのは来てくれる人、気にかけてくれるあなたがいてくれるからなのだといつもここに立っていると実感する。あなたに対するなにかが展示をするたびに少しづつ大きくなっていっていることも同じくらい実感している。

いただいたオキーフのお菓子を食べながら中野から家までの一本道をゆっくり一緒に帰った。

(ま)引っ越し作業をする部屋で写真詩集「東京」をひらくとそこには半年前に制作していた自分たちという他人、がいてあまりにもすこし前の自分が他人で驚く。

1月29日

(あ)いろんなひとがいるけど、わたしにとって舞ちゃんは毎日会いたい人で、会える人なんだよなあとなった。それは多分舞ちゃんも同じように思っていてくれているから今日までこれたんでしょうね、ありがとう

1月28日

(あ)毎夜毎夜本当に楽しくて更新ができてない状況をよくないと思いながらも、深夜にもかかわらず大きな声で笑って、疲れて、眠る。今朝は舞ちゃんを見送ったあと、部屋をゆっくりみて、ゆっくりなぞるように歩いてみた。

(ま)一昨日開けたピアスがすこし腫れている気がして見てもらうと愛咲子ちゃんは腫れてないと言って、そのことがわたくしを安心させた。

1月27日

(あ)先日の新橋でのナンパで、急遽お手伝いをすることになったお店で手伝いと呼べるかわからない仕事をして、帰ってきた。舞ちゃんがドーナツを買ってきてくれていて、食べながら少し片付けをした。いただいたクッキーも深夜だったけどおいしく食べた。いつもいい夜をありがとう。

(ま)愛咲子ちゃんがすきなドーナツをわたくしは知っている。意識しなくても彼女について知っていることがたくさんあって、だからそれはもちろん知らないことがたくさんあることでもあって、とにかくほんとうにたくさんの時間をいっしょに過ごしてきたのだ。これからもわたくしはそのことに守られていくのだろう。

1月26日

(あ)友人が展示に来てくれるとの連絡をもらい、夜に三茶へ向かった。一ヵ月もの長い会期で展示をすると、思ってもみなかった人に会えることが多くて、それがただただありがたくて、今日もいろんな人の顔が頭に浮かぶ。

実はここのところ引っ越しの準備もろくにせずに舞ちゃんと過ごせる夜を惜しむようにばかみたいにしゃべって笑って、眠っている。とてもしあわせないまを、うまく言語化することができない。

(ま)展示からの帰り道でピアッサーを買って愛咲子ちゃんに見てもらってピアスを開けた。ガマンできなくてすぐに行動しちゃうのがわたしの持ち味だったなぁと思いながら、すきなひとには好きだと伝えようと、会いたいひとには会いに行こうと改めて思う。自分でやってみてきちんと納得することがわたくしの中で重要なことにさいきん気付いた。衝撃こそあれど痛みがほとんどないと言ったわたくしを信じがたいという目で見た愛咲子ちゃんのことも丸ごとこのピアスの思い出になったことがひどく嬉しい。いただいたスイートピーを何度も嗅いでしまう。

1月25日

(あ)彼女が立つ舞台をはじめてみにいった。3年半も一緒に住んでもまだしらない彼女に出合えることの喜ばしさをどう形容したら彼女にじょうずに伝わる伝えることができるだろうか。一つ今言えるのは、彼女は私をいつも照らしてくれるような、暗がりから明るいところへ導いてくれるような存在であるということ

(ま)客席に見つけた愛咲子ちゃんがにこにこと笑っているように見えたので安心した。こんなに寒い夜に観にきてくれてほんとうにありがとう。

1月24日

(あ)同じく今日もネガを見つめて終わった

(ま)見たくないものをクローゼットにいまは押し込んでいるけれど、間近に迫った引っ越し作業及び収納のないつぎの部屋では嫌でもそういうものに向き合わなくてはならなくなるだろう、夜でも朝でも「こんにちわ〜」と言いながら部屋に入ってきてくれる愛咲子ちゃんもいないし、とマジで他人事のようにぼんやり思う。バタバタするから作業は一刻もはやく始めたほうがいいけれど今日も何にもできなかった。結局困る未来しか見えないけどわたくしはもっと困ったほうがいいのかもしれない。

1月23日

(あ)学校の展示でプリントする写真を選ぶ。ネガを見ていると感傷的な気持ちになる。わたしは無事に焼けるのだろうか

1月22日

(あ)一ヵ月前から決めていた予定、当日を迎えた。舞ちゃんと待ち合わせをして北書店に向かう。人知れず、粛々と制作という名の自身に向き合う作業を合間合間に時間を見つけてしていたマドンナは、いつもより穏やかな空気を纏ってそこにいてくれた。おまもりのような本を抱いて東京に帰る。

(ま)つよい思いというものはどれほど時が経とうと決して消えたりしないのだと、そのことを体現し続けるマドンナに改めて尊敬の念を抱いてやまない。そういう方が近くにいてくださってどれほど心強くてありがたいか。

1月21日

(ま)現在、23時41分。今日もお米を食べてから働きに行く。駅のホームは日当たりがよくて格好をまちがったかもしれないと思いながらコートを脱ぐ。渋谷についたら寒くてなんやねんと思いながら急いでコートを着てマフラーも巻く。いつも100人くらい並んでいるドーナツ屋さんに今日は150人くらい並んでいるの横目に坂を上がる。竹内涼真が主演のミュージカルでは歌に合わせてペンライトを振る時間があることをやよちゃんが教えてくれた。家に帰るとひろこちゃんから本が返ってきていて、わたくしは明日新潟に帰る。この部屋で過ごす週末はもうあと1回しかない。明日は愛咲子ちゃんとマドンナに会えるから今週はそのために頑張ったとも言える。はじまったら終わることにいつでも安心している。

1月20日

(ま)現在、24時51分。起きたかった1時間後にベッドから出て朝ごはんを食べたらほんとうに久しぶりに午前中にお米を食べたことに気付く。それから朝にたくさん食べるとお昼になっても全然お腹がすかなくて快適なことを知る。知っていたはずなのに忘れてしまっていることは知っているとは言わないのだろうか。働きにいってかえってきてゴミを出して、真っ黒な夜空を見ながらお洗濯物を干した。今日こそ早く眠ろうと思ったけれど結局いまはもう2時を過ぎている。やらなきゃいけないことをやっていたらやりたいことまでたどり着けていない。他人事みたいに左のこめかみが痛む。

1月19日

(ま)現在、25時2分。悔しいことがあってそうすると重要なのは今日のことを忘れないこと、それからどう頑張っていくのかを考えてそれをやり続けることである。あるがままを認めていつだって話しはそれからなのだから。花屋さんで働いていた同期にすきなお花を尋ねたら少し考えたあとに「デルフィニウム」とかえってきて、全然似合っていないのがおかしかった。今日という日が週のなかで最も好きな木曜日だったこともわすれずにいようと思う。BOOKNERDでたのんだTシャツはまだ届いていなくて、楽しみな気持ちで明日も踏ん張れそうである。なにかを待つことは祈りに少しだけ似ている。

1月18日

(ま)ねむったのにこんなに眠たいことが果たしてあり得るのか、いやあり得るのだというくらい、ねむたくならない瞬間が一度もないくらい眠気におそわれながら働いた。遠野遥『破局』と、長島有里枝『テント日記/縫うこと、着ること、語ること。』を買ってコートのポケットに入れて帰宅。駅に向かいながらひろちゃんと久しぶりに通話。帰ってきてすべきことをせずにチョコレートケーキを食べて3時間ほど雑談し、1時間だけ作業してねむった。カリンバの音は夜中のどうぶつの森のbgmによく似ている。大してなかよくなかった村人が引っ越す時に写真をくれるのは一体なぜなのかということについてはじめてひとと話した。

1月17日

(ま)現在、0時50分。一日学校へいってから働きにいくとさすがにヘトヘトになる。始業1時間くらいでもう3時間くらい働いた気分になって場が馴染んでくる。あっという間に帰る時間になるけれどその頃には帰ることがめんどくさくなってきて、そういうときに店長と最近読んだ/買った本の話しが盛り上がったりしていい気分になる。店長は好みがはっきりしている。同期に日記を書きつづけているひとがいて少し日記の話しをした。年末からのキーワードが日記でこれまで以上に日記を書き続けることに関心が高まっている。まずはできるだけ毎日ここにくる。眠っていて愛咲子ちゃんのことを見送れなかった。ひろちゃんとやっている交換日記をひさしぶりに開いて記したのだが、自分の字に見えなかった。わたくしが書いたのに。

電車のなかで読み始めたグアダルーペ・ネッテル『花びらとその他の不穏な物語』に完全にくらっている。

1月17日

(ま)現在、0時50分。一日学校へいってから働きにいくとさすがにヘトヘトになる。始業1時間くらいでもう3時間くらい働いた気分になって場が馴染んでくる。あっという間に帰る時間になるけれどその頃には帰ることがめんどくさくなってきて、そういうときに店長と最近読んだ/買った本の話しが盛り上がったりしていい気分になる。店長は好みがはっきりしている。同期に日記を書きつづけているひとがいて少し日記の話しをした。年末からのキーワードが日記でこれまで以上に日記を書き続けることに関心が高まっている。まずはできるだけ毎日ここにくる。眠っていて愛咲子ちゃんのことを見送れなかった。ひろちゃんとやっている交換日記をひさしぶりに開いて記したのだが、自分の字に見えなかった。わたくしが書いたのに。

電車のなかで読み始めたグアダルーペ・ネッテル『花びらとその他の不穏な物語』に完全にくらっている。

1月16日

(ま)休んだあと、そのつぎの仕事へ行くときの憂鬱は行くまで消えないけれど、3週間ほど前に無理やり通したピアスを鏡で見るたびにまだうれしいのだった。遠野遥『破局』のすごさを一緒に働いているひとが話してくれて、熱意が籠もっていてたくましい横顔がなんだか羨ましくなった。豊崎さんの芥川賞・直木賞受賞作予想の動画をすこしだけ見て、〈小説〉をわたくしはまだ見たことがないとまた思った。

1月15日

(ま)ユニークで深い愛情をもつ母に育ててもらえて心底ラッキーだったと思う反面、ながい間一緒にいすぎるとひどく疲れてしまうが、それでも今日は楽しい気持ちで別れることができた。背中が見えなくなってもしばらく歩いて行った方向を見続けてしまう唯一のひとかもしれない。

1月14日

(あ)待ち合わせ予定だったお店でわたくしの不手際でひとりで昼食をとることになった。一人だけどひとりじゃないと思うようなお店で食べたサンドイッチ、大きくておいしかった。舞ちゃんが好きそうなので明日教えようと思う。明日が結婚式だという友人は大きな荷物をもって新潟からやってきてくれた。茶沢通りを休憩しながら歩いた。変わらないけど着々と歩む彼から勝手に勇気をもらって見送った。

「見下ろす感じが東京っぽい」「なんだか東京から逃れられなくて」「どこにいってもここじゃない感じがする」東京の話は、わたしたちの話なのだと今日も思う。展示の会場の屋上で一人でぼーっとしてる時、わたしは写真撮るのが好きなんじゃなくて、考えることが好きなんだと1年ぶりくらいにまた思った。

夜、まいちゃんが急遽来れなくなってしまったので、ひとりでお勧めしてもらったお店に行ってみた。注文した料理が出てくるまでの時間を、かかっていたバックトゥザ・フューチャーをみたり、メニューをみたり、となりの人たちの会話をこっそりきいたりして過ごした。頼んだ料理を、ひとくちひとくちをゆっくりゆっくり味わいながらいただいた。おいしい。瞬きすらも、いつもの3倍ゆっくりしてしまうような時間。こんな一人の時間を過ごすのはいつぶりだろうか。なんだか、すごくすごく贅沢な時間だった。孤独のグルメってこんな感じなのかな、とか。これは完全に悦というものに浸ってしまっている、老けたなあと、自分に乾杯となった。

家まで歩いている時、熊谷さんが“自分の目の前にあることを受け入れて生きていくことは美しいんだと思えた”とかいているのをよんで、微かに でもしっかり聴こえてくる浮さんの声から私も同じようなことを思った。焼いた写真を、<これがわたしの今>としてみつめてみた。わたしが知っているわたしと、わたしの知らないわたしがいた。わたしが知らないわたしをきっとあなたは知っていてくれている。わたしも、あなたが知らないあなたも知りたいと思う。

たくさんのことがあった一日を無事に終えて、ここに帰ってこれた。そして、いつもの写真を今日も無事に撮れた。

(ま)母が透視してくれたおかげで友人がひとり増えた。たしかしばらくぶりに雨降りだった。

1月13日

(あ)昨晩頑張って早く帰ってきて、麦ちゃんと田中圭のオケドラマを視聴したけどあれを見てのだめを想像しない若い世代がいるのかと感傷的な気持ちになった。田中圭が千秋先輩のような感じで複雑だった。おそらく田中圭は最初からマエストロになりたくてなった人で、千秋先輩はバイオリンとピアノをやっていて、バイオリンに比べたらピアノが劣っていたから音大でピアノを専攻して主席になり、様々な出来事が重なって指揮をはじめた(ふみだした)というところはひとまず違った。あとはのだめでは瑛太がでていたけど、今回のは弟が出ているね。生瀬勝久がミルヒみたいなかんじなんだろうな。のだめが恋しくなって朝からモーツァルトの2台ピアノソナタを流す

(ま)安部公房『砂の女』にぶっ飛ばされたのが嬉しくてくやしい。この廊下には13日の金曜日が似合う。

1月12日

(あ)アホみたいなバイトは、14:00から17時までの3時間の中抜け時間がある。さすがに3時間もあるから家にも帰れるのだけどわたしは帰らず、時間を潰すようなとてももったいないことをしている。初日ははなまるうどんを食べて喫茶店に。2日目は瀬戸うどんを食べて公園に。今日は向かいのよくわからんカフェの端っこすみっこで壁にもたれるようにして少しだけ寝ていた。そうだねえ、あとどれくらいこの家にいれるのかとふと数えてみたら14日だった。ああ数字ってわかりやすい。来週新潟に帰るから、あと14日。ここで14回寝たら「between更新した?」のやりとりはなくなってしまうんだね

(ま)ひと様の文章をなおすのはスラスラサクサクすすむけれど、それが一たび自分のこととなるとほんとうに一瞬でいろんなことが見えなくなってあるはずの選択肢もどこかに置いてきてしまう。今日の一枚で愛咲子ちゃんがうつしてくれた自分は、忘れものをよくしそうに見える。

1月11日

(あ)帰宅して気絶

(ま)現在、1時25分。落合加依子『浮きて流るる』はマドンナにいただいた大切な一冊で、ゆっくり読もうと思ったけれどあまりに良すぎてあっという間に読み終わってしまった。それからこのところ隙間隙間で落合さんの週日記を読んでいる。とても単純にこんな文章が書けたらいいなと思ったのだけれどそれは落合さんみたいな文体や日常の出来事の残し方をしたいということではなくて、このくらい正直でまっすぐにほんとうのことを、自分のことばで書き続けられたらいいなと思ったのである。寄稿のなかにある友理さんの文章をわたくしはこの先何度も思い出し読み返すだろうと思うし、この本をひらく度にマドンナのことを思う。展示に合わせてtwililightの熊谷さんが集めてくださった本の中に雨宮まみさんの『東京を生きる』を見つける。個人的に思い入れがふかいので『東京』をつくっている時は一度も開かなかったが、いつも目に入る場所に置いていた。今日もよく晴れていた。

1月10日

(あ)初めて新橋にきていたけど、びっくりするくらいありがたい出会いがあった。そんな思い出の場所になった。帰りに大福とアイスを買って帰って舞ちゃんと食べた。おいしかったね

(ま)学校の同期と駄菓子屋さんでお互いに何を選ぶかの当て合いっこをした。出立ちからして文学性があり面白いネタばかりする同期がリラックマのチョコレートを「自分、4いきます」と言ってたくさん買っていてきゅんとした。愛咲子ちゃんが買って来てくれたアイスクリームはわたくしが自分では選ばないバニラで、食べたらバニラってシンプルで美味しいのである。あさちゃんいつもありがとう。大量のゴミを捨てたらリビングが広くなって、そうこうしているうちにこの部屋を去る日が来るのだと思った。朝井リョウ『正欲』を読み終わる。

1月9日

(あ)9時に目が覚めてご飯を炊いた。R1へ向かう舞ちゃんを見送る。久しぶりにCDを聴きながら部屋の掃除をした。去年買ったCDは4枚、いただいたのが1枚。今年はレコード屋さんもちゃんといきたい

(ま)喪服を着てハイヒールで白い犬を散歩させているひとがいて、よく見ると犬は白ではなくて白い服を着せられていた。はじめて学校のライブに出たときもひとりだったけど、今日もひとりだった。結構さびしがり屋なほうだけれど舞台の上でひとりでいることは全然さびしくない。かえってさびしくなるほど、さびしくないのである。いつかエミリーに言われた「ひとりで充分でしょう」ということばを思い出す。出番が前のグループだった話したことのない事務所の先輩が声をかけてくださって帰っていく背中がとても格好よかった。そのひとも同期もわたくしもみんな、受からなかった。

1月8日

(あ)16時32分の本当に美しい橙色の夕焼け、ここ数年で一番美しかった。昼すぎに家を出る予定がもうこんな時間になっているけどこんな時間まで家にいたから見れたね。ここは夜が長い。夜が好きだから、夜が長いのはやっぱり嬉しい。こんな時間になったけど、準備したら出かけようと思う。

幡ヶ谷から中野まで歩いてみるという試みをしてみた。中野駅まで歩けた。2時間かからないくらい。つかれた

(ま)休憩室に「佐賀の福岡です。」と書かれたアツいメッセージに添えてたくさんお菓子が置いてあって、聞くところによると福岡さんは横浜出身らしかった。地名がたくさんでもうわからない。わかるけれど。歩いては立ち止まってピンをする愛咲子ちゃんのアイフォンの色はわたくしと同じ赤だった。はじめて見る場所から新宿のひかりを見た。

1月7日

(あ)朝起きたら舞ちゃんからの置手紙に夜帰るとあったので待ってようと思ってたのに気づいたら寝てて。ふと目を覚ました時にとった。コンタクトもつけずに0.001もない眼でもとれた

(ま)上野先生の『文学を社会学する』を買って店長と社会学の話しになり、上野先生と岸さんの名前が挙がる。今年の目標のひとつにパラパラ読みのままになっている『東京の生活史』を毎日ちょっとずつ読むことがある。今がやっとしっかり読みはじめられるタイミングな気がしている。

1月6日

(ま)現在、22時40分。おくれていると思っていた連絡が全く届いておらず母親からブチギレの連絡がとどいたので、今年から電話番号表とテレカを持ち歩くことに決める。働き終わってマックでこれを更新していると愛咲子ちゃんから電話があって話す。お正月のまったりとした雰囲気はもうどこにもなく忙しない日々の真っ只中にいる。あぁデジャブだと思いながらパソコンを打っている。つまりいつか見た夢のなかでわたくしは一度この文章を打っている。店内では聞いたことのないモーニング娘。の曲が流れていて明後日はR1グランプリの一回戦があり、いま部屋はとても散らかっている。それでもあの部屋にはやく帰りたいと思っている。

1月5日

(あ)去年の1日に京都の恵文社で購入していた太宰の「正義の微笑」をようやく読み始めている。エルヴィスプレスのもの。

(ま)大喜利大会のかえりにホワイトボードをもらったので、初対面なのにすごくすきになってしまったひと3人にサインも書いてもらった。みんなそれぞれ自分のスタイルがあってすこぶるクールだった。わたくしはペルソナみたいなものはあんまりないほうだと思っていたがそれでも集まりごとに多少なりともキャラを変えて/演じているのだ、と思うような時間があり、それはマイナスでもプラスでもなくただ事実だったので急に自分のことが他人みたいに思えたりした。だから今年もたくさんひとに会いたいと思う。ホワイトボードのお礼はなににしよう。

1月4日

(あ)左右違う色の靴下をはいてみている。右がチョコブラウンで左がクリーム。ここ最近の疲労感の原因がようやく分かってほっとしている。ほんと健康が大事。身体が資本を実感している正月。ちゃんとストレッチも続いています。健康にかえられるものはないですね。自分を守れるのも自分だし、自分が気をつければ家族や周りの大切なひとをも守ることにつながるけですしね。身体大事にしよう。まいちゃんと連絡がつかなくなって2日。元気だといいです。みなさまもどうか健康で元気でいましょう

1月3日

(あ)母と喫茶店いってのんびりした。夜は家族でご飯を食べてゆったり過ごした。遅めの三が日を始めている感じ。ありがとう

1月2日

(あ)まいちゃんには悪いところもよくないところもたくさんみてもらってきて、本当に迷惑をかけたよなあと、よくここまで一緒にいてくれたよなあと、ひとり部屋で天井を見ながら思ってた。まいちゃん、ほんと、ありがとう。離れているときのほうこそ、大切な人たちが浮かんでくる。わたしはこういう人間なんだとそんなことを思いながら、部屋の天井をはじめてみたけど、嫌いな模様のやつだった。いよいよここにも雪が降り始めたよとともにストレスもひとしおという感じで情けない、けど仕方ない。これがいまのわたしか、とほほ。可愛い爪を見ても笑えないんだもの。かわいいって思えないんだもの。わかってよかったってことにしたい。今年はタイミングが良く明日から連休だったので実家に帰ることした。鈍行でゆっくりゆっくり時間をかけてこのしがらみを払うように家に帰ろう。帰ったら、初詣に行こう。18:24の直江津行き、18:43の信越線快速。車内でたけのこの里を食べる、初買いはたけのこの里だった。うまー

1月1日

(あ)昨年は新年を福岡の博多で迎えて、佐賀は特に唐津、山口広島岡山兵庫を通って、京都、石川富山を運転、新潟は佐渡、岩手は特に盛岡、青森、秋田、群馬は桐生、また関西に大阪、京都、奈良、兵庫、愛知は特に名古屋。まだまだ行けなかった行きたいところはあったけど、振り返ってこうして並べてみると結構行っていたように思える。今年は本を取り扱ってくださっているまだ挨拶に行けていないお店にちゃんと行けたらいいな。みなさま、新年おめでとうございます。昨年は大変大変お世話になりました。今年もどうぞお付き合いいただけたら嬉しいです。ちなみにいまは妙高にいます。新年初めにみたものは、花火、日が消えた後の煙。

(ま)新年あけましておめでとうございます。こうしていられるのは、この場所を忘れずにいてくださるあなたのおかげです。さっそくできていないですが出来るだけ毎日更新したいとつよく思っています。今年も何卒どうぞよろしくおねがいいたします。そして愛咲子ちゃん、ほんとうにいつもありがとう。今年も変わらずよろしくおねがいします。元旦は二年連続で映画へいきあとはずっとねむった。起きている時間よりもねている時間が長いのはうそをつく時のようないけなさ、がある。

12月31日

(あ)雪がぜんぜんない。降らなくていい地域に降って、降るべき地域に降らない。異常気象なんだなあと考えた朝だった。年末年始の楽しいモードにはなれず、今年お世話になった人の顔を思い浮かべていた。今年は本当にたくさんの人にたくさんのものをいただいた年だった。だから、来年は少しでも返せるように、返す準備できるように、勉強をして、やるべきことをやる年にしようと思う。駅まで走らない、毎晩ストレッチをする。

(ま)足の踏み場もない部屋でスープを飲んで昨日いただいた手作りのスコーンを食べる。今年中に洗濯物は保留にして、最低限の片付けはしないといけないなと思っているととなりの部屋の洗濯機が回る音が聞こえ始める。相変わらず倒さなくてはならないものはまだたくさんあるのだが、二日の日に愛咲子ちゃんに会いにいくときの服装を決める。英語で声をかけよう。今年はいただいてばかり、会いに来てもらってばかりの年だったから来年はわたくしがいく。あなたに会いにいくね。片付けもせずに本をひらいていたら洗濯の終わった音が鳴り響いて、そうしたら珍しい方からうれしいメールが届く。まだこの年が終わりそうになくて、だからちゃんと終わっていっていると思った。

12月30日

(あ)昨晩は日付変わった2時に寝て、しまったと起きて時計をみたら6時24分だった。6時28分の新幹線に乗り遅れてしまうことが確定した。次の次の新幹線、7時53分に乗るために、30分で二週間分の荷支度を整えなければならず、シャワーは浴びれなかった。家を出てすぐにタクシーが見つかり、運がいいな私はと思いながら中野駅まで向かう。だけれど、マスクをどこかに落としてしまったことに気づく。7時53分の新幹線に乗るためにマスクを購入している時間はないので、運転手さんにマスクを一枚買わせてくださいとアホみたいな注文をしてしまった。しっかり一枚100円、高い。けれど仕方がない。年末の帰省ラッシュで、自由席も乗れなかったらどうしようという不安を片隅に中央線に揺られた。改札を出て、朝食を買い、一番ホームに並ぶ。見たこともない列にびびりんちょしつつも、ギリギリ座ることができた。気づいたら飯山で、上越妙高までは一瞬だった。

(ま)なにを思ったのか馬刺しを食べていた。

12月29日 二日日

(ま)昨日いただいた花束が包まれていたきれいな色の紙でマドンナからいただいた本を巻いて、読みながら三茶に向かう。ちょうど駅に着いたときに止まらなくなってしまった涙をふかずに改札を出ると昨夜入り損ねたコメダ珈琲が目にはいるが、昨夜のそれとは全然違ってみえる。新鮮なきもちになって深呼吸をし、家賃をおろして会場に向かう。年末だから多めにおろす。楽しみに待っていたリディア・デイヴィスの『話の終わり』を手にとってカフェオレを飲んでいると愛咲子ちゃんがやってくる。パッタイを食べるかカレーを食べるかで迷ったけれどじゃんけんでは決めなかったこと、会場の下の階で夜のステキなお茶をしたこと、何度も歩いた家までの道でまたあたらしい話しをしたこと、すごく近くでまだ知らない愛咲子ちゃんに触れられること、わたしはそれをことばで残しておきたいと思っていること、ことばで瞬間を残すことはとても難しいこと、今日もここにいたこと。

12月28日 初日

(あ)東京は今日も晴れていました。今日の日まで、本当に長かった。2本電車を乗り換えて三茶へ向かいました。やっぱり展示はライブだなと思います。はじめましての人、ひさしぶりの人、なんだか懐かしいような人。思った以上にたくさんの方が足を運んでくださり、たくさんの人にお会いすることができた。そんな初日を無事に終えました。みなさま、今日もありがとうございました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。そのあとはマドンナと向かいのタイ料理屋で温かい美味しいご飯を食べ、今日の話をきいてもらい、雰囲気のいいカフェのようなバーでゆったり過ごして終電を逃した。

(ま)わらいながら終電を逃したので時間を気にせずにおしゃべりをし、タクシーに乗った。わたくしたちは4900円で、マドンナは8800円だったそう。絵に描いたような都会の真夜中。昨日愛咲子ちゃんが運転してくれた道とおなじ道を進む。三茶から下北にはいると右側に現れるスズナリが今夜もひかっていて安堵した。あなたと会ってあなたのお話しを聞くことができて嬉しくてありがたい。にんげんってこんなにも面白いとひとと出会うたびに思い出す。よい本屋さんの棚は何度見てもその度にあたらしい何かに気付かせてくれる。ずっときつかったけれどこんな景色を知ることができて、それはほんとうに気にかけてくださる方々のおかげである。あなたがそこで受け取ってくれるからわたくしは投げることができる。だから、だから。

12月27日

(あ)展示の搬入日。朝予定の一時間遅れで家を出る。久しぶりに車を運転した。東京を運転するのは2年ぶりくらいである。道に迷いながら(一通に)twililightさんへ。19時ごろに準備を終え、ゆっくりと中野へ帰る。いつも歩いている道を車で帰るのがとてもよかった。となりには舞ちゃんがいて、折坂をかけてくれていた。明日からはじまる。良くも悪くも、いまのわたしたち。これがいまのわたしたち。抱きしめてあげなきゃね、舞ちゃんいつもありがとう。

12月26日

(あ)6時半に目覚ましをかけて起きたのは9時だった。いつもどおりである。いつもどおりじゃなかったのは、頭の中で恋は桃色がながれていたこと。今日からしばらく2019年期限のフィルムです。ワイドのフィルムも手に入りにくくなってきてしまいました。これも生産終了したらどうしようかなあ

12月25日​

(あ)かいちくんから借りたスキャナーをようやく稼働させました。ただいま。やっと地に足を付けて歩いている感じ。東京は晴れてる。

山から帰ってきたとき、どれだけ変わっているか不安になったけど、思ったより変わっていなかったことに安心したことを今日思った。9万円お買い物は赤にしてみた。なんかいいことありそう。ようやく中野に愛着がわいてきたところだったけど、来月の終わりから杉並の民になることをこのタイミングで書いてみます。

12月24日

(あ)朝起きたら佐々木さんのケーキが届いて、朝からクリスマスケーキパーティーをした。佐々木さんのケーキは人を幸せにするだとしみじみ思う。夜、携帯電話が急に使えなくなり、アップルストアで9万円の買い物をした。

12月23日

(あ)昨晩からミーティングルームという部屋があることを知って、寝るまでそこでいろいろしている。かなりいいさむいけど。

東京に近づくたびに安心する自分がいてびっくりした。今の家は東京なんだ、となる。東京は私を迎えてくれる。来る者は拒まないし、去る者も追わないけど。今夜は迎えてくれた。

中野について、ラーメンを食べて帰ってきた。キャリーケース2つひいて。舞ちゃんが灯してくれたあかり、ただいま

12月22日

(ま)現在、9時33分。起きて、いい加減まわさなければいけないのに回せていなかった洗濯物をやっとまわす。そのままお湯を沸かして、寒いのですぐにベッドに戻る。寝転がりながらこれを打っている。今日は家から出なくていいのでひと通り作業をしたらゆっくり本を読みたい。雨が降っているのに外を歩いているひとは傘をさしていない。三宅唱の新作は今年中にみたいと思っている。

(あ)新潟じゃなくて東京に帰りたいとなっているのが面白いと思う。どういう心境の変化なんだろう。しんどいと楽しいの反復横跳びと山口さんが言っていた。わたしはしんどいと頑張りたいかも。

12月21日

(あ)たしかに、ここは周りの目を気にしなくていい。

12月20日

(あ)

(ま)先週ぶりにライブで高円寺にいったけど、今回は着いて1時間で出番ですぐに帰った。公園で練習していたらショートカットにひとふさだけ三つ編みをしているクールな子がいた。忙しそうにお友達たちとおままごとをしたり鬼ごっこしたりして、16時55分になったらダッシュで帰っていって、ほとんど風だった。先週よりも舞台がちかく感じた。

12月19日

(あ)

(ま)来月新潟へ帰る日程がきまった。昨夜メリークリスマスと言ってもらったお花が愛咲子ちゃんもわたしもいない部屋でじっと咲いている。わたしはその様を思い描きながら部屋に帰る。それは想像よりもうつくしくひらいていた。

12月18日

(あ)ながく留守にしています。休養で電波の届かないところにおります。もうしばらくしたら戻ります。

12月17日

(ま)「いい夜にはいつもまいちゃんがいてくれるね」と愛咲子ちゃんが言ってくれたのだけれどそれはこちらの台詞であって、ほんとうに、どうやったって忘れらないような夜を、いつ思い出しても光りかがやいているようなときを、たくさん過ごしてきたしこの先も、そう。それらがいつもまもってくれている。何かにまもられているということはわたしをひどく安心させる。だからわたしも、あなたのことをまもりたいのだと思う。

12月16日

(ま)意識がぶっ飛びそうになりながら、ときどきぶっ飛びながら本を売る。ここに来るといつも、実家のちかくにかつてあったどれだけ夜になっても明かりが消えなかった街の本屋さんを思い出す。そこは身体が本に当たってしまうくらい所狭しと並んでいてあそこにいた本たちはみんなうれしそうだったし第一、どこへも行きたがっていなかった。

12月15日

(ま)現在、2時18分。帰り道にあるコンビニから出ると、自転車にまたがった愛咲子ちゃんと鉢合わせそのまま帰宅する。家にはいって、いつでも会いたい人こと中森さんにお会いできた話しをする。それから本当にひさしぶりにいろいろな話をして、気付けばこんな時間である。愛咲子ちゃんみたいなひとは他に見たことがないし今後もそうだろう。こうしていっしょにいてくれてありがとうとまた思う。ありがとう。明日も6時に起きたい。

12月14日

(ま)きょうという日は授業にいけなかった。

12月13日


12月12日

(ま)出られることが決まってからすごく楽しみに待っていたライブの当日で、晴れ。早目に集まったけれどろくにネタの練習もせずにわたくしが今準備している展示の話や、いっしょにやっている人のMV撮影の話しを聞いてブランコに乗りながらひらすら話しをした。6回くらいだけ練習して会場に向かう。15時に会場にはいって出番は20時という長丁場。これまで話したことのなかったひとと新たに仲良くなれてしかも同じ新潟出身であることがわかったり、このところ会えていなかった同期に会えた。坐高円寺は暗転が薄暗く、そこにいるひとの姿がよく見える。

12月11日

(ま)母とある神社へいっておみくじを引き、赤坂の街を歩く。

12月10日

(ま)最中だけはどうしても食べられなかったけれど、お土産でもらった切腹最中を食べてみたらはじめて食べられた。今年の本を選書させてもらったのだけれど、入れたかったものトップスリーが軒並み品切れと重版中でわらってしまった。THE Wは見なかった。

12月9日

(ま)働き終わって今日から東京に来ている母のもとへ急いで会いに行っていろんな話をした。ありがとう、よりごめん、のほうが今は大きいから、それだから、わたくしの場所から見えているものについての話をした。それから彼女のいるところから見えているものについても聞いた。わかっていると思っていたけれどそんなものはしんどくなるくらい脆く、自分がなにもわかっていないことだけがよくわかった。先に母がねむり、それからねむった。

12月8日

(ま)日がさすとコートがいらないくらいあったかい日だったから冬だけれどコーヒーフロートを飲む。真夏でもあったかい飲み物を好むわたくしにしては年に年度もない変化球で、それを選んじゃえるのも木曜日だからだ。ひさしぶりのクラスは会うひとみんなが会いたかったひとで一瞬である。お使いでヨドバシカメラ・フィルム館へいったけれどひっそりと佇んでいるわりには混んでいていいなと思う。目の前のひとは人生で三回目と言ってクリームソーダを飲んでいたけれどほんとうかはわからないし、今日やったネタを見て「優勝!」と言ってくれた人と十年後はもう会うこともないかもしれない。だから今日も会えてよかった、と何回でも伝えようと思った。ひとと出会えることの頼りなさはたよりないだけ確かなことであるのだと思う。

12月7日

(ま)めっきり寒くなって着ても着ても冷え込むからもっと着る。着ぶくれするけど寒いよりはいい。あったかい格好をしてさむい〜と言うのがいい。きょう不意に「明るい月みたい」と言われてうれしかったけど、わたくしはやっぱり月でも星でもなくそれで言うと夜、だと思う。愛咲子ちゃんはずっと月。明るいときもあれば雲で見えないときもある、  昼間は地球の反対側に存在し続ける月。

12月6日

(ま)ひとつ息を吸って吐くころには眠ってしまっているような火曜日。ねむって少し起きてまたねむって。でもその傍でたしかに頭の中にあることを考えて。考えて、置いてあるまま見つめて、手を動かす。動かす。

12月5日

(ま)駅に向かっていると金沢に暮らす友人から連絡があり、わたくしが向かう駅にちょうど今いると言うので急いで会いに向かった。ほんとうに一瞬会えたことがうれしくて相変わらずわたくしが話す、話す。捲し立ててしまってごめんと思いながら矢継ぎ早にまた質問をすると答える前に彼女はわらった。

12月4日

(ま)昨日「きっとこれ、すごくすきだと思うよ」と言われた一冊をそのまま買ってかえりながら読んでいたら自分の真ん中のまんなかですきなものでぶっ飛んだ。今年もこの先もずっとたいせつになるであろうものにたくさん出会った。だからってうかうかしてはいられない。まだまだ巡り合うのだ。足を運んで手を伸ばして。もっともっと本を読みたいしいろんなことを考えたいと思った。長く、歩き続けたい。

12月3日

(ま)沸かしたお湯があたたかいのは沸かしたてのときだけの時期になった。しみじみと冬はやってくる。

12月2日

(ま)夜あるいていると冷え込みがきびしかったので確認すると、7度だった。ひとさまの通っている学校はおもしろい。そこの生徒みたいな顔をして淹れてもらったお茶をいただいてメモをひらいたり本をひらいたりして過ごした。こっそり撮った動画はいつか愛咲子ちゃんに見せよう。ずっとずっと時間が経ってからのほうがいい。

12月1日

(あ)かさは右手でもつか、左手でもつか。内側から見える雨粒のかたち。ここにはほしかった寒さがある。ようやく冬が始まった。

(ま)現在、20 時17分。7時前にばっちり目が覚める朝があんまり久しかったので、多分昨夜の余韻が今日のわたしを起こしてくれたのだと思いながら朝食を食べた。電車はほかの時間帯よりも混んでいるけれど今朝はちょうどみんなが触れ合わなくて乗れるくらいの感覚があって本が読めた。朝番。ユニコーンよりペガサスのほうがいそうだし、恐竜よりマンモスのほうがいなさそう。天使はいる。あなたをびっくりさせずにおしゃべりする方法をわたくしはずっと探しているだけなのかもしれない。あなたってそうよ、あなたのことよ。

11月30日

(あ)今日もなにもできず終わるのかと嘆いていたけど、一筋の光がみえた。いい2022年の暮れになりそう。それはいつも舞ちゃんとの何気ない会話からはじまるね。いつも本当にありがとう

(ま)現在、24時32分。今年を生ききって、そこから見えるものの話しをしよう。その繰り返しだ。歩いてゆく愛咲子ちゃんの後ろ姿がだいじょうぶだった。顔は見えなくても、そうだとわかった。

11月29日

(ま)うれしくて有難い連絡がきたので今日の心持ちを忘れずにいようと思う。愛咲子ちゃんからの高尾山土産のおまんじゅうがあまかったから、平田オリザの『ともに生きるための演劇』とオルハン・ムルク『無垢の博物館』、藤沢周『ブエノスアイレス午前零時』を買って帰ってきた。今は大崎清夏『目をあけてごらん、離陸するから』を読んでいる。

11月28日

(あ)月曜日、えみちゃんの誕生日。シーエルエムシーに入部して、高尾山に登ってきた。元登山部とはいえないほど体力が落ちていたけど無事に登頂して、やまびこ茶屋でカレーを食べる。その後、コーヒーをご馳走になり、わたしがもってきたりんごをかじった。夏ぶりに会ったのだけど、その間にあったことやこれまでのことなどを話した。長野のおみやげの七味、帰宅したら何か作ろうと思ってそのまま寝てしまったけどそれもよかった。すらっとさらっとしているひと。野草がにあう人。粋な人。次は2月の冬の高尾、3ヶ月後は何をしてるだろう、まずは生きていたい

(ま)また新しく新潟から東京に出てきている方に会った。ほんとうに、よく出会う。

11月27日

(あ)朝食に用意されていたのは、新米のあきたこまち、なめことわかめの味噌汁、かぼちゃのポテトサラダ、生野菜サラダ、挽き肉と里芋のあんかけ、きんぴらごぼう、なんだったかの焼き魚、お新香、茶碗蒸し、納豆、のり、ヨーグルト。母と一緒にいただいた。墓参りと、お位牌の回収と、もう一度お家へ。新潟でいう長岡のような駅で分かれてわたしは弘前へ向かった。弘前は盛岡みたいだった。盛岡は弘前みたいだ。どちらも城下町。ひろ子ちゃんと一緒に歩きたいまちだった。まわりみち文庫さんにお邪魔した。東京は、市の棚にあった。

(ま)19時の渋谷の街に全然ひとが歩いていなくてみんな、サッカーを見ているねと言い合いながら働いた。みんなって簡単に使ってしまうけれど誰のことなのだろうと自分でも思いながら遠い駅からいつもながらゆっくり歩いた。マドンナも、少しだけ雨が降って暑かった今日もゆっくりゆっくり歩いているのだろうか。日本戦の結果を知らずにねむった。

11月26日

(あ)今日はひろ子ちゃんの誕生日。盛岡についてひろ子ちゃんに連絡をした。夏の大雨の影響で電車はまだ通行止めになっていた。バスで山奥へ向かう。

(ま)起きてゆっくり朝ごはんを食べて、それから再びねむって新しいバイト先へいってきた。帰り道に寄った近くのパン屋さんがほどよくて、夏に盛岡へ行ったときにアーケードの中にあって立ち寄った〈ミシェル〉というお店のことを思い出した。まちの本屋さんに、まちのパン屋さん。ひと駅歩くだけで流れている空気がずいぶん違うことに毎回ながら驚く。スーパーに寄って帰宅するとつかれていてそのままねむり先ほど起きて現在、1時45分。作業をはじめるにはいい時間帯である。ひとりっきりになれた休日にわたくしはこの間会ったあるひとのことをふと考えていた。一体どこからきたのだろう、もっと話しを聞きたかった。だから多分また会いに行くのだと思う。それからネットプリントでひさしぶりにすきな人の文章を読んだ。印刷してそのままセブンイレブンの入り口で読んだら、文章がすこし上手に書けすぎていてさびしくなった。それにしても東京で同郷のひとに会うことがほんとうに多い。ひこちゃん、お誕生日おめでとう。

11月25日

(あ)日常を撮るってすごい難しいことだなと思ったよ。まだ今年おわってないけど

(ま)現在、24時48分。傷ついたことがあるひとのつくるものがすきだ。でも誰も傷つかないでほしいとも思う。昨日同期にひとまず今はハーゲンダッツでも食べてお昼までねむってお仕事休んだほうがいいよと言ったらほんとうに今日サボったらしく安心した。長く走り続けるためにときに休まなければいけない。隣の駅にもうサンタクロースがいた。

11月24日

(ま)現在、10 時43分。起きて、もう2年くらい読み続けている日記を読んで窓をあける。自分で自分のことを殴っていて痛いのに、もっと痛い思いをしていたひとが隣にはいたじゃないかと今も自分を殴り続けているような内容だった。でもどこかでそのどうしようもなさを分かってもいるような、ひどく魅力的なものだった。多分ひろちゃんももう読んだか、そのうち読むと思う。ライブの日にいつも聴く曲をかけてネギをいただく。今たしかにわたくしはここにいて、ということはあなたもそこにいるということである。

11月22日

(ま)自分としていきてゆくことそのものが表現だと思っているけれどそれでも、そのひとが詰まった出力で吐き出されたものに触れるとやっぱり熱くなる。ひさしぶりに見た音楽ライブはそういう意味でものすごくクールで、忘れたいと思っていたことをすっかり忘れてしまえたし、思い出すべきことが目に前にやってきた。夜もわらっていた。

11月23日

(ま)現在、12時24分。日中家にいるのはしばらくぶりなので、起きて雨のなか洗濯物を干した。いただきもののお米を3合炊いて、全然お腹が空いていなかったけれど朝ごはんをゆっくり食べシャワーを浴びる。前髪をすこし切ろうと思っている。今日はダブルダッチの練習をしてからライブスタッフをしに新宿へいくが授業であんまり会えていない同期に会えるので楽しみである。東京はつめたい雨が降っていて、天気予報を見たら新潟も雨降りだった。リビングが知らないひとを見るようにわたしを見てくるので、早く準備をして家を出ようと思う。昨日ハマっているものを聞いたら丁寧に教えてくれた方のお話がおもしろかったので、わたくしがハマっているものも書いておきます。空前メテオ。

11月21日

(あ)朝起きて久しぶりにタンブラーに温かいお茶を淹れてバイトへ向かった。温かいのみものはからだにやさしくて染みる

(ま)また新しい出会いがあって、そのきっかけをくれたのは愛咲子ちゃんである。毎日、きょうもありがとうと思うことにありがとうと思ってここにいる。メガネを外したからカメラのレンズがどこか分からずに見つめたけれど、写真のなかのわたしは迷うことなくこちらを向いている。撮ってくれたときに愛咲子ちゃんはリュックを背負ったままで、その中にはいろんな食材とジャスミンティーがちょうど5本入っていて、それをわたしは知っている。これを読んだあなたも今知ったわけである。話をしながら歩いた夜道はつめたくて心地よくてねむってしまいそうだったけれど、家に着いてからも止めどなくおしゃべりをした。立ち寄ったスーパーの床が濡れていたけれど、雨が降ったわけではなかった。

11月20日

(あ)朝起きて、祖父母のワクチン接種に付き添った。会うたびにうまく歩けなくなっていく祖父は車椅子でワクチン会場をまわった。外出先で、祖父ののる車椅子をはじめておして一緒に歩いた。珍しく混乱せず、看護師さんやスタッフに冗談を言いながら無事に接種を終えられた。待機中、どこか知らない場所に連れて行かれるかもしれないから寝たくないという祖父が、眠いと言ってそこで寝ようとしていた。まだわたしが孫だという認識があって、落ち着いた気持ちでいてくれていることがわかって、わたしがありがとうという気持ちになる。ワクチン接種とはいえ、久しぶりに一緒に外出できたことが本当に嬉しかった。ありがとう。いつも介護している祖母やおばに頭が上がらない、帰ったときにはできることはしたいと思う。近いうちに、私のことも忘れてしまうだろうけど、私があなたのことをずっと覚えているし、ずっと大切だから、安心してわたしのことを忘れて良いよと思う。

(ま)愛咲子ちゃんが書いているものをゆっくり3回読んだ。いつもは選ばないけれど甘酒を買ってそれから深夜練をした。折り畳み傘をもっていたけれどささずに帰って、履歴書を引っ張り出してからねむった。

11月19日

(あ)明るい時間の新幹線に乗るのは久しぶりだなあと景色を見ながらいつの間にか寝てた。いつだったかバイトが一緒になった子との会話の中でその子が「わたしは明るい街で育ったから」と言っていて、どこ?と聞いたら「上野」と答えてくれた。だから今日は上野から乗ってみた。

夜、高校の同級生で同じ部活だった子の結婚のお祝いをした。久しぶりに会う旧友たちの変わらない感じに安心したし、大人になっていたところには年齢を重ねたことを実感した。新婦は目が大きい子なのにずっと笑っているから三日月の目になっている子だったよなあと今日も三日月だなあとみてた。本当にきれいだったなあ。ちょっと泣いてしまったね。

彼女が新卒で入った会社の同期の子も来ていて、彼女がどんな感じだったか聞いてみたら、上司に可愛がられて愛されていたと言っていて、部活でも先生から後輩から大事にされていたなあと思い出した。本当に美人なのに、良い子だよねと菜津子氏と話してたことを思い出した。帰りは迎えにきてもらって近況を伝え合った。新潟はわたしの帰る場所で家があるけど、今やりたいことはここにはないんだとここに帰ってくるたびに思うから、帰ってくるたびに、戻ろう(闘おう)と思うようになった。戻りたくないけど、闘いたいから戻りたい、なんか変だけど。やりたいことを真面目にやりたいんだと思う。

(ま)助けてと言ってその人のやり方で手を差し伸べてくれるひとたちが周りにいて、ほんとうにありがたいなと思うし、前はぜんぜん言えなかった助けて、を気がつけばどんどん言っている。なんなら助けて、ばかり言っている。だからわたしはあなたが助けて、を言わなくていいようであってほしいとは思うけれど、そんなときはいつでも助けたいと思っている。夜の渋谷駅にいつもいる「ものすごく褒めます」という看板をもったひとが今日はインスタライブをしていた。路上でうたうバンドの名前に「東京」の文字がはいっていた。

11月18日

(あ)昨日はバイトの後、渋谷にむかった。山手線に乗っていると、ここ「東京」にいるのが笑えるなあとなる。ヒカリエのビルが夜空を照らしていた。照らす必要なんてないのにと思ってしまった。渋谷で、久しぶりに会う人とはじめましての人とお話をした。ずっと言語化できなかったことがすらすらと言葉になった夜だった。舞ちゃんの学校の友人にも会えて、少し散歩をした。一緒に居てもまだまだわからないことだらけ。相手のことが全部が分かるなんて決してできないことは‘‘あなた’’と一緒にいる理由、つくる理由にもなるんだろうな、いい日だった。

(ま)現在、13時51分。昨夜、いまのこのテンションのまま『コインロッカー・ベイビーズ』を読み切りたいと思って読了したら眠れなくなってしまい、おまけに奇妙な夢も見た。金原ひとみ氏の解説が言いたいことをうまく言えすぎていて、あまりに的確で少しだけ嫌になったほど。自分が感じたものと大きく異なっていたらそれはそれで足りないと思うはずなのに勝手である。8時くらいに目覚めて今はあんまり近くないミスドにいる。本を読んで、書く。書くためにというか考えながらいきていくためにわたくしは読む。書くことは考えることでもある。M1の準決勝のどこを探しても、ランジャタイと金属バットの文字が見つからない。

11月17日

(あ)フジロックの第一弾出演者の発表があって、ラインナップを携帯の画面をスクロールしながらみている夢を見た。一日目のヘッドライナーは誰だか忘れちゃったけど、二日目はレッチリ、三日目はブラーでした。朝シャッフルをしたら、ライアンゴズリングかと思う歌声が流れてきて、でもそれはチェットアトキンスのDont cryという曲、歌っていたのはエディアーノルドでした。帰りは久しぶりにバスに乗りました。バス停に停車する前の左折、歩道の際のキワを責めた運転士の方の技術はある種の芸術でした。つかれたあ

(ま)素敵なひとには素敵なひとが集う、何度だってもそのことを実感するような夜だった。日が暮れて夜はもちろん深かったけれどひかっていた。真夜中過ぎの帰り道で愛咲子ちゃんと学校の同期が話しているのがおかしかった。冷蔵庫に入れるものとかでボケないの?!と驚かれたが、愛咲子ちゃんが天然ボケなのでいっしょにいてわたくしがボケようとしてボケることは全くと言っていいほどない。逆に愛咲子ちゃんには学校でボケてるの?と驚かれた。居住地がちかくて会うためのハードルがひくいのって心地いい。それにわれわれは初対面のひとばかりでもいろんな話ができるくらいにはもう大人なのである。星は見えなかったけれど今夜のことを思い出す日はすぐにやって来るだろう。

11月16日

(あ)

(ま)現在、20 時20分。誘惑を振り切って足早に帰宅しシャワーを浴びて、机に座ってこれを書いている。会社員をはなれてから曜日感覚が薄くなっていくばかりだったが、今夜はたしかに週半ばの平日という気がする。一方的にいいなと思っている同期に最近なにを読んだか聞いたら、エラスムス『平和への訴え』と言われて痺れた。岩波の青である。文庫本は岩波の赤とちくま学芸文庫がずっとずっとすきだ。読み進めている『コインロッカー・ベイビーズ』は折り返しをむかえていて、どこにも行けなさが募っている。授業後に世界陸上ハードル女子決勝を見て盛り上がったときに、大切なことを忘れてしまっていたことにようやく気が付いた。やっと、気が付いたのである。

11月15日

(あ)舞ちゃんが愛咲子ちゃんのていしゃつを着ようと言って、着てくれるのがいつもほんとうに嬉しいのに、いつもちゃんとお礼を言えていない。ありがとう。

(ま)働き終わりにつかれて帰る気力を見つけられず、ひとまず隣のお店に入って2時間くらい本をひらいた。少しずつ読んでいる。おうちに着くと帰宅したばっかりの愛咲子ちゃんがまだ夕食を食べていなかった。寒い一日だったねと言い合いながら、きょうも会えてよかったと思った。

11月14日

(あ)久しぶりに早起きをして、カラーフィルムをカメラに装填してみた。どんな写真がとれているんだろう。写真を撮るという行為から始まる何かがあることがとても嬉しい。

(ま)また、ひとに出会った。そのひととはずっと前から知り合っていたような気がしてならないけれどそんなことはなく会ったのは今夜がはじめてで、タイミングが少しでもずれれば会うこともなかっただろうと思う。でも確かに、出会えた。こんな風に書くとすごく変だとは思うけれど、どうしてかそのひとが欲しがっていることばがわたくしにはわかるような気がした。それは多分、わたくしが求めていることばとよく似ているからかもしれないし、まだ何も知らないからかもしれない。少し前にもらった紅茶が出てきたので明日飲もうと思う。

11月13日

(あ)朝目が覚めたのが7時7分。また気絶していた・・最近毎日撮れていたのに・・。帰宅して洗濯をしてご飯を作って食べ風呂に入った。昨日ダメダメだった分取り換えした気持ち。よし明日もいい一日にするぞ

(ま)現在、15時50分。帰ったら今日の夕食にこの間いただいたおネギを食べようと思う。そういえば電車の車内でもホームでも花束を持っているひとをたくさん見かけて、どのひとも楽しそうで着いていってしまいたくなった。

11月12日

(ま)ある動物を見てかわいい、としきりに言っていたら、村上龍の『コインロッカー・ベイビーズ』にその動物を飼っているひとが出てくるよ、と教えてもらったので読もうと思う。あんなに又吉がこの作品の話をしていたときは読みたいと思わなかったのに不思議である。上野動物園に行ったというのにパンダを見なかった。お腹があんまり空いていたのでしょっぱいクレープとあまいクレープを一つずつ買って食べながら、上野から水道橋までを歩いた。東京ドームのアトラクションで「わー」と言っている人たちの声が目に見えているよりもずっと遠くに聞こえた。どんなに会話をしてもいっしょにいても、隣にいるひとが見ている世界をわたくしが見ることは今夜もかなわない。真夜中にすべった滑り台が濡れていて、それから星がよく見えた。

11月11日

(あ)今日は小学校1・2年生の時に仲の良かったはるきくんの誕生日だ。彼は箒が似合うと思ったことをすごく覚えている。今日は休みで、久しぶりにゆっくりチャリにのった。東京でいちばんいい(と思った)公園で、景色かために散歩をしてたくさん話した。同じタイミングでここにいて、ここの話ができることが奇跡だなと思う。今日も人に救われる。別れ際、わたしの家の方面に月がいたのだけど、月の方に帰るっていいなあとボソッと放たれたひとことを考えながら帰った。

(ま)きょうもバイト先にふらりと会いたかったひとが来てくれて顔を見てお話しができた。誰が来てもまだ〈研修中〉とついているのを見て「研修中似合わないね」というけれどここはおそらく、1年間は研修中を付けないといけない。まだまだ研修中をつけてわたくしは店舗に立つ。お花の先生から届いたお手紙の最後が「かしこ」で締めくくられており、サムシング・クールに触れた。

11月10日

(ま)おうちの位置がいくつかある駅の間にあるのでその日の気分や時間、向かう方面によっていろんな線に乗りわけがしやすいのは思ったよりもずっと便利である。新潟にいたころは車ばかりだったからその頃を2、とすると今は1400くらい歩いていて、歩けば歩くほどどこまでも歩けるようになり益々歩く。夜中の車が通らない交差点でもわざわざボタンを押して青信号にしてからわたるひとっていいなと思う。わたくしはしないけれど。

11月9日

(あ)サイトみたよといってくれたひとがいて、嬉しくて、わたしも読み返してみたらなんだか泣けてきてしまった。舞氏が書いていた6月3日にもらった「悔しい」というひとことの重み。舞ちゃんが本読めなくなったのは6月だったんだね。気付けなくて申し訳なかったなとか。

(ま)現在、24時43分。字はきれいな方がいいし新宿バディオスは薄暗い。

11月8日

(あ)午前中、眠くて寝ながら仕事をしていた。午後も眠くて寝ながら仕事をして、帰り際にようやく起きて、よし夜ご飯を作ろうと意気込んで帰ったらつやつやな舞ちゃんがいらした。19時に風呂に入ったといっていた。月蝕にあやかり、夜の散歩なんかしちゃって、22時過ぎにはブランコを漕いだ。家に戻った後のにんじんの葉っぱがおいしい。

(ま)晴れている。四、五度寝くらいしてパジャマのまま、まだベッドの中にいる。昨夜あんなにたくさん食べたのにお腹がすき始めていておかしい。今日はうまくいけば、パラパラを覚えることになる。ダンスと聞いてパラパラを思い浮かべるひとって現代にどのくらいいるのだろうか。

11月7日

(あ)帰省日記はエッセイにつけることにします。今日は山の奥、言葉の響きと漢字が美しいところに行ってきた。すごくいい時間を過ごした。本当にうれしい素敵な出合いがあった。そして、ここに帰ってきた。ただいま。

(ま)現在、24時6分。愛咲子ちゃんといっしょに会いたかったひとに会いに行って、まったくの初対面なのにまるで再会したかのようにお話をして夕食までご馳走になった。食べながらどうしてか何度も泣きそうになってしまったが泣かなかった。山道をくだりながら帰っているとき、至近距離に現れた鹿のことを車内で何度も話す愛咲子ちゃんを見ていたら少しだけ涙がこぼれた。今日のぜんぶをいつか忘れてしまっても今のわたくしが今日をとても大切に思っていることは、どこにもいかない。だから涙をこらえるし涙を流す。ありがとうと思う。すぐ近くに月が見えて、月もわたしたちを見ていた。

11月6日

(ま)働いているお店に同期がふらっと来てくれ、いつもは一人で歩く道をいっしょに歩いた。先月からいろんな友人が来てくれることが多くてうれしい。24時にはねむらないと次の日に頭が動かないとわかっているけれどわたくしは話したいひとと会ってしまうし、今しなくてもいい会話をし続けてしまう。10 代の頃よりも20 代の今のほうがずっとねむたい。30代になって今を振り返るとしても眠たさ、は何かの中心になるような気がする。

11月5日

(ま)同期に「小林賢太郎になりたいですか」と聞かれたので「なりたくない」と言ったらめずらしがられたけれど、ラーメンズのコントをそんなに見たことないから「多分なりたくないけどそんなに知らないからまだわからない」のほうが適切だった。伝説のユニット〈君の席〉を見始めた。設楽さんはいつ見ても色っぽくて見れない。

11月4日

(ま)現在、22時46分。職場のものすごくぶっきらぼうなひとが意外とよく仕事を見てくれていて、ありがたいなと思いながら帰宅した。二日連続でお化粧を落とさずねむってしまいお肌が悲鳴をあげているので、今夜は以前韓国のお土産でもらったスペシャルパックを施す。それからリチャード・ブローティガン『芝生の復讐』がとんでもない。藤本さんの翻訳がキレキレで笑える話なのに泣きそうになりながら読んでいる。わたくしが泣かないのは、ものがたりの中で別の誰かが泣いてくれているからである。

11月3日

(ま)現在、9時26分。昨夜はそんなに早く眠れなかったのに7時前に目が覚めた。洗濯を回してコーヒーを飲む。先日知り合った子に頼まれていたおすすめの本の一覧を送り、ひろちゃんとやっている交換ノートをひらく。それからもう少しで終わるドミニク・チェン『未来をつくる言葉』を読む。こんな風に自室で過ごす朝がずいぶんと久しぶりで、こういう風に過ごしていこうと思った。愛咲子ちゃんのポロシャツが白い。

11月2日

(ま)帰りみち新宿駅構内を歩いていたら液晶広告でたくさんの小さな要潤と大きな要潤が溢れていて、今日はじめて話したひとと立ち止まってその広告を2回見た。ここ最近見たものの中でいちばん面白としていけていた。ここにはひとのことを好きなひとが多い。わたくしは相変わらず好きなひとに、好きと言い続けている。

11月4日

(ま)現在、22時46分。職場のものすごくぶっきらぼうなひとが意外とよく仕事を見てくれていて、ありがたいなと思いながら帰宅した。二日連続でお化粧を落とさずねむってしまいお肌が悲鳴をあげているので、今夜は以前韓国のお土産でもらったスペシャルパックを施す。それからリチャード・ブローティガン『芝生の復讐』がとんでもない。藤本さんの翻訳がキレキレで笑える話なのに泣きそうになりながら読んでいる。わたくしが泣かないのは、ものがたりの中で別の誰かが泣いてくれているからである。

11月1日

(ま)現在、23時8分。参考資料としてダブルダッチの世界大会動画を見ている。跳んでるっていうか、回しているひとが跳ばせている。あおちゃんと電話したら200〜300分の1の面接に通ったと言っていた。13歳から知り合いだけど、彼女のようなひとはほかに知らないし、おそらくこの先もそうだと思う。愛咲子ちゃんをバス停まで送った帰り道、わたくしも跳びたいと思った。雨が少しだけ降っていた。

10月31日

(ま)愛咲子ちゃんに撮ってもらった写真の中のわたくしがこれまで見た自分のどれとも違くて、確かに彼女が言ってくれた通り顔つきがすこし変わったのかもしれない。彼女が毎話見ていて内容を教えてもらっていたドラマがいよいよ面白そうなので一気に見て追いつこうと思ったのも束の間、pcをひらいたら眠りこけてしまった。

10月30日

(ま)現在、21時55分。梨泰院の事故。稀勢の里の解説のうまさ。お祝いの図書カード。パリ13区の主演俳優。今泉のツイッター。ネクタイをしているひととしていないひと。待ち合わせ時間に家を出る行為。夜空を見上げるときの角度。

10月29日

(ま)椎名林檎は〈東京は愛せど何もない〉とうたい、GEZANは東京を〈傘を閉じると、雨が降る〉と言う。ひさしぶりにゆっくり母と通話したら、いま祖母を連れて北海道にいて今日赤天狗に会ったというのでこわすぎて眠れなくなった。あとでお土産を送ってくれるらしいのでそれが届いたら、クリスマスカードを送り返そうと思う。12月の新潟で寒いさむいと言いたい。会いたいひとがたくさんいる。

10月28日

(ま)現在、23時34分。授業の大喜利で誰の回答か分からなくするために混ぜるとなったときに、一緒だったみんながわたくしの回答に寄せてくれて嬉しかった金曜日。ちなみに出題内容は書きませんがわたくしの回答は「たつのおとしごの”おと”を見かけませんでしたか?」で、一発でばれました。昨日まで来ていたひろちゃんのお洗濯物をいっしょに洗い、今夜は本をじっくり読みます。

10月27日

(ま)現在、1時40分。同期の「いとへんはチャラい」という一言がとても刺さって、真夜中にガブガブコーヒーを飲んでいる。明日はまた白目をむきながら起きることになるだろうがそれでもいい。

10月26日

(あ)朝、晴れている

10月25日

(ま)現在、3時8分。1時を回って横になったのだがどうしても寝付けず、滅多に諦めて起きたりしないのだが今夜は起きてみた。とても悔しいことがあってそれを引き起こしたのは現在の生活状況に他ならず、極めて根本的な解決策をすぐさま実行しなければならない。1年前ここを始めたときに、こんなことを書く日が来るとは全く思わなかった。だが今日のわたくしは昨年のわたくしと同じ人物であり、思いもしなかったことをこうして書いている。ただそのことだけが今はある。小雨が窓を申し訳なさそうに打っている。わたくしは野菜の皮むきが得意ではない。泣き叫んでしまいたいと思うときに涙が出なくなったのはいつからだろうか。外を車が走る音がする。わたしは窓のほうを見ない。雨、雨。

10月24日

(ま)現在、10 時46分。昨夜PCを開いてそのまま眠ってしまい、寒さで目が覚めた。『罪と罰』の中巻をやっと手に入れたので今日から読みはじめる。あと20 分で家を出るべく、シャワーを浴びて散らかった部屋も片付けたい。引っ越して以来いまが最も生活できていない。

10月23日

(あ)24時17分、新潟にあった雨雲が一日かけてゆっくり南下して東京にも降りはじめたみたい。のんびりコーヒーを飲みながらその「ひと」がいない場所でその「ひと」を思いながらその「ひと」について話した朝は、なんかとても幸せだった。

10月22日

(あ)自分の居場所くらい自分で守らなきゃなと強く思ったこと忘れないようにしたい。忘れないようにしたいことばかり。人生は大切なことばかり。でもそうじゃないこともたくさんある。忘れてもいいこともたくさんある。忘れても思い出したい。嫌だったこともいいことも。帰宅してご飯を食べ、洗濯を回し、風呂に入りました。今日もよく生きた。シャッフルがすごく良くて、A・O・U、世界、Everything's Movin' Too Fast、What Wonderful World、29ways、Sitting on the bed、Good Morning Mr.Railroad Man、I hadn't Anyone Till You(Take4)、Sooting Waltz、ここにあるから、Sabor a Mi なんだか肩を組んでもらっているみたい。ありがとう

(ま)現在、1時13分。新幹線で10 分眠ったら信じられないほど体力が回復し目がぱっちりと覚めて、今がいつなのかわからなくなった。公園の街頭でアリ・スミス『春』のつづきを読んだ。もう終わってしまう。終わったら次にひらく本はもう決めてある。そのことで元気を出せる。

10月21日

(あ)絶対に風呂入って寝るぞ意気込んで夕食を作って食べた後そのまままた寝てしまった。朝起きていつも落ち込む。ドラマを中学生ぶりに見ている。サイレント。学生の頃は手話や点字をそれなりにしていたけどやらなくなってもう何年もたつ。ドラマを見ていると、見ないように消そうとしている自分の中にあるそれが呼び起されてすこししんどい。だからいいドラマなんだと思う。

(ま)母のお祝いで朝は会社に送り届け、ゆうがたは迎えにいった。ひさしぶりに顔を合わせた兄は疲れていていつもならわたしの運転に一つひとつ、ほんとうに動作一つひとつにケチをつけてくるくせに静かだなと思ってみたら眠っていた。兄は寝息も立てずに熟睡していて、世界一下手なわたしの運転でひとはこんなにも眠れるのかと思って寝顔を眺めた。家族が集って隣同士に座る両親を見ていると、なんだか他人のようだった。お似合いだった。

10月20日

(あ)天気が悪くなかったわけではないのに、傘が落ちていた

(ま)すっかり秋めいた今頃になって、アリ・スミス『春』を読んでいる。このものがたりには春を通り越して冬を感じる。わかるところもあるけれど意味が全然わからず、そうだよな、そもそも意味とかわかるじゃないしな、とはたと気付く。早く読み切ってしまいたいけれどこの小説が終わったらわたしは、されど夕暮れ。

10月19日

(あ)死ぬまであと何回夕日をみれるかわからないから夕日の見えるところに住みたいと思った。美しいと思いたいし、大切な思い出を忘れないでいたい。叡山電鉄にのったときは、遠くに暮れ時のオレンジが藍にのまれるような空だった。車内でいちやなぎみたいなひとみた。いちやなぎかも。わたしは一乗寺で降りた

(ま)公園に先輩がいたのでいつもはしないが唐突に話しかけたら「変なひと!」と言われた。さて、真に変なのはどっちだろうか。

10月18日

(あ)スキャンできたのに、サイトの調子が悪くて掲載できない状況ですかなしい

できた(10月22日)

(ま)現在、12時丁度。教わっていたお花の先生からいただいた招待状をもって生け花を見てきた。詩や文章に触れているときに感じるこころの震えのようなものをたくさん感じていっぱいになった。蟹ブックスで手に入れた花田さんの『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』を読んでいる。もう20 分したら出勤しないといけない。お昼どきのマクドナルドは騒々しくて早く席を立ちたいけれど、雨が振り出しそうで腰がおもい。

10月17日

(あ)朝、名古屋から帰った。2日間で、神戸、大阪、京都、大阪、名古屋と周っていた。ひとりで。ただただびっくりした。自分たちが思っていた以上にというより、そんな想像なんてしていなかったけど、自分たちの本を大切にしてもらっている状況がそこにあった。ほんとうにびっくりしてしまった。新刊とはいえ、ひなだんに置かれている我々の分身のようなものは、申し訳なさそうな顔もせず、そこに置いてもらっていて、置かれていることを受け入れるようにそこにいた。おまえは何者なんだとさえ思ってしまった。東京がうらやましいとさえ思っていたかもしれない。凛々しく佇まう東京に、わたしがくらってしまったけれど、わたしよりずっと頼もしくて、そこにいてくれて本当にありがとうと心から思った。

自分のことを話すのが苦手な性格はどんどん加速していて、今回もうまくしゃべれなかったけど、それでも話した店主さんみなさん温かく迎えてくれた。ありがたかった。ただただありがたかった。自分たち以上に東京を大切にしていただいている状況に出合えて、わたしが救われた。結局、いつだって我々が周りにいてくださる人に救われているのだ。大切にしてもらっているのは我々だということも、忘れてはいけないんだ。

実はいろいろあって、もちろんお互いにちゃんと納得してわたしはひとりで今回の挨拶回りをした。それがとてもよかった。たくさんまちを歩いて、たくさん考えた。たくさんのわたしだけの正解に出合って、たくさんのわたしだけの違うをみた。写真は帰りに名古屋の地下鉄で一枚だけ撮っただけだった。一枚撮れてよかった。年々シャッターを押す重みが増しているんだけど、それでいいと思えた2日間だった。同じように年々暗くなっていってるけど年々強くなっていっている

(ま)現在、21時45分。ダイニングテープルに積み重ねられた本たち。それぞれの書店のブックカバー。ドアに貼り付けていた置き手紙。溜まった洗濯物。充電をし忘れて1桁パーセントしか電池がない6世代前のアイフォン。片方無くしてしまったイヤリング。捨て忘れている燃えないゴミ。ひとが置いていった歯ブラシ。月の見えない夜。

愛咲子ちゃん、ありがとう。

10月16日

(ま)ジャスミンティーの美味しさにわたしが気付くよりも前に、ジャスミンティーがわたしに気付いていたとしたら嬉しい。お湯はいつから白湯になるのか。

10月15日

(ま)現在、14時31分。自室、快晴。この1週間でいちばんいい天気。ほんとうは雨降りの予定だったけれどどうしてかものすごく快晴になった運動会の日、みたいな少しだけ無理をしているけど確かに誰かを喜ばせるような晴れかた。今日は洗濯物ツーがいけるかもしれなくて、そのことが自分の余白になる。

10月14日

(ま)ひろちゃんが東京に来てからずっと食べたがっていたミスドを食べられて嬉しそうだったので、このつぎにミスドを一緒に食べるときは、まだしたことのない話しをしようと思った。ふたりではなく愛咲子ちゃんとさんにんで。

10月13日

(ま)

10月12日

(あ)オールウェイズ三丁目の夕日・・・

(ま)プールサイドには、落合がいる。

10月11日

(あ)がんば大阪

(ま)先日伺った幕張にある本屋lighthouseさんで手に入れた宮地尚子『傷を愛せるか』を読んでいる。ひとつひとつにくらっている。昨日職場であるひとが新しく文庫になる本を教えてくれたのだが、それはひろこちゃんがすごくすきな作品だった。文庫でわたしも読もうと思う。もっとガツガツ読みたいのに。ただただ、一行ずつ読んでいくのみである。昨夜冬みたいなネイルに塗り直したのに、外は夏のような日差しがさしている。

10月10日

(ま)ネタをやる前日になってやっとネタを作り始めるのは、ほんとうに今回で最後にしたい。それでも夜中まで見てくれて意見をくれる家のちかい同期たちに救われている・・・。みんなはやさしいし、わたしはどうしようもない。キングオブコントはコットンの1本目とや団の2本目が特に好みだったけれど、やっぱり優勝したときのかもめんたるをずっと思い出す。ロゴを見るたびにう大が思い出される。最高の人間はさいこうだったけれど、そもそもコンビのひととピンのひとがいる、ということをまざまざと見せつけられた。2時頃帰るとベッドでひろこちゃんが眠っていた。シャワーをしてまた髪の毛を乾かさなかった。

10月9日

(あ)大事にしてくれる人が多いから、私たちも大事にしなきゃと思った。たいせつな人たちの顔が頭に浮かぶ

(ま)現在、23時42分。思い出はいつの日も雨。

10月8日


10月7日


10月6日

(ま)現在、23時56分。外側じゃなくて真ん中に海苔とわかめを入れたのに。

10月5日

(あ)朝6時の朝食。昼ご飯は11時。15時とホットドッグと17時のドーナツ。20時半の夕飯。東京に戻ってから幕張のライトハウスさんへご挨拶に伺った。お話ができて嬉しかった。『東京』は写真棚に陳列されていた。夜は早坂さんとオンライン上でお会いした。ブックナードは5周年、おめでとうございます。我々はまだ一年半。

(ま)朝ドラ・ちむどんどんが終わったことを愛咲子ちゃんが教えてくれたので、お煎餅をばりばり食べた。〈CHILDREN〉は展示の最終日にBOOKNERDで手に入れて、以来よくひらいている。ひとつひとつ目の前を積み重ねていくこと。どんなにゆっくりでも歩みをやめないこと。今日もいきている。

10月4日

(あ)前髪がなくなりました

(ま)帰国したその足でおみやげを持って幼なじみがわたしの働き場所に会いに来てくれたというのに、今日に限って色々あたらしく教わっていて忙しなく、それでも会えた。信じられないほど一歩ずつ青山通りの坂を一緒にくだった。街ゆくひとはほとんどが急いでいて、それでも時折わたしたちみたいにゆっくりなひとが目についた。幼なじみは「頑張らなくちゃ」と言い、わたしは「いまちょっと頑張れない」と言った。帰宅して自室に入るとどうにも知らないひとの匂いがしてひとりで笑った。わたしだけが、その笑い声を聞いた。

10月3日

(あ)Lightはかっこいいな。いい展示だった。みんなに会えていろんなはなしができて幸せだった。今日も大切な人たちにあった。

(ま)たこ焼きパーティ。木下さんの新しい歌集。クマ柄のパジャマ。銀色のキャリーケース。何度入れても切れてしまうWi-Fi。期間限定のハーゲンダッツ。もう剥げはじめている親指のネイル。一瞬だけ合う視線。4番目に面白いコンビ。液に浸されたコンタクトレンズ。M1グランプリ1回戦。車がブレーキを踏む音。会いたいきもち。

10月2日

(あ)絶対にこぼしたくないところにカレーをこぼして久しぶりに萎えた。っ絶対にこぼしたくないところカレーを食べるわたしが悪い。

(ま)本当にほんとうにLightは、遠藤さんは、格好いいという話を車内でしていたら朝5時半になっていた。明るくなり始めたと思ったら朝は来て、きっとあっという間に寒くなるのだろう。半年前まで住んでいた家の広いひろいベランダが突然恋しくなって、何の音楽もかけずに運転しながらかえった。行くとき、みたいな帰り道だった。

10月1日

(あ)かえってやることがたくさんあったから今日は外食だ、つけ麺を食べるぞと意気込んでたんだけど、食い意地をはって大盛りにしたら血糖値爆上がりしたのか即寝してしまった。起きたら帰る予定のバスが出発していた。なんて不健康なのだろう

(ま)あんまり読書がすすんでいないのだが、千葉雅也がツイートしていた〈本を読む時間がないと言われるが、時間がなくても読むのである。〉を読んで、この前おすすめしてもらった三島由紀夫『潮騒』をゆっくり読み始めた。この暑さで10月とは、ギャグである。

9月30日

(ま)YORUBE、始動。いつもネタ合わせをしている公園でマドンナと愛咲子ちゃんとお茶をするのはとても不思議だったけれど、とても9月の終わりにふさわしい金曜日だったように思う。

9月29日

(ま)療養明けがあけてホテルを出た日からそれまでを取り戻すようにフル稼働しすぎて余裕がなく、かなり間があいてしまいました。ご無沙汰しています。体調面での不安はないのですが、外に出られることが嬉しすぎて頭のよくない予定の入れ方をしてしまって、毎晩帰宅が遅いです。ずっと心待ちにしていたはずの新刊も手に入れたものの読めていないし、前からわかっていた予定にもぜんぜん対応できていません。愛咲子ちゃんとも最後にしっかり会話ができたのはいつだろう、レベルです。かなしい。下記、時系列が逆ですがひとこと日記。

28日 同期が夢で見た〈妖怪かっぱトゲトゲ〉の絵を描いてくれた。

27日 職場で3年ぶりに会う知り合いに遭遇。前回は福島の劇場だった。

26日 2週間ぶりの授業。いま一番かっこいいひとは大喜利マスター。

25日 白目を剥きながら働きに。

24日 母に蓮の練り香水をもらう。7月の香りがした。

23日 同級生の結婚式でほぼ同窓会。ビンゴの景品、鼻セレブ。いちばんの当たり。

22日 Light さん+遠藤さんにお会いできたのが嬉しくて話しまくってしまう。

21日 池袋サンシャインは誰が何と言おうと遠い。

20日 この半年間、もっとも会いたかったひとに会えた。


そうだ!今日は29日。実はエッセイで参加させていただいた「まどをあける」という冊子のご縁で今夜ラジオに出演します。エッセイを朗読させていただきました。ひとりで聞くラジオっていいですよね。よろしかったらどうぞお聞きください。

https://se.hickory.jp/post/696439537861345280/20220929


いつも見てくださるあなた、気にかけてくださるあなた、思い出して開いてくださるあなた、本当にありがとうございます。そこにあなたがいてくださるので、ここはこうしてあるのです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

9月28日

(あ)久しぶりの休みは朝洗濯を回して、せまいベランダでぼーっとしていました。いつも寝てばっかりの休みなので今日はぼーっとできてよかった。やることはいっぱいあるけど、ぼーっとするほうが重要な時ってあると思っていて、だから今日はぼーっとしました。午後は玄関チャイムを外から押したりして、宅急便のお兄さんの気持ちになる遊びをしました。15じを回ったので出かけようかな

9月27日

(あ)先月から12時間拘束の職場にいるのですが外出が禁止なので朝弁当を作るようになりました。何かしらのフルーツを持っていくようにしているのですが、(わたしが)今年初ものの梨をいただきました。みずみずしい。旬のフルーツが食べられる幸せをかみしめて心で泣きました。農家さんありがとう、ありがとう近所のフルーツ屋さん

9月26日

(あ)履歴書を書いていたのだけど、「女」ってバランス難しいですね。明日で連勤が終わる・・

9月25日

(あ)やる気はやってるうちに出てくるとネットに喝を入れられました。ここ一週間はなんでかキャパシティーオーバー気味でそんな我に合わせてくれるようにスキャナーの調子(接続)も悪く、それに甘えてしまいました。さだまさしを聴いて泣いたりしています。

実は、舞ちゃんとは『東京』の制作を終えてから時間が合わず、あまり会えていません。わたしが朝早く、舞ちゃんは夜が遅いです。一日顔を合わせない日も多くて、一緒に住んでいるのに「久しぶり」がここ最近のあいさつ、そんな生活を送っています。small piecesのページは、一日一舞(人を撮る)がおもしろいとおもっているのですが、なかなかそうもいかずどうしようかなあと思ったりしていました。なんだか定まらないわたしたちみたいですね。small piecesのページがどうなっていくのか、そういう変化も含めて私たちを見てもらえたらと思っています。

懲りずに見て下さるみなさま、いつも見守ってくださり本当にありがとうございます。みなさまにお会いできるように細々と続けていこうと思います。

9月24日

(あ)( ;∀;)((+_+))

9月23日

9月22日

9月21日

9月20日

(あ)中森さんとごはんにいきました。中森さんはマドンナが繋げてくれたひとりです。久しぶりにお会いするのに緊張していたのですが、やっぱり中森さんはかっこよかった。がんばろうとなった。写真撮り忘れてしまった

9月19日

9月18日

(ま)現在、23時40分。今日から電車に揺られ働きに。欲しかった新刊を買い、ぜんぜん話したことのないひととお話ができた。ここには本の話しができるひとがたくさんいて、でも本の話しを通じてそのひとの話しを聞けることがわたしにはたまらなく嬉しい。本や読書という時間がより一層たいせつになる。生活がしっかりできていないし困っているいくつかのことがなしになるわけではないけれど、本があってほんとうに良かったと今日も思う。ずっとずっと思っている。

9月17日

(ま)現在、1時28分。4名でひとつの夕食セット。街中で散歩している動物を見て豹変するひとの恐ろしさとおかしさ。東京駅構内の点字ブロックの上に立っていた一枚の千円札。和紅茶と緑茶。帰り道に電線の上を歩いていた狸。総武線と中央線。黄色のキャリーケース。おやすみなさいということば。ここに記されないことのぜんぶ。それから夜のほとり、白鳥。

9月16日

「療養の記録・ツー」

9月7日

喉に少しだけ違和感があったが冷房をつけて眠ってしまったからだろうと思い出勤すると、体調悪いそうだねと声をかけられる。大丈夫です、と伝えて働いたが今思えば早く帰らせもらえばよかった。たちまち申し訳なさが膨らむ。「無理をしない」がずっとできずにこうして人様に迷惑をかける。無理マイルとか、貯めようかな。昨日いっしょに食事したひとに電話すると、超元気とのことで安心する。


9月8日

病院へ行き抗原検査で陰性だったので、PCRを受けることに。おぼろげだが一気に熱が上がった気がする。カロナールが効かず熱が下がってくれない。薬を受け取るときに院外に出て待っていなければならず、そこで道草の花とか古ぼけた信号機とかをみていたのに、どんなだったのか全然思い出せない。みたことは覚えているのにどんなだったのかをすっかり忘れているなんて。

夜に色々と買い込んできてくれた愛咲子ちゃん、ほんとうにありがとう。


9月9日

朝方に発熱の波がきて目が覚める。陽性の連絡がきてホテルの申請をすると明日から入れることに。ねむって、それから寝返りをうってまたねむった。


9月10日

あんまり身体が動かず荷造りを何もしていない状態で、予定の25分前にお迎えが来てしまい、リュックに詰め込めるだけ詰め込んで部屋を出る。ホテルは乾燥しているというのにリップクリームを忘れてしまう。少しの時間しか車に乗っていないのにすごく長く感じたことと、小さい頃によく家族でドライブにいくとわたしは頭が痛くなってしまい、緑を見なさいと言われて木ばかり眺めていたことを思い出す。木がない道では空を見なさいと言われた。あのころより空は近くなったし、夜は遠くなった。ひろちゃんから届いたばかりのノートは忘れなかった。こんなにしたことはないかもしれないな、というくらい咳が止まらない。身体に力が入らない。


9月11日

学校でのクラスターでクラスの半分以上が陽性らしい。ずうっと同期とラインで会話。何を見るでもなく何を考えるでもなく。この部屋だけすべてが止まっているよう。実際止まっている。そのことに今は焦ってもいない。今日も夢を見なかった。


9月12日

旅行に出かけている母たちからテレビ電話がくる。ひさしぶりに人と話す。携帯越しに見た海は夏みたいで入れそうだった。きっともう寒いけれど。みんな揃っているから日曜日だっけ?と聞くと、今日は祖父の命日なのでみんなで休みを合わせたとのこと。そうだった。11日の翌日はおじいちゃんの命日だった。おばあちゃんは20年近く一人暮らしをしていてもう寂しいとは言わなくなった。

9月に入って何も読めていなかったが、文庫になったルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』を開くとこの時間を待っていたことに気付く。単行本のときに読んだ印象とどれも少しだけ違う。ただこれは生涯の一冊だという確信は強まる。この読書時間のおかげで少しずつ元気になる。


9月13日

熱が下がり、喉の痛み・咳・鼻水という症状だけになったので仲のいい同期に天ぷらで何を揚げたいか、を片っ端から聞いてまわる。わたしは今のところ、SMAPのCD、次いでチェック柄です。


9月14日

額縁からモナリザが出て来て美術館内を歩いているというのと、好きな人がキンモクセイの木になってしまったというのは、どっちのほうが秋っぽいのでしょうね。


9月15日

アリ・スミス『春』がとんでもなくて絶句しています。p81より、〈親愛なるパディー。雲からの伝言。楽しく過ごしています。でも隣にあなたがいてほしい。〉

もっている材料でわたしはボルシチを作ってみせる。


9月16日

朝ごはんを食べてホテルを出ると、新宿の朝と聞いて思い浮かぶような大人たちが歩いている。でもたぶんその多くはわたしよりも年下の若者たちだ。みんなすごく歳をとっているような歩き方をしているけれど。

9月15日

5連勤がしんどいことを知った

ひとり暮らしは今日でおわる。舞ちゃんが帰ってきたらドーナツ食べようと誘おうと思う。

9月14日

連勤がしんどい

9月13日

いつからあるかわからないマスクにいってきますという。連勤がしんどい

9月12日

世武さんがご自身のBABYBABYのピアノイントロをあげていらして久しぶりに聴きたくなって聴いていました。4月に開催させていただいた「待つほうじゃなくて探しに行くほうを生きていきたい浜百合 片手に」は、実はミツメカバーの駆け抜けて性春をかけていたのでした。本家を検索してみたら、アップルムージックのトップの峯田さんが軍モノのコートを羽織っていて、しーなちゃんがM65を羽織っているのはそういうことだったのかと今更納得していた。だれかに憧れて買ったものと言うとなんだろう。わたしにはそういうものがあまりないかもしれないということに気が付いておもろない人間だなとまた卑屈になる。こういう時に舞ちゃんがいたら、アサコちゃん今日も暗いねと笑ってくれるんだろうな。いつもあんがとね


9月11日

そういうことね

9月10日

男子高校生2人、ひとりは炭酸飲料マッチを片手に、ひとりはヤエカのツールバックを斜めがけ、イケてた

9月9日

(あ)一応濃厚接触者なので学校を休んだ。先生に連絡したら期限切れフィルム5本あげるよとのことだった。うれしい。ラインを開いたら、今日はイサナで一緒に働いていたねつちゃんの誕生日ということがわかった。本人には連絡し忘れてしまったけれどネツちゃんおめでとう。カンボジア生活が充実しているようでなにより。

9月8日

(あ)20時ごろ、舞ちゃんの帰宅後第一声は「のど痛いんだけど」だった。そのあとに15分ほどのひとり劇場が開催され、終わったのか終わってないのか「なるべく部屋にこもるわ」と言ってリビングからいなくなった。その後部屋から出てこなかった。15分ほどのひとり語り劇場はほぼ聞いてなかった・・・ごめんね

9月7日 

コンプラ案件にひっかかりそうだったのでこんな感じにしてみました。想像してみてください。

(ま)現在、21時58分。キッチンに置かれたパキラが元気である。年始に恵文社へ行ったとき、混んでいるのに大量のブックカバーを頼んでしまってレジを大混雑させてしまった申し訳なさをどうしてか思い出した。そのとき買った本のほとんどはもう読まれたが、まだ読めていないものももちろんある。そう易々と読書はすすまない。愛咲子ちゃんから受け取った素敵な贈りものとこれからの生活を共にできると思うと心強い。明日は雨降りらしく、もう近くに雨の気配が漂っている。夏は終わったが秋はまだはじまっていないような気がする。

9月6日

(あ)鏡を見たら、顔の筋肉が落ちたのか皮膚だけ余っている。皮膚二重顎になっていてけっこうきもちわるい

9月5日

「療養の記録」

8/26 熱がさがるのかなと不安になるくらいの高熱である。3年前くらいの手足口病以来の40度にビビりながらありゃりゃという気持ち

8/27 ホテルに来ました。結構具合が悪い中、立ちっぱなしで話をきかないといけない状況でしんどかった。結局勝手に座ってしまってスタッフの方を困らせてしまった。けれどあれは結構しんどいのでなにかほかの対応ができるといいかもしれませんね。話してくれた内容はほぼ聞き流してしまった。部屋にはいってすぐ寝ました。

8/28 声が出ないけど寝まくっているので元気です。食欲はない。

8/29 ごっそり抜けていく髪の毛に嘆いていると一日が終わる。

8/30 少しづつ食べられるようになってきた

8/31 朝9:05.たけのこの里を買う夢をみて、目覚める

9/1 今年は誰からも祝われないんだろうなと思っていたのですが、友人からメールをもらえてとてもとてもうれしかった。みなさんありがとうです。

9/2 傘のことばかり考えていたら、ちゃっかり傘の夢をみました。よさそうな傘屋さんだった。

9/3 寝ていたら退所の連絡が保健所からきました。

9/4 寝てばかりいた療養期間でした。帰ったら布団たちを干してたまった洗濯をして寝よう。

9/5 数えてみたら18日ぶりの4.5帖のようです。昼前に無事について洗濯を終えて、いまはぼーっとしています。秋めいてきてるかなと楽しみに外に出たのだけどまだまだ夏でした。無事に帰ってこれてよかったです。まだ本調子ではありませんが、回復してきています。みなさまにはご迷惑、ご心配をおかけいたしました。今後も引き続き身体大事に過ごそうと思います。もうなりたくないなあ。

9月4日

(ま)川沿いを歩きました。

9月3日

(ま)現在、9時48分。ひさしぶりに朝からお米を炊いて朝食を食べようと思う。お洗濯物を干していたら向こうに走っている車がひろちゃんのよく乗っていた車とおんなじだったから、まだ大丈夫だと思えた。何に対してはか自分でもわからない。左側の愛咲子ちゃんの部屋の扉は、開けられるのをたぶん待っている。それをわたしだけが知っている。彼女がこの部屋に戻って来たらまずはディズニーランドへゆく。

9月2日

(ま)現在、2日の9時36分。ものすごい雨でスカートをびちょびちょにしながら出勤したら、同じくワンピースのスカートがびちょびちょになっているひとと鉢合わせて笑った。一番好きな色が赤と言い放ったひとは基本的に身の回りのものすべてが赤だけれど、時計だけは緑だったのでそれは贈り物か何かだったのだろうか。それを聞けるほどにはまだ親しくない。ほんとうにたくさんの書籍が存在していて、さらに毎日あたらしく出版されている。もっともっと読みたいと思う。

9月1日

(ま)現在、23時34分。今日は愛咲子ちゃんの日。彼女は1が似合うし赤が似合う。いろんな音と色をもっている。わたしは彼女と出会えたこと、その周辺のあらゆることが偶然で必然だと思っていてその思いは日に日に増してゆく。愛咲子ちゃんとだからできることがあって、したいことがあって、そのことにこの先もずっと感謝し続ける。いつか今ほど近い距離で生活しなくなっても、いやそのときにこそわたしはどれだけ眩しいひびを送っていたのか知るだろう。彼女は世界を照らすから。そこにいるだけで。

今日の一枚は前にひろちゃんと3人で佐渡へ行ったときのもの。ひろちゃんも遠くで愛咲子ちゃんを思っていることだろう。こういう風にわたしたちは共にいきている。愛咲子ちゃん、いつもありがとう。おめでとう。雨上がりの東京はもう秋の顔をしているよ。

8月31

(ま)現在、1日の23時28分。昨夜は20時に1時間だけ眠ろうと思ったら気付くと5時で、そこから干せなかった洗濯物をもう一度回して干した。Tangoさんのことを思いながら8月の終わりの夜を過ごしたかったのに。三日月が綺麗だよ、と最近親しくなった友人に連絡したら「家の全部の窓から見たけど見えない」とかえって来た。いつもいいなと思って通りすぎる家の写真を撮ったら、夏が向こうに去ってゆく。

8月30日

(ま)現在、24時36分。雨降り。手首に見覚えのない痣ができていて触りながら帰宅。山積みになっている段ボールを出して、マニキュアを塗り直した。あらゆる連絡を明日中に返して9月を迎えてみせる。学校が楽しいから頑張り続けたい。ゴミ捨て場で段ボールたちはどのくらい濡れているだろうか。

8月29日

(ま)夕方、小雨がやんだから公園にいた。夜になっても星は見えなかった。

8月28日

「Exhibition 東京 in BOOKNERD Morioka」の会期が無事に終了いたしました。ご来場くださった皆さん、気にかけてくださった皆さん、いつも見守ってくださる皆さん、ありがとうございました。

直接顔を見てお話しをさせていただく中で一人ひとりにとっての〈東京〉があることに驚き、安堵し、考えを巡らせる機会をいただきました。だからこそもっといろんな角度から手を伸ばして、考えようとすることを諦めたくないです。なぜなら「あなた」がいてくださるから、わたしたちはこうしていられるからです。

写真詩集『東京』は始まったばかりなのだと感じています。長くながく、あなたといっしょに歩んでいきたいです。

最後に早坂さん、感謝してもしても到底しきれそうにありませんがお伝えさせてください。心からありがとうございます。BOOKNERDで見させていただいた景色の全部を忘れたくないです。だからずっと忘れませんし手放しません。そして愛咲子ちゃん、会場にはいなくとも、むしろ一緒にいられなかったからこそ余計にあなたのことを思いながら最後の二日間を過ごしました。離れているときほど近くにいてくれて、いつもどうもありがとう。

みなさまに感謝申し上げます。ありがとうございました。東京は引きつづいてゆきます。それでは、また。

8月27日

(ま)現在、7時15分。盛岡へ向かっています。来れなくなってしまいいろんな思いを抱えているであろう愛咲子ちゃんのことを思いながら飛び乗った〈はやぶさ〉は、新潟へ向かう〈とき〉よりもどうしてか早そうに見えた。

(あ)おばがくれたお守り、高見沢俊彦さん

8月26日

(あ)ご迷惑とご心配をおかけしてしまい本当に本当に申し訳ない気持ちでおります。明日明後日、どうぞよろしくお願いいたします。

(ま)現在、27日の7時丁度。3ヶ月前から話しかけたいけれどタイミングがないなあと思っていた同期が「ファンです」と話しかけてくれた。一瞬でふざけた名前で呼び合えるほど仲仔になれてゥれUィ。ゎたしもファンです。夜はWWWで二人のラッパーにぶち抜かれた。ひとりでやるのはなんてクールなのだろう。同じ高校を卒業して数年経ってから愛咲子ちゃんと再会した日は雨降りだった。明日の盛岡も雨らしい。展示の会期は残り二日間ですが、引き続き写真詩集『東京』共々どうぞよろしくお願いいたします。愛咲子ちゃんの回復を願いつつ、会場であなたをお待ちしています。

8月25日

(ま)現在、23 時17 分。いつも使っているノートがもう少しでなくなりそうだったから、とりあえずマニキュアの塗り直した。まだ暑い。

8月24日

(ま)現在、10 時20 分。滝沢カレン氏の大喜利youtube、又吉先生ゲスト回。養成所生がネタカバーしたトータルテンボス。定期便で届くコンタクトレンズ。誰も手入れできていない庭でこれでもかと開いている百日紅。秒針の音。廊下に置かれたトランポリン。いつかの集合写真。これまでのことと、これからのこと。

(あ)慌てて出てきたもんだから、忘れものがひどい。そういえばもうすぐ誕生日なんだが、時間ギリギリになってしまうのをどうにかしたいと思う。

8月23日

(ま)現在、24日の10時11分。どうしたってかわいい人を好きになるのには理由があって、それはわたしの家族がみんな揃いも揃ってかわいらしい人たちだからである。昨夜新潟に帰ってきた。リビングに寝具を持ってきて母と相撲を見ていたら、気付くと3時だった。母は推し力士ができるとその人は大抵不祥事を起こし、応援すると負け越す。頑張ってもらいたいから好きな人ほど応援しないといつも言う。実家の自室にはカーテンがない。

8月22日

(あ)今日は10時すぎに起きました。それから秋田の祖父母両家の墓参りにいくために久しぶりに車運転したのですが、やっぱり運転いいですね。用事を終えたあとは大好きな大判焼き屋で、あんこx3食べました。夜に盛岡に戻って、散歩してました。大学生のころ就活セミナーに参加したとき、ブースの人が就職先を場所で選ぶなと言っていたことをふと思い出したけど、就職じゃなくて自分で何かをするってなったときには場所で選ぶがいいような気がしました。すいません、散歩に夢中になって写真撮り忘れました。

(ま)現在、24時55分。鳥居みゆきさんのネタ動画を見ていたらあっという間に東京に着いた。彼女は安部公房が好きらしい。最寄り駅の改札を出るとすぐに、東京時間の流れに飲み込まれた。どこかくやしい。明日から2週間ぶりの学校でこれから課題の仕上げにかかる。9月は仕方ないとしても10月はもう少し余裕をもって動きたい。何か見落としていないか、これで大丈夫か、という要素をいつも抱えて毎月締め切りがあるのでキリキリしている。が、年中にはこのテンポでしっかり踊れるようになっているはずだ。12ヶ月をたいせつにしなければ。まずは人にお借りしているものを返すところから。

8月21日「右・乙女 左・早坂さんa.k.a岸政彦」

(あ)朝はまいちゃんからの叩き起こされるような入電による目覚め、秋田はのら珈琲さんへ納品に向かう。ご挨拶ができて何よりだったのと、喜んでくださってこちらがとてもとても嬉しかった。昼過ぎに盛岡に戻った。お話しできなかった方もいたのが心残りだったけれど、お話しできた方もいた。人の話は面白い。ありがとうございました。早坂さんがギャルでとてもいい。わたしはギャルが好き。自分がギャルじゃないから。帰りは賢治の大地館に寄ったりしながら歩いて帰った。買わないのに、フェザンでズボンの試着とかをしてた。

(ま)現在、19時44分。愛咲子ちゃんが書いている通り、人の話は面白い。人の話を聞くには、その人に会うのがいちばんである。ここで言ういちばんとは、その人を感じられる強度としてのマックスが対面することと言う意味で、会えなくてもつながれる方法があることは一つの救いではある。でもいろんな手段があるからこそ、やっぱり人に会いたい。秋田へ向かったから会えない人がいれば、向かったから会えた人もいてそうやっていれば、ちゃんと会える。今日は会えなかった人にもきっと会える。会えるのである。

8月20日「3兄妹」

(あ)盛岡は曇りのうち雨。新潟での東京の初日も雨だった。『東京』を手に取ってくださった方とゆっくりお話ができた初日だった。今日購入した本は、『フィールド・レコーディング入門』と『日本国憲法』それから『くふやくわず』。お昼ご飯には未完成のレディースセット、夜ご飯にはくふやのくふや弁当と豆かんをいただいた。盛岡は古町に似てる

(ま)現在、20 時46分。ビルの隙間からちぎれちぎれに花火が見えた。花火帰りのひととライブ帰りのひととすれ違いながらホテルに戻る。歩くごとに過ごすごとに、盛岡が他と比べることではなくて単に自分のなかに大切なところ、として刻まれていくように感じる。

いろんな方とお話しができてありがたい初日だった。ほんとうに、ありがたい。去年の展示「東京」のときはあまりにありがたくて絶句していたけれど、今のわたしは絶句してなどいられない。ありったけのものを込めて目を見てお話しできることに感謝したい。そのことを伝えたい。きょうの一枚は早坂さん、お世話になった印刷会社のささきさん、そして撮ってくれた愛咲子ちゃん。このあとにみんなでギャルピースで撮った。いつかのわたしがどうしようもなくなった時には、その瞬間を思い出して励まされようと思う。もう一踏ん張りできるだろうから。

8月19日「23:03、西口の夜」

(あ)写真詩集を手にした時の安堵感、忘れたくないなあと思います。作業中はユーミンの緑の町に舞い降りてをずっと聴いていたのですが、ブックナードについてから3枚目くらいに早坂さんが選んでかけてくれた時、ああ奇跡〜と思いました。それも忘れたくないなあという出来事の一つでした。3年ぶりくらいに東北に降り立って、盛岡は初めてだったけれど、東北の空気は本当に美味しいと感じて何度も吸い込みました。

(ま)現在、23時14分。今年見れた花火はテレビ画面の中で打ちあがっている花火だった。盛岡でわざわざしなくてもいい会話を今夜もしている。写真詩集を抱いてねむろうと思う。

8月18日

(あ)昨晩ローソンにてジャスミンT(茶)2リットルが100円で売っていて、本当は5本くらいほしかったのだけど体力的に1本持って帰るので限界そうだったので1本だけ購入した。今のバイトではコミュニケーションが皆無なのですが、たまたま話す機会があったひとは、わかちゃんと言って、同い年でした。仲良くなりたいなあ

(ま)帰宅ラッシュでみんながみんな、もみちゃになりながら歩く駅のホームで今村夏子『こちらあみ子』のハードカバーを読みながら歩いているひとを見かけた。その人は涼しそうだった。

8月17日

(ま)最寄り駅でかわいくて仕方ない芸人さんを見かけ、乗り換え駅で学校の同期にばったり出くわし、バイト先の前の大通りで憧れのひとに出会い、夜はラジオを4年ほど聞いていたひととご一緒させてもらった。面白くありたい。書くのは野暮だけど。

8月16日

(ま)現在、24時46分。今朝は愛咲子ちゃんと朝食を食べました。8月中に終わらせたいタスクの一つに歴代のM1グランプリ決勝をすべて見ること、があるのですが残り3年分になりました。2010年以前はほぼ笑えなくて驚いています。笑えないときは笑いません。ただ何年を見ても麒麟川島さんのお辞儀はふかい。

8月15日

(ま)強度としては、準備したものよりもその時にパッと意図せず飛び出たもののほうがきっと強い。春から考えている、書くことと話すことの差異と同じさについて、そのヒントみたいなものはデリダにあり、ドゥルーズ にある。哲学対話にいってみようと思う。友人がこの前見せてくれた死ぬまでにやりたい100のことリストに「ビートルズを聴く」がはいっていて人生、と思った。聞こうよと言ったけど、今聞きたいっていう時に最高の状態で聞きたいねん。と言っていた。何やねん。わかるけど。

8月14日

(ま)何を勘違いしたのか7分のパスタを5分で作っていたからかたく、今日は本とうまく目が合わなかった。

8月13日

(ま)現在、24時43分。イレギュラーなときこそ、レギュラーなことを一つひとつきちんとやらなければと思う。待ち受けを変えた。

8月12日

(ま)ブックカバーを巻くようになったのはここ2年ほどで、何より本が痛まない。書きたいときにメモがなければ一言二言書いておくこともできる。わたしは割と再読するほうなので読み終わっても外さずにつけておく。ずっとブックカバーを巻くひとは何を読んでいるのか知られたくないのだなと思っていてけれど、そうではないのです。今日は樋口一葉を読みましたが、150年近く前に書かれたものとは到底思えず背筋が伸びる。

8月11日

(ま)現在、10 時。昨夜友人がくれた名古屋にあるという〈喫茶新潟〉なるお店のマッチがわたしに活力をくれる。新潟に触れられてうれしい。

(あ)坂がめちゃめちゃおおいのとあり得ない強風で、30分で着くところが60分もかかりました。全部投げ出したくなります。ほんとうにしんどい。明日、フィルム買ってきます。9月に予定していたものが延期となりそうな予感でかなしい。思うように進むこともあれば、今日の坂と強風のように進まないこともある。いや、うまく進まないことの方が多い。実は今日は坂と強風に全体力を持っていかれ、行く予定だったライブに行けなかった。リスクマネジメントが本当に下手だなあと自分に萎えながら、自転車を押して片手でどら焼き食べ、強風に煽られながら帰宅しました。ただいま24:18、今日は湯船につかりました。歯磨きしながらこちらを更新しています。知らない人のツイートで世界堂新宿西口が閉店していることを知った。今日一番の驚き・・・

8月10日

(ま)現在、10 時14分。さいきん最もよく見ている漫談師の小松海佑さんは奇しくも盛岡出身である。

8月9日

(ま)10日の10時丁度。ボケたいと言うよりは、つっこまれたら嬉しいからボケてしまう。ミルクレープと中華料理のあいだはガレットで、人生を方向付ける環境要因は10パーセント。それを大きいと考えるか否かで走り方は全く変わる。中野のデイリーチコでソフトクリームに舌を巻き、線香花火に人生を見た。たぶん、今夜が夏の真ん中だった。帰り道にコンビニから出てきたひとが月の写真を撮っていて、その背中にどうしてか見覚えがあるような気がした。みんなが、みんなが幸せであってほしいとわたしは思っている。このことをもっと別の言い方で言えるようになりたい。

8月8日

(ま)現在、24時39分。イギリスで公演をしているジャルジャルを見るたびに好きが増す。かわいくて罪。そういえば『罪と罰』は1巻までで止まってしまっていて、続きを夏のうちに読みたい。勝手に設定している夏の読書は進捗率6パーセント。後藤の視力は1、5で福徳は2。どうもありがとう。

8月7日

(ま)現在、16時8分。今朝帰っていると働きに向かう愛咲子ちゃんと一瞬すれ違い、うれしい。ひさしぶりにハリーポッター診断をしたらグリフィンドールとレイブンクローが半々くらいだったけれど、強い意志でわたしはレイブンクローを選ぶ。組分け帽に自己主張する。文豪診断をしたら太宰と出たけれど、太宰のことはかなり遠いタイプだと思っているので不思議である。

8月6日

(ま)現在、7日の16時。昨夜帰省しようとしたら予約した列車に乗り遅れ、その時間から乗れるのが関西行きしかなかったので大阪へ向かうことにした。ツイッターを見ていると半年前に取っていたライブがちょうど大阪であることに気付き(奇跡!)見てきた。一度新潟にいって東京のことを考えるつもりだったけれど、大阪にいても東京のことばかり考えていた。関西にいたひとが立ち上げる〈東京〉のことを思った。雨降りだったけど、きみに会えたよ。

8月5日

(ま)現在、21時丁度。今日衝撃を受けた言葉は「大陸にはさんだエッセイ」です。

8月4日

(ま)現在、24時28分。見返してみると前回の更新から1ヶ月が経っている。お詫びについては写真に愛咲子ちゃんが記してくれた通り、みなさんいつもありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

夏がやってきたな、という感触から段々夏がマジになってきたな、信じたくないほど夏だな、なにこれ本当?というところを通り越えて、一体これはいつまで?と問うところまで来ている。暑い世界にみんなでいきている。数日前に道を歩いていると信号を待っているひとが、「はやく10月にならないかな」とかなり大きな声で発していて、その場にいた全員がこころの中で大きく頷いた。わたしにはその頷きが見えた。みなさんどうか色んなことに気をつけながら、生き延びましょう。そして、10月になったけどまだ少し暑いねと言って笑い、それからやっと涼しくなりましたねと言っていっしょに安心しましょうね。それから暑さのことはすっかり忘れて、寒い寒いと喜びましょう。
ボウリングのときにだけ使っている名前は、モモコです。今日はとびっきりの桃をいただいたのでその記念に記しておきます。いつかわたし自身が読んで、今夜を思い出してげんきになれるように。受け取っている数えきれないものを、忘れないように。そして目覚めたあなたに差し込む朝日が、今日を祝ってくれますように。ごきげんよう。

8月3日

8月2日

8月1日

(ま)愛咲子ちゃんに自転車を借りて近くの大きな公園まで向かう。途中で高校時代をかけて追いかけていたアイドルの母校を発見する。近所である。それよりも今のわたしにはこんなところから発汗するんだというポジションから汗が吹き出していることがおかしくて、多くの時間が流れたのだと思った。風ひとつない夏の夜だった。

7月31日

7月30日

(あ)利用しているエスエヌエスではツイッターをよく見ていたのだがログインできなくなってしまってわたしの人生からツイッターが消えた。

7月29日

7月28日(8月4日)17:41

(あ)荒川でのバイト最終日に、頼まれていた舞ちゃんの宣材写真を撮らせてもらった。荒川に通って一ヶ月、バイト終わりに散歩しまくっていて見つけた何線が通るかもわからない線路が結構良くてそこで撮りたいことを伝えたら快諾してくれた。この日は舞ちゃんはいつも着ていないような白いていしゃつを着用していて、白に光が集まった写真になった。通った一ヶ月の成果としては焼き菓子の自動販売機を見つけたこと。

7月27日

7月26日

7月25日

7月24日

(ま)フルーツポンチの村上さんが毎日、5年日記の今日の部分を手書きで書いたものの写真をツイッターにあげていてそれがいつ読んでもよくて、しばらく前からどこにも掲載する予定のない日記を書いていないことを思い出す。

7月23日

(ま)火鍋って何?と愛咲子ちゃんに聞かれたので「鍋のかっこいいやつ」と答えたらマドンナが笑って、夜に花がひらいたみたいだった。今年はたぶん花火を見れないけれど、どうしてかそれでもぜんぜんいいなと思った。

7月22日

7月21日

7月20日

きもちは7月9日(ほんとうのところ7月19日)

(あ)佳境とはいえず、中境といったところである。朝ごはんにエクレアと食べてしまう、サンボマスターに背中を押されている。いそがしくて充実したありがたい夏を2年も連続で過ごせている。ほんとうにありがたい。

7月8日

(ま・あ)ご無沙汰しております。

めちゃくちゃサムシング・クールなお知らせを控えており、走りながら自転車にも乗るような7月上旬を駆け抜けております。今、7月半ばということに出る言葉がありません。

みなさんはどんな夏をお過ごしでしょうか。

また追ってお知らせいたしますのでたまに覗きにいらしてください。

満月の夜に。

7月7日

(ま)冬場だとしてもシャワーだけは浴びてねむりたい派なのですが、昨夜は夕食を食べたあとに猛烈な眠気におそわれそのまま気絶しました。みたはずの夢もわすれている。

7月6日

(ま)まだ癖字を書いていて、長期休みになるたびに髪の毛を染めていた高校生のわたしに〈サラダ記念日〉を教えてくれたのも母だった。じんせいにおける重大なことを母から、どうしようもなく些細なことを父からわたしは教わって来たのだ。

駅まで見送るつもりがちゃっかり新宿まで来ちゃっておかしかったね。

7月5日

(ま)新潟からたいせつなひとが来てくれていつまででも話をしたこと。トロントからやってきた友人に愛咲子ちゃんの自転車を借りて会いにいき、別れるときの挨拶に good night ではなく”see you soon”と言ったらふたりが笑ったこと。友人たちと夜中歩いていたら話しかけられて、それが恐ろしかったけどふたりといっしょだから面白かったこと。いつか出会うと思っていた方と、実際に出会えることになったこと。それから、会いに行ったらやまじさんに会えたこと。

6月22日に〈この6月はすごいよ。走りながら囲碁を覚えて、ごはんを食べながら水泳を習っている。〉と書いたけれど、7月はもっとすごいよ。歩きながら右側で刺繍、左側で編み物をしている。はじめて知る道をわらいながら歩いている。

七十三、ララリラ

6月30日

(ま)春先からこわいくらい本を読めていなかったのだが、今日やっとごりごりに読書ができて身体が少しずつほぐれていく。下半期はいい読書時間をたくさんつくる。いつかな、と思って詰んでいる本たちとの今だ、という瞬間がたくさんやってくる気がする。こんな暑い日にみなさんは何をひらくのだろう。

6月29日

(ま)そうだった、そうだった。わたしはひとと一緒にできないからことばを扱っているのだということをしばしば忘れ、ひととやってみて、やっぱりひととはできない、ということを繰り返しているけど、手放さなければ入ってはこないのでまずこの手綱に終止符を打つ。それにできないは、それでも〈やりたい〉でもある。久しぶりに会った友人はかなりキテいたけれど会話をするうちに少しずつ顔色が良くなって、話題はゴッドタンからルッキズムまで行ったりきたり。いちばん落ち込んでいる時にあなたはほんとうに面白くて、素晴らしいと何度でも彼女に伝えたいと思う。ひとり芸をするなら何、と聞いたら「プレゼン」と言われわたしは殆彼女をすきになってしまった。

今日の一枚を今さっき撮ったのにどこにも見当たらない。どうして?

6月28日

(ま)夜空に浮かんでいたらいいものって何でしょうね。暫定上位は、UNOの色を変えられるカード、本の紐しおり、合唱曲をうたうときだけ思い出せるこころ、です。

6月27日

(ま)きもかわ愛咲子ちゃんが20秒おきに「こんにちわ〜」って部屋にはいってくる愉快な夜。6月は短いね。

6月26日

(ま)現在、16時25分。2年前にすきなひとを聞かれたので作家の堀江敏幸とこたえたら、愛咲子ちゃんとひろちゃんが「ゴリエ」と聞き間違えて、ものすごく笑われた夜があったことを思い出す。堀江さんは締め切りを過ぎてから書き出すらしい。わたしは締め切りのはるか前から手をつけるけれど全然終わらない。終われない。終わらすのだよ。

6月25日

(ま)ギャルの先はギャング。ギャング目指していざ、ぁげぽょ!同居がおわったときに始めたひろちゃんとの交換日記を昨日渡した。どのようなことを書いたのかはひろちゃんのことがどうしようもないほどだいすきだ、ということ以外には覚えていないのだけれど、なんだかとてもよく書けた気がしている。上手に書けたという意味ではなく、書きたいことを難しく考えずに出てくるままにつらつら書けたというような意味合いで。ひろちゃんとばいばいするのがさびしかったから、とびきりたのしいお別れの挨拶でも考えようっと。今日は撮る愛咲子ちゃんをたくさんみれたからもう夏が、きたね。

6月24日

(あ)帰ってきたとか戻ってきたというそういうことよりは、ここ(山の中)が自分の場所だと毎回思えるからそれで、このままで良いのだと思う。ひろこちゃんに今年の夏の目標は何かと聞かれて、毎日風呂に入ることと答えた。みなさんの夏の目標は?

(ま)現在、23時49分。開いていないお店のしずけさ。隣に座るひとがうとうとしているときの体温。何度同じように言っても笑ってしまうやり取り。知っている匂い。知らない横顔。知っているやさしさ。知らない迷い。知らないあなた。知っているあなた。雲に覆われた夜空。帰り道にぴったりのアルバム。ハマっていることは、という質問の荒さ。タグ付ツイート。それからまたね。

七十一、いっしょにいきることのかたち

6月23日

(あ)一年経ってもなお、完成はしない。だけど8月の終わりまでにはもう少し見やすくする只今1時46分、マドンナからの寝なさいが聞こえる。

(ま)いつもこころに森本サイダー、それから小林メロディ。会うひと会うひとに何色の紫陽花がすきかを聞いています。

6月22日

(あ)今日の夕飯もガパオ、サッシ屋さんがきてくれて窓が閉まるように調整してくれた、だけど全部は閉まらないようだった

(ま)この6月はすごいよ。走りながら囲碁を覚えて、ごはんを食べながら水泳を習っている。

6月21日

(あ)徒歩2分のところにスーパーを発見したあげぽよ

(ま)夏至、つまりこの場所をつくって1年が経ったことになる。いろんなことをはじめて、同じように手放したものもある。傘をもってでたけれど雨は降らなかった。

6月20日

(あ)帰宅したら風呂でありえんくらい大きな声で電話している様子の舞ちゃんがいた。尋ねたら電話はしていなくて独り言を話していたという。どういうことだろうと思った。彼女はやっぱりわからん。

(ま)めったに撮れない朝のショットなのだけれどこうしてみると夜みたい。

6月19日

(あ)わかっていたけど、わかっていた以上に無知だなあと思って、びっくりするくらい選択肢の幅を広げてもらった。写真がやっぱりおもしろいと思った。私は過去から歴史から学ぶことのほうがやっぱり多くて、だから知りたい/知るべきと奮い立たされた。それから外にも出なきゃと思った。本も時にはネットも学べる媒体ではあるけど、そこに書いていないことが出先で見つかることもある。自分の「撮りたい」「作りたい」を守ろうとおもった。

(ま)日本海の展示でいただいたはちみつがこぼれていて、あぁもっと早く見つけあげられたらよかったのにねと思う。ごめんねと思う。

6月18日

(あ)仕事終えて帰宅して掃除を始めたらとまらなくなって疲れ切って寝ました。そういう日ばかり

(ま)不確かに、そしてだからこそたしかに運命というものはあるのである。

六十七、サムシング・キュート

6月17日

(あ)又吉直樹って名前めっちゃかっこよくない?と唐突な問いかけをしてくる毎ちゃんが今日もアホだなと思う

(ま)現在、24時37分。いまごろの夜の公園はくつろいでいるひとがたくさんいて、なんだか自分まで大丈夫な気がしてくる。きょうは授業でも又吉先生の話題が出たけれどわたしは素知らぬ顔をし通していた。又吉先生にはおねえちゃんが二人いる。

6月16日


(ま)いつだって受け取りながらいきている。

6月15日


(ま)現在、10時37分。おとといの授業で先生が放った一言がずっと抜けない。現在、22時58分。どのように頑張るかがわかればあとはその方向に向かって適切な方法で打ち込むのみである。と自分を励ましながら走る。走る。走る。

6月14日


(ま)『リーマン・トリロジー』を観た。時代、資本主義、競争、富、恐慌。一度もセリフには出てこないそれらのことばがたった3人の役者とピアノとセットによって否応なく浮かび上がってきて、目の前を追いかけずにはいられない。すごく暗いんだろうなと思っていたのに想像以上に笑えて、展開がすすむにつれて前半笑えていた分だけ笑えなくなっていく。たった3人で70以上の役を演じ分けるのが見事すぎて絶句する。3世代に渡る男兄弟のものがたりが遠くない未来に女姉妹で描かれることを切に願って。

6月13日

(あ)ベランダでシュークリームを食べた。クリームが溶けて、シューからこぼれて落ちたね。横見たらまいちゃんのまぶたに海苔ついてたね

(ま)現在、22時21分。いくつもの夜で今ここにしかない夜。いつだってそう。

6月12日

(あ)気づいたら寝てた

(ま)現在、23時37分。昨夜このスリーショットを見ながら愛咲子ちゃんが「写真っていいよね」と言ったひとことをその場で聞いたのはわたしだけだけど、今は遠くで暮らすひろちゃんにも違うかたちで届いていると思う。きっと。

6月11日

(あ)快子さんに飯に連れて行ってもらった。わたしは快子さんに出会えて幸せ者だ。外に出ようと思ったよ

(ま)現在、10時丁度。ひさしぶりにカセットテープでマンドリンをききながら作業している。現在、1時40分。包みどおりの中身だと思ったら大間違いだよ。

6月10日

(あ)二人をみていると自分たちをみているようで、嬉しくなるね。ありがとう

(ま)現在、11日の8時57分。昨夜はたったの二日ぶりなのに愛咲子ちゃんに会えていっしょにご飯が食べれてうれしかったし、この先もずっと付き合っていけそうな仲間ができて夜が満ち満ちとしていたから今朝は良い目覚めだった。

6月9日


(ま)現在、24時48分。仕事を教えてくれる子と絶叫の話で盛り上がりアトラクションに乗っているときのリアクションを聞かれたので、大声でずっと爆笑していると答えたら彼女も同じらしい。悪魔が教えてくれた哲学者の日記がナイスなトーンで読み込んでいたらこんな時間に。

6月8日

(あ)自分に必要なもの、風

(ま)現在、25時丁度。悪魔っぽい悪魔の友人とながいおしゃべりをした帰り道、近くの神社から何やら笛の音が聞こえてくる。そのまま歩いていると通っている学校の同期が自転車で通り過ぎた。彼はきいろい水星のようなひとだ。悪魔は面白いので別れたあとすぐにわたしはなんだか悔しくなってしまう。それからまた話したくなってしまう。作業も読書も手につかなくて携帯の調子もわるくて焦ってしまう。

6月7日

(あ)わたしたちから生まれるものが、わたしたち以外のありがたい温かなサポートでまた新たなかたちへ変容していく/新たに生まれ変わるっていうのはとても素敵なことだなと思うし、舞ちゃんと色々話せることがわたしはとても嬉しい。だから頑張ろう

(ま)現在、23時52分。風を切るようにいききる。この季節を。

6月6日


(ま)現在、24時2分。少し前に書いた手紙をやっと投函した家から二番目に近いポスト。いっぱいあるからって借りた傘についていた別の誰かのための目印シール。

6月5日

(あ)10本のネガをスキャンするだけなのに3日もかかっていてやり場のない気持ちになっている。(機械とうまく付き合いたいだけなのになかなかうまくいかない)バイト先から5番目くらいに遠い駅までの道がよかったのでまた歩こうと思う。ここに越してから歩いてばかりいる

6月4日

(あ)スキャナーの調子が悪くて、1回につき40分かかっている・・・舞ちゃんは天使、中森さんは悪魔っぽい天使、マドンナは天使悪魔ではなく、もち

(ま)現在、23時58分。植本さんと滝口さんの往復書簡を手に入れたいなあと思ってまだ入手できていないのだけれど、わたしが誰かとやりとりできるってなったらやっぱり、想像の相手はいつでも又吉さんなのである。最近ひとりでご飯を食べるときは目の前に又吉さんがいると思って食事をしている。

6月3日

(あ)6月3日ってなんか変に気になる数字でそわそわする。舞ちゃんは赤いパンツが似合う、今日は黒いパンツ。マドンナに会えて伝えたいこと伝えられた。爆速で食べたカレーにもたれる。部屋の湿度は80、私がカビになる

(ま)現在、24時27分。目の前を、いまを、精一杯にやること。やり続けること。

6月2日

(あ)毎晩ストレッチをするという大切な日課ができた。左から右へ、右から左へ話を流す術もここにいる間に少しでいいから身につけたい。あとやっぱり、あなたと私という関係性でものをみていたいんだという大切なことを忘れていたことに気づけた。忘れてたけど思い出せたから今日は本当によかった。

(ま)現在、23時21分。まばゆくひかっているような夜だったから、中森さんに会いたくなった。

6月1日


(ま)現在、22時26分。6歩ほど前を歩いていたひとが突然立ち止まり何をするのかと思ったら、左手に持っていた缶チューハイのプルタブを開けて勢いよく飲みはじめ、しばらく経って曲がり角で振り向いてみると、まだその場所で道にひらいている花を見ながらお酒を飲んでいた。それから少し前にあさちゃんがtangoさんに似たひとを見かけたと言っていた。同じひとをわたしも最近見かけて、喜んでいる。誰かに会いたいと思うことに理由はなくてただ会いたいなという思いがここにある。tangoさんにいろんな質問をして困らせてしまうことにへこんだり、大富豪をしたりしたいと思いながら歩く帰り道はいつもより愉快で、そのぜんぶが勝手にありがたかった。この街はY字路が多い。

5月31日


(ま)字幕映画の歌パート。最後が溶けてしまったバナナジュース。あした。カウントしてくれる青信号。知らない電話番号。踏切を通過する電車をみんなで待つ数十秒。日に4度回収される郵便ポスト。やっと言えたごめんね。ペダルを漕ぐときの軋み。ねむそうな浮草。双子座。ほんとうではないこととほんとうのこと。

5月30日

(あ)湿度70

(ま)現在、9時34分。コンタクトが1枚しか見つからずが右頬の振られにきびが信じたくないほど膨れてしまっているが、ぼる塾は朝でもおもしろい。

5月29日

(あ)ここでは、あの人やその人が何考えているのかわかるような気がしてしまう。気がしてしまうだけなのだけど、気がしてしまうということと、そう感じたことは大事にしなきゃいけない気がする。今日も生きた。

(ま)文学フリマに行かず両国の断髪式へ。彼は現役時代もっとも言動がセクシーだったというわたしの見立ては間違っておらず、受け答えやちょっとしたコメントのうまさに舌を巻く。40歳まで現役をはった凄み。「すきな相撲を好きなだけやって幸せだった」と言うことばをわたしはきっと思い出すだろう。いつかやってくるひとりの夜に。

5月28日

(あ)夜まで気絶

(ま)現在、24時丁度。ついこの間、「細部に神は宿る派ですか、ぼくは宿らない派です」と言われてドキッとした感触を、友人の結婚式に向かう途中で思い出していた。海沿いを通ったはずなのに今日の海を見た記憶がどういうわけかない。夜になって別の友人とエロス議論を交わす。信じられないほど白熱。終わりゆく5月を思いながら遠回りして帰宅し、お刺身を食べる父のとなりで紅茶を飲んだ。2杯。父は紅茶2杯と煎茶を1杯。今宵もダウ90000を見てからねむる。

5月27日

(あ)部屋の湿度75パーセント。

(ま)イッセー尾形さんの凄みについて同年代のひとと話をできたのがはじめてで嬉しくなりながら駅まで歩いていたら、すっかり夏の装いをしたひろちゃんに3分ほど会えて梅雨を乗り越えられそうな気がした。はげしい雨が上がったあとの東京は、言いたいことを言えずにいる会話の途中みたいな心地悪さに包まれていた。

5月26日

(あ)最終日だからなのか、結構疲れてしまってご飯を作れそうになかったので、乃木坂でなめこトッピングしたカツ丼を食べました。駅からの帰路、大江戸線が好きかもという気持ちが確信に変わる素敵な木たちに出会ったことでコンビニでシュークリームを人生で初めて買い、食べながら帰った。クリームが甘い21時45分。そうこうしてるうちに家に着いた。

(ま)おもしろいは大きく分けたら二つなのかもしれないと最近は思っていて一つは面白いことが起きてしまうこと、もう一つは面白いことに気づくこと。

5月25日

(あ)F14、1/200秒

意外とシャッタースピードが速かった

5月24日


(ま)現在、22時18分。いつもは使わない駅で降りて歩いていると両手を頭のうしろで組みながら自転車を漕いでいるひととすれ違い、ワイパー部分に急須がのっている車を見かける。急須は大きめでていねいに木の受け皿まで敷いてあって、ほうじ茶よりも煎茶が似合うように見えた。

5月23日

(あ)お世話になっている樹氏の誕生日だというのにメールを送り損ねてしまった。朝3時に目覚めて二度寝して5時、また寝て7時半ごろに起きて洗濯を回して家を出るという良い朝を過ごした。帰りは物件探しぶりに高円寺に行った。相変わらずそんなに好きじゃない駅前だなあと思いながら高架下を歩いて阿佐ヶ谷まで向かった。阿佐ヶ谷が想像以上に上品で驚いた。ガム抜きのコーヒーを飲みながら写真の話を延々として収拾がつかなくなりそうで解散した。ひさしぶりに人と個人的な話をした気がする。すごく楽しかったし、何かについて問うことが好きだなあとか、写真が好きだなあとか、撮りたいなあ作りたいなあと今日も強く思った。ライスワークのこと真面目に不真面目に考えなきゃと今日も思ったけど焦らない。2年後くらいに、舞ちゃんとじゃあねと空港で別れる未来を妄想しながら<今>と向き合う。

(ま)先月はじめて訪れたときはまたこんなにすぐ来れるとは毛頭おもってはおらず、それでもバスに乗ってやってきた盛岡には五月雨のけはいが漂っていて深く息ができた。駅前は川がちかく、だから橋もたくさんあって歩いても歩いても飽きることがなく今頃くたくたになっている。愛咲子ちゃんにたいせつな話をもってかえる。

5月22日

(あ)岩手に向かうために家を出る数秒前の舞ちゃんに遭遇出来て見送れてよかったと思う夜だった。そのあとは即寝た

(ま)現在、20時20分。夕方おなじタイミングで喫茶店に入ったマダムはわたしの右隣に腰掛けた。たまたま同じ本屋さんのブックカバーが巻かれた本をひらき、同じアルコールスプレー、携帯電話の色。大きな声で通話することば遣いが自分に似ていた。彼女の第一声が「わたしは30年後のあなたよ」だとしたらわたしは喜んで信じたと思う。

5月21日

(あ)昨日まいちゃんに電車に乗ってる時どんなことを考えてる?って聞かれて、思いを巡らせたり、考えるのは地下鉄だなと思って。じゃあ地上線で何してるかって考えたら、ひたすら外を見てると朝出勤してる時に思った。

(ま)家の近くにどのような施設がどれほどのテンションであるかということは生活というものを営む上で思う以上に重要な項目の一つに違いなくて、最寄りの図書館へ行ったところ蔵書もそこまで多くはなくこじんまりとしていたが、これを入れているのかというものがいくつかあったりして、部屋でだらけているよりはここへ足を運んだほうがずっといいと思いながら帰り道を歩いていた。眉間のニキビがふくれてきている。

四十五、眠りの森

5月20日

(あ)1.5年ぶりくらいに自分のチャリに乗った。学生の頃は4年間チャリ生活だったので、久しぶりに乗ったのが嬉しくて30キロくらい走っていました。そのあとは3時間くらい散歩しました。流石に疲れたみたいで、風呂ではそんなに浸かってないのに少しのぼせてしまいました。チャリ、よいですね。

(ま)やや小ぶりのトートバックから彼女の右手によって取り出されたこれまた小ぶりのフィルムカメラは、数十歩先で待っているこちらからは呼び出されたことを喜んでいるように見えて、だれもが今日を忘れてもこの瞬間があったことにわたしはいろんな形で力をもらい続けるようなそんな気がして、左肩に紐をひっかけて持っていた大皿食器4枚セットを落としてしまわないように胸の前で抱くようにして持ち直した。お皿は当初ひとまわり小さなものにしようとしていたがやっぱり、と選び直して購入したほうのサイズにしてよかったねと、この先何かの折に触れて愛咲子ちゃんとわたしは言い合うようなそんな予感がした。まだ使ってはいないのに。

5月19日

(あ)臨時バイト先の人と仲良くなれてよかったけど帰宅して気づいたら寝てたね。いや、寝る前にまいちゃんと色々話してた、わりと真剣な話をしてました

(ま)初めて中野サンプラザに足を運んだのが芝居でもなければ音楽でもなかったと言ってもおそらく去年のわたしは信じないだろうし、一段がそこそこ高いこの建物の階段に慣れるにはもう少し時間がかかりそうだし、二日後の雨の気配がもう漂っているし。

5月18日

(あ)今日は父方の祖父の誕生日。乾物屋を自営していた祖父は富山生まれ、古町育ち。乗り換えを忘れて家から少し離れた駅から歩いて帰宅途中、よくわからない商店街を通ったら、Louis ArmstrongのWhat a Wonderful Worldが流れていて、そのミスマッチが逆によかった。新たな3部作を、ライアンジョンソンが撮るということを知って、wifiが繋がったらルーパーとブラザーズブルームを観ようと思う。調べていたらナイブズアウトの続編が今年公開されるらしい。結局カモンカモンもまだ観れてなくて、わたしは今年は何回映画館に行けるんだろう。

(ま)現在、1時15分。星野概念さんのお話をやっと聞くことができ、ずっとすきだった通りの名前がやっとやっとわかり、今夜もヘンテコな柄のパジャマに着替えて眠る。

5月17日

(あ)朝8:55  

目の前のお兄さんがTangoさんに似ている。Tangoさんに会って色々話したい。よく見たらTangoさんに似てるのは体格と服装だけでそれ以外は似てなかった。Tangoさんに会いたい。我々は最近はずっとTangoさんに会いたいという話を延々としている。場所がどこだろうと、たぶん我々はずっと変わらず同じ話をし続ける。

(ま)現在、23時52分。やってきた電子レンジで晩ご飯をあたためた愛咲子ちゃんがもりもりと食事をしていて、昨夜銭湯につかってあたたまった瞬間くらいほっとした。5年ぶりに話す友人と少しだけ通話した。わたしは彼女の名前を何度も呼んで幾度も元気にしていたのかをしつこく尋ね、彼女は一度もわたしの名前を呼ばなかった。

5月16日

(あ)湿度69パーセント

(ま)現在、23時21分。昨年の夏に手に入れて以来、ぱらぱらとすこしずつしか進めていなかった岸さんの『東京の生活史』を毎晩読むことに。銭湯の入り口に座っていたおじいさんの手が大きく震えるさまを、わたしはいつまで覚えているのだろうか。

四十、振り向く but 振りかえらない

5月15日

(あ)部屋の湿度、67%

(ま)現在、24時25分。まいキムチの大根と白菜を交互に踊り食いしながら、叶姉妹がまだファビュラスではなかったころに思いを馳せつつ眠りにつきたい。

5月14日

(あ)家の廊下の灯りが午前四時の朝焼けで、笑いが止まらない。
又吉は中野に住んでると思う。

(ま)現在、16時40分。さっき不意に見かけてキュンときた単語は、吉住さんの単独公演のタイトル「咲かないリンドウ」、それからシアターの「吉祥寺オデヲン」。現在、24時23分。もっと丁寧に書きたいしもう少しマシに書いたつもりでいるのに、くせの悪いところばかりが最大限出力されたりするから鉛筆は気難しくて、心地よい。

5月13日


(ま)現在、14日の16時26分。昨日、愛咲子ちゃんの学校から大きな荷物を運んでいる途中、わたしは何度もぐらぐらしながら随分よろよろとしていた。いっぽう彼女は激しい雨の中、ずんずんずんと進んでいった。小さくなってゆく背中、吹いた途端に曇り出すメガネのレンズ、地下鉄のにおい。通り過ぎる準急、一段高い場所に立つ駅員さん。時刻通りの発車。愛咲子ちゃんらしい滑り出しと、わたしらしい冒頭だったように思う。

5月12日

(あ)坂本龍一のインタビュー冊子が出てきてしまって、読んでた。

5月11日

(あ)昼過ぎに食べてた桃のパンナコッタがおいしかった。べイチー、たくさん可愛がろうと思う。

(ま)現在、23時50分。又吉さんの小説『劇場』の冒頭があまりにかっこよくて、昨日からずっと痺れている。8回くらい読んだけれど、まだまだ読みたい。もっとずっと読みたい。一度だけ行ったサイン会で、すきなおでんの具を聞いたことを思い出した。2015年のことだ。有楽町の交通会館で、嘘みたいな真夏日だった。

5月10日

(あ)とても久しぶりにまいちゃんに会った。ようやく予約してくださったみなさんに送る準備が整ったので一安心。早く寝ようねと夕方には別れたけど現在23:44、今夜もちょうどいい風が吹いていてよい散歩日和

(ま)現在、23時40分。せせらぎ。春のまんなか。全部がつながって書かれた「な」。さようならまでの距離。mixiの足あと機能。これまですきになった全てのひと。残り2パーセントの充電。これからの瞬間のぜんぶ。春に届いた手紙に貼られたサンタクロースの切手。足りなさ。蜜柑を食べるときの口。

5月9日

(あ)21:03は母がソファで今日も寝ている。夕方、日本海沿いを走っていて、どこでもできるけどどこでもはできない不便さが写真や映像だなと思っていた。こないだから、砂丘館の展示がずっと頭にあって、なかなか離れない。離れてほしいわけでもないけど、今はそういう“とき”なのだと思おう。夜の散歩がちょうどいい季節だな

(ま)現在、10日の12時50分。昨晩の帰り道、雨が降り出してきたのでスーパーマーケット・オオゼキに寄る。夜ご飯らしい夜ご飯にしたいとさっきまで思っていた。南部煎餅を買って、雨は入ってきた時よりも強くなっていた。朝ごはんはすぐに見つけられる。夜ご飯にしたいものは、見つけられないときのほうが多い。ひろちゃんのことを思った。彼女は南部煎餅および硬い食材に目がない。ずっと雨で、ずっと頭痛がしていた。

5月8日

(あ)①母の日。23:11、帰宅したら母がソファでスヤスヤと寝ていた。わたしが帰宅した音で起きたようで、たずねたら長いこと寝ていたとのこと。わたしが寝てばかりいるのもやっぱり血筋なのだなと思った。②イサナは、おもしろい。イサナ喫茶室という場所はもっとおもしろい。閉店後、しばらく椅子に座ってぼーっとしていた後、長く使っているブラックウォールナットのホテルキー(大)に今日の日付を刻印してから喫茶室を退室した。

(ま)現在、24時丁度。母に二度ほどブチギレられる。ケーキとお花では、母の機嫌は直らない。わが母はそんなにやすくはない。滅多に怒らないひとが静かに怒りだすとき、嬉しくなってしまうのって変なのだろうか。眠ろうとしたら、おやすみなさいのあとに骨盤の骨折に気をつけなさいと言われたので、骨盤の骨折に気をつけて明日は過ごそうと思う。

5月7日

(あ)今日は23時過ぎくらいに終えて、すき家へ行った。カレーを食べた。いい夜だった。さいごだとはどうも思えないなあ

(ま)現在、11時42分。祖母と母と藤を見に行く。

5月6日

(あ)23時前に翌日の分を作り終えて、みんなですき家へ行った。花屋の人たちとご飯に行くのはいつも楽しい。

(ま)今日こそは、と思ってチェキのフィルムを買ってきたのにどこにも見当たらない。もう夏が来そうな夜だ。

5月5日

(あ)仕事を終え20時くらい、砂丘館へ行った。写真を撮りたくなった。そのあと日本海まで歩いていた時、冬が終わったことを感じた。今年冬が終わったことを感じたのは2度目。冬の終わりをこんなに強く感じたことははじめてで、なんでなんだろうと思いながらそこを歩いて、結局わからない。ずっと前からコートも羽織っていないのに、自分は今日までずっと冬を生きていたのかな。わからない。ただ、頭ではわかっていても、心や体がそれを理解できないということが存在することが分かった。静止画と写真、何が違うのか解った気がした。静止画っていう言葉、よくできた言葉だなあと思ったりしていた。写真を撮りたい。あと最近は深瀬さんのこと考えていたのだけど、タイミングよく5月半ばから京都で展示が企画されていることを知った。急遽6月に京都への旅(展示をみにいく)が決まった。

(ま)現在、14時30分。昨夜観たマイク・ミルズの〈カモン カモン〉の節々に、ミランダ・ジュライの『あなたを選んでくれるもの』を感じていてもたってもいられないので、日が暮れたら走る。

5月4日

(あ)写真を毎日とるって、むずかしいよね。いつから私がまた撮るターンにターンしたらよいかな

(ま)現在、5日の13時30分。初めてのヨーロッパでワルシャワを選んだ友人が、グレープフルーツジュースを買ってくれた。最初に会ったときは全然話が盛り上がらず、意思疎通できている感じすらなかったのだが、なかよくなりたいと思って色々質問して、かえって妙な感じになったことまで思い出した。たしかまだ夏じゃないのに、夏みたいな日差しの夕方だった。またすぐにこんな感じで映画を観に行くように、会おうね。たくさんのものを一緒に見ようね。あなたがいてくれたから大丈夫になったことがわたしには、多くあった。これからも、そう。

5月3日

(あ)青もの市の後に「好きなジブリ映画は何か」という質問の意図とかその是非をみんなで話していて、この質問に答えることでなんとなくの好みや傾向とかがわかるよねみたいな話をしてた。わたしはトトロとハウルだけど、結構わかりやすいなと思って、自分へ萎えた。

(ま)現在、1時38分。森 栄喜さんのメルマガが届いた。今回は音声でそれをかけながら、ひどい状況になっている部屋の片付けをしようと思い立ったものの、本を手にとったり、今しなくてもいい作業をしたりして、やらなきゃいけないことをどんどん向こうの方においていく。離れれば離れた分だけもっと、やりたくなくなることをどこかで気付きながら。このままだと連休中にわたしは、GRILSを見ることはできそうにない。メルマガをもう1回聞いたらもう、眠ろうと思う。

5月2日

(あ)勝手に好きな破天荒ボーイ(知り合った当初が破天荒だったけど今はわからない)がいるんだけど、インスタでとってもアツい投稿をしていてとてもよかった。引っ越す大切な理由を、人の多さや忙しさ、貧乏生活の中に絶対に見失わないようにしなきゃなと思った。強くありたいね。あと、住む家、徒歩圏内に映画館あるとこにすればよかったと後悔・・・

(ま)現在、1時8分。but I never stopped loving you ;( 

5月1日

(あ)月一の楽しみのひとつであるとある漫画が連載されている月刊号が発売になり、休憩中に読んでた。次号が読みたくないくらいの切ない展開になりそう・・

(ま)ラジオ「叶姉妹のファビュラスワールド」をかけながら、シングルベッドに3人並んで就寝。かなうなら眠ってしまいたくないし、眠ったらもう起きたくもない。でもちゃんと眠って、それから起きた。

三十四、ときどき、朝得意

4月30日


(ま)このひと、めっちゃ面白いなという人のブログ記事を読みあさっていたらあろうことか3人連続で、〈カネコアヤノは「アーケード」がすき〉という記載にぶち当たり、ラップトップを閉じた。4月も終わる。

4月29日


(ま)現在、11時50分。連休の方もそうじゃない方も、せつないことより楽しいことが少しでも多くありますように。またあとで書きます。わたしはやることがきちんと片付いたら、ドラマ〈GIRLS〉を見ます。現在、22時48分。あっちゃんおかえりなさい、お疲れ様。ほとんど初めて、小説を読み終わった感触のひとつ目が「こっっっわ」という作品に出会い、この気持ちをどのように味わっていったらいいのか、楽しさで満ちている 。明日で4月が終わるとは思えないほど、夜が冷えている。

三十三、占い道具なら水晶

4月28日


(ま)現在、29日の11時35分。久しぶりに踊ったら、なんて楽しいのだろう・・・と白目を剥いた4月最後の木曜日。誰かの隣でいっしょに踊ることがこんなに自由で、のびやかで、心地いいとは。ばらばらなぼくらの身体は、どこへ行きたがっているんだろう。身体が見たがっている景色は、思うよりもずっとたくさんあるんだろう。

4月27日


(ま)現在、1時36分。4年前に地元に戻って来て、唯一続けられたことはお花のお稽古だった。今日が先生の指導を受けられる最後の日だったのに、いけ花ではなくアレンジメントをつくった。はじめてだった。先生は可憐に見えて厳しいひとだった。そこがいつでもかっこよくて、だからこそいろんなことを問えた。また来週会えるみたいに、最後の挨拶をした。

それからしばらくぶりに映画を観た。映画館へ行くといつも、片桐はいり氏が書いていた〈上映後の照明はできるだけ、さりげなく、ゆっくり灯るのがいい〉という主旨のことばを思い出す。ひろちゃんとはずっと同じ家に帰ることができたから、それぞれの家に向かって別れるのがわたしはただ、悲しかった。またながい手紙を書こうと思う。

三十二、葉より花・小ぶりより大ぶり・ひらくより咲く

4月26日


(ま)思えば前回仙台に来たときもつめたい雨に打たれ、曲線という本屋さんは定休日だった。

4月25日


(ま)開き切っているモクレンの真下に座って、ココアを飲んだ。夏でもホットココアがいい。初めて訪れる街を、時々しおりを挟んで休みながら進める読書みたいに歩いてゆく。神社に屋台が出ていて、学校帰りの高校生たちが集ってただただ、そこにいること、をみんなでしていた。あれは多分、えいえん、だった。

4月24日


(ま)ずっとさよならの練習をしているのかもしれない。だからこれも、さよならじゃない。

三十一、わたしのひかりたち。

4月23日


(ま)この家で過ごす最後の夜、眠る前に思い出したことは、ひろちゃんのいない夜に彼女のベッドで一度だけ眠ったことだった。夢はたしか、見なかった。

三十、はじまりのような終わり

4月22日

(あ)日曜日に暗室が使えないことがさっきわかって、テストプリントがあるとはいえ4日間で50枚弱を自分は作れるだろうかと少し不安になっている(朝から計画的に焼けば私ならきっとやれる)。でもおかげで土曜の夜に出る予定が日曜の昼過ぎの便になったから、片付けもあるけど数分でも誰かに会う時間をつくれた。会いたい人がたくさんいるのに全員には会うのは難しい。頭の中では毎日会っているけど。こんなにも大切なものがたくさんあるここから離れちゃうなんて馬鹿だよなあと自分でも思うし、新しいことはやっぱり怖い。でも信じているものを信じれなくなる方がもっと怖いからやらなきゃ、まずは部屋の片づけを。

4月21日

(あ)苦手なこと:片付け


(ま)現在23時53分。転居先に持っていく本、実家の本棚に戻す本、それぞれ最終的に今手元にある半分ずつくらいになった。本ってこんなに重たいのか。重たい重たいと言いながらわたしはたいせつなみんなを、あたらしい場所へと連れていく。それから実家に戻るものたちだって、同じように大切であることに変わりはない。わたしが本を選んだのではない。本と目を合わせていまのわたしに必要かを問うた。そうやって考えたらどれを持っていくのがいいのか、簡単にわかった。この部屋でみんなと暮らせてよかった。外は雨。

二十九、ほとんど記憶のなさそうなおんなのこ

4月20日

(あ)「Moneyball」“just enjoy the show”の“show”が野球と翻訳されていた。内容の話でいっても映画としてもチームで何かを作るっていやっぱりいいなと思った。菊池浩司さんが翻訳を担当されていて、調べたら本人のインタビューや菊池さんにまつわる記事がいくつかヒットして読んだんだけど、全部おもろかった。


(ま)現在、24時3分。速くは走れるが、長い間走ることはずっと苦手だった。

4月19日

(あ)奇跡の家にかえってきてベッドで昼まで眠った。今日は部屋の荷物の整理をする。さみしい


(ま)愛咲子ちゃんの探しものと、わたしの探しものがどちらも見つかったのできっと、キュンとくる家にまた住むことができると、そういう自信だけがある。そういうものだけでいきている。2年前に同居人3人で引いたおみくじが出てきたので全部2回ずつ読んで、それから捨てた。

二十八、やわらかくて強固なひと

4月18日

(あ)果たして家はきまるのかと雨の中ひさしぶりに濡れて歩いていた

4月17日

(あ)天気が良く気持ちの良い一日だった。だけど全部が全部楽しいや嬉しい、よかったで終わる日はなく、それなりに落ち込む時間や考えこむ時間はどうしてもある。そういうことも含めて、今日を生きているってことなのかしらねとふと思った。自分に自信がないからたくさん話すというひとと、自信がないから黙るという人がいることを知った。先日映画を観ていないと書いたけど、それは洋画を観れていないという意味で、実際は邦画はほぼ毎日見ている。洋画が自分の肌に合うとわかっているのに、邦画を見ている自分の状況を正直に話した時、それはそう稀なことではないということも今日知った。みんな同じように悩み、もがいていた。

(ま)ずっと家に来たいと言ってくれていた子をやっと招待できた。自分の本当のお気に入りほど、わたしは好きなひとにも読んで欲しくなってあげてしまうので、3冊ほど渡した。一週間後に引っ越しができるとは思えなくて笑ってしまう。

4月16日

(あ)写真を見て、スウェットを後ろ前に着ていたことに気付く

(ま)まだそこまで親しくなっていなかったいつかの7月、劇場でばったりでくわした愛咲子ちゃんはカイロを貼っていた。東京ポッドの466回「お花見わからない論」をきいてから春はずっと寒い。でもそこがずっとたのしい。

4月15日

(ま)おうちに着いても車から降りれずぼうっとしていると、愛咲子ちゃんが帰ってくる。そのまま車をぐらぐら走らせて、ふわふわと夜を歩きに出る。すぐに靴下を濡らしてしまう。道路には雨風にさらわれて丸まった花びらたちが申し訳なさそうに、へばりついている。どうか申し訳なさそうになどしないでくれ。そなたはどうあったってきっとうつくしい、のだから。展示会場で一度だけ見かけた蝶は、白かった。

4月14日

(あ)舞ちゃんと会期中にいただいたお手紙を読んで泣いていた夜。最近というよりここ1年くらい、日課だったはずの映画鑑賞ができていない状況が続いていることを昨日一昨日、不可抗力的な感じで思い出させてもらって、わたし何してんだろうなと少し落ち込んだ。ホアキンのモノクロのだけは映画館でみたいなと思っている。観た後に誰かと感想を共有できたらなお嬉しいな。だし、観たら感想をここに書くね


(ま)公開されたことにも気付いていなかったが、とても楽しみに待っていたファンタスティックビーストをわたしは、明日観にいこうと思う。世界はどこまでもひろく、いろんな人がいる。わたしたちはほぼ8月と6月生まれ。おやすみね。

4月12日、最終日。

(あ)会期中の自分たちの記録写真を自分たちで撮っていて思ったことは、自分たちの他に「あなた」という人がいて成り立つなあと。見てくださるあなた、きてくださるあなたが特別で大切で、そんな「あなた」とこれからも一緒に作っていきたいなと気持ち新たに思っていました。5日間、ありがとうございました。


(ま)現在、23時36分。「待つほうじゃなくて探しにいくほうをいきていきたい浜百合 片手に」

これは唯一、すぐに形になったうたなのです。浜百合は白ではない絶妙な色味をしていて、それから上に向かってひらいてゆきます。わたしはそれに何か大きなものを見て、そして展示会場でも、それと同じくらい大きなものを毎日見ました。あなたはあなたのかたちが、わたしにはわたしのかたちがあることのさびしさと、遠さと、近さとを忘れずに、目の前をいきていきたいと改めて思います。探そうとすることは決して手放さずに。

ひとりでは決して見ることのできない景色を、また知ることができました。心よりお礼申し上げます。こうして展示をさせてもらえるのは、あなたがいてくれるからです。ありがとうございました。それでは、また。

4月11日、四日日。

(あ)素すぎる写真に笑う。21時、ラナンキュラスの季節はもう間も無く終わるから、好きな色のラナンキュラスを買って帰ってきた。22時、舞ちゃんと鳥屋野潟沿いを散歩した。今日展示に来てくれた方々から舞ちゃんが聞いたこと話したこと感じたこと見たこと考えたこと、いろんな話を彼女伝えに潟沿いを歩きながら聞いた。明日が最終日。どんな1日になるんだろう。


(ま)現在、23時50分。初日はひろちゃんが、土日は樹さんと愛咲子ちゃんがいてくださり、今日は完全にわたしがひとりで開けて閉める月曜日だったので、前回の展示の際にいただいた世界1クールなTシャツを着る。実家で朝ごはんを食べてから会場へ。どうかな~と思っていたが午前中からお客さんが来てくださり、午後も足を運んでくださる方々があり、ゆっくりといろんなお話ができた。ありがたい限りである。夜、帰宅した愛咲子ちゃんと夜桜を見ながら歩く。初めて春を過ごすひとみたいに、この季節をいきている。明日で今回の展示は終わるが、なにかが終わってしまうわけではない。全部を手放さずに歩いていこうと思う。

4月10日、三日日。

(あ)フォトバイ俺たちのマドンナこと快子小倉さん。朝同居して以来初めて舞ちゃんより早起きしたわたしは舞ちゃんより早起きした私は舞ちゃんより早起きして家を出て会場へ向かった。なぜかお腹にカイロを貼ったり会場の石油ストーブをつけたりしていた。結構汗が出た。汗は出たけど今日は頑張った日だったと思う。展示にきてくださる大事な人たちに大事な写真の話をすることができた。頭の中にはユーミンの優しさに包まれた奈良が永遠リピート中


(ま)現在、23時23分。樹さん、ベリーテンキュー!!!!!!


4月9日、二日日。

(あ)わたしは久しぶりの喫茶店の仕事だった。閉店後、チャイを仕込んだ。チャイはやっぱり特別なものだなあと思いながら仕込む、形容し難いとても幸せな時間だった。舞ちゃん、樹さんありがとう。今日は初日よりたくさんの方がいらっしゃってくださったとのこと。ただただ嬉しいです。明日もどうぞよろしくお願いします。


(ま)現在、23時25分。愛咲子ちゃんが終日いない土曜なのでリビングにあった彼女のベルトを勝手に巻き、ひろちゃんからもらった廃盤の香水を纏って会場へ。10 年ぶりにお会いした方々に随分変わったねと言われ、地元の大切な友人たちに変わらないなと笑われる。足を運んでくださった方々とことばを交わす。時は止まらずに流れる。こうやってこれからをいきて、いきたい。


4月8日、初日。

(あ)午前の仕事を終え、花を携えて午後に会場へ向かう。少し写真の配置を変えた。思っていた以上にたくさんの人が来てくれた。嬉しくも恥ずかしく、目を瞑りたくもなり、でもやっぱり嬉しく思った。初日の写真を会場で撮るのを失念してしまったと帰路の車で思っていたのだけど、好日のイベント会場でマドンナに撮ってもらった。撮ってもらえたことで初日を無事に終えられた。奇跡のダサショット。好日のイベントは例えるならそよ風だった。私たちの展示は多分その対局かもしれない。そのあとは舞ちゃんのマイナス3ポイントを目撃して、美味しいブリ刺しと鍋をいただいた。純さんゆうてぃいつもありがとうございます。花粉症のくすりと目薬を手にしたので、明日以降は少しは良くなっていることを期待して眠りにつく。


(ま)現在、23時16分。日本海の旅に同行してくれたスーパー助っ人こと同居人のひろちゃんと、わたしの机を車に積み込み会場へ。この机の思い出はひろちゃんとの思い出でもあるくらい、机にまつわる話にはいつもひろちゃんがいてくれる。ありがとうが一直線に積もってゆく。ひろちゃん、ありがとう。金曜日だし、という心配をよそにたくさんの方とお話ができた。足を運んでくださることが心の底からありがたい。わたしはつよくない。だからいろんなことが気になるし、こわくもなる。だから会場に立って、あなたと一言でもやり取りができたら嬉しいと思う。つよくはないから手を、伸ばし続けたい。そのあと伺ったイベントでも手を伸ばし続ける方法は、角度は、つよさは、ひとの数だけあるのだと思った。こころの奥底、とても静かな場所に今日を刻む。昨日はたよりない黄色、初日はうすい青色だった。以前贈ったシャツを着て会場に来てくれたゆうてぃが好きなのは、深い青色。

4月7日、搬入日。

(あ)行く気はもうなかったけど、今日行く予定だったライブのチケットはもちろん発券せずに終わった。搬入は午後からだった。いろいろ忘れ物をして、家に取り行かず会場から最寄りの電気屋で忘れた物を買った。こういう時、みんなは家にとりにいくか、買うかどっちだろう。わたしは本当は家に取りに帰りたいけれど今日は分刻みのスケジュールだったので諦めて買った。大体いつもこんな感じだ。「現在地を更新して進む」ということを今日の搬入の時に思っていた。悔しいけど飛び級はできないから。少しずつ進んでいること、忘れがちな過去を忘れてはいけないね。もう少しだいよつで、次は16 x20だねと言われそう。頑張りたいに尽きる。


(ま)現在、0時26分。搬入日にだけ帯びる色というものがある。きっと明日目を覚ましたら跡形もなく去っていて、初日の色になっている。さっぱりしていて憎めない。冬に戻ったのかと思うくらい大きな音を立てて風が吹いている。日本海はながく、遠かった。


展示「待つほうじゃなくて探しにいくほうをいきていきたい花百合 片手に」

会場:北方文化博物館 屋根裏ギャラリー 新潟市江南区沢梅2丁目15ー25

日時:2022年4月8日(金)から4月12日(火)

   9日(土)、10 日(日)のみ終日、 WHASS UP COFFEE CLUB さんによるコーヒーの出店があります。インスタグラム@whassup_coffee_club

http://between.format.com/exhibition-nihonkai-2022/

4月4日

奇跡の家YAPAに帰りたい。

4月3日

気付いたら朝な朝を迎えました。そのあとフレームを取りに行ったギャラリーで私の予約用紙のようなものを探すようにファイルの用紙をめくっている途中で見覚えのある素敵な名前を発見。まさかこんなところでその人に遭遇できるとはととても幸せな気持ちになってました。なんて誰かに話した時、いや遭遇したのは名前だからと100人中80人には突っ込まれそう。20人は共感してくれそう。暗いと思っていた人が、自分のことをポジティブで明るいと話していた。ひとってわからないなあとぼんやり思った。明けて3時、寝たいのにどうしても寝れない状況で、からい

4月2日

「家探しに苦戦しています」朝10時に起きて現代アートの展示を見た(これがめちゃめちゃよかった・・・)後、内見4件に行っただけなのにめちゃめちゃ疲弊して店の横にあったよくわからん飯屋に17時30分というよくわからん時間に入ってダコダライスだったかよくわからん名前の飯を食べました。それから2時間3時間くらいひたすら歩くというようなよくわからん時間を過ごして、奇跡的に会えたマドンナと肉を食べました。休息場(家)には寄ってもらわないと、我々が家に寄せた生活をする・家に合わせて生活を変えるのは間違っていると確信的な話をしました。マドンナと会う前のよくわからん時間は、この時のための伏線だったのねと誰かが頭の中でつぶやきました(誰かじゃなくて私)テンションはよくわからないままです。気付いたら翌朝でした。

4月1日

長らく更新できていなくてすみません。みなさまお変わりありませんでしょうか。わたしたちは相変わらずあたふたしておりますが、やっとお知らせできるところまで来れました。

来週4月8日(金)より4月12日(火)までの9時から17時、写真とことばの展示をさせていただきます。会場の北方文化博物館、とっても素敵なところなんです。わたしたちも楽しみでドキドキです。とはいえ、告知がギリギリですし会期も長くないので、お時間つくるのが難しいかもしれませんが、それでももしも、なんとかかんとか都合がつきそうであれば、ぜひお越しください。

ちなみに、4月9日(土)と4月10日(日)はお友達の WHASS UP COFFEE CLUB さん(コーヒー屋さん)に WHAT UP していただく予定です。ナイスガイが淹れるとってもおいしいコーヒーを飲みに、春の北方文化博物館を感じに、わたしたちの展示に、ぜひいらしてください。お待ちしております。

http://between.format.com/exhibition-nihonkai-2022/

3月後半のこと

(あ)繁忙期で帰宅が中川家弟とかになる日が多く、自分のことがままならなず更新できませんでした。すいません。体調だけはどうしても崩したくなくて、ご飯と睡眠は5段階評価のうち3くらいは取って、あとは全部1みたいな生活を送っていました。どんなに遅くても家に帰りたいと思える今の家はマジ奇跡だなと思っていました。

3月21日



二十三、清らかな暗がり

3月20日



二十二、不在に存在を宿すひと。

3月19日

その一枚は特に、普段は意識することがないわたしの眼差しそのもので、それを見てもらえた気がして間違いなくすごく救われた。だからやっぱりこれでよいのだと思う。あとはもうやるだけ

3月18日

"写真らしい写真"の話になったときに、写真は好きだけど、自分が写真らしい写真を撮りたいかと問われたらたぶん違っていて、だからこれで良いのだ受け入れることと、わたしは写真以外から影響を受けている要素がとても強いのだと忘れがちな大事な部分をまた思い出すきっかけになったので良い日だった。


二十一、しとしと降る雨

3月17日

コーヒーは落ちなかった


二十、咲かせるひと。

3月16日

そんなことある?くらいの事故でお尻にコーヒーをこぼす朝8;36、こういう日に限って色の薄いズボンを着用している。以後お尻を隠しながら一日を乗り切り、帰宅して食用洗剤で手洗い揉み洗いをするも一向にコーホーのしみは落ちなかった。だが諦めない、つけ置きをして数時間後にまた再度もみ洗いをしてみる。それまで苦手なスポッティっmぐ¥


十九、眼をもつひと。

3月15日

玄関の白いアネモネがとてつもなくかわいい。一か月前からいらっしゃった乙女椿さんがついに咲きそう。しばらく温かな日が続いていたので久しぶりにゴムの木とがじゅまるにも水をあげたけれどあげるタイミングを間違えた気がしている、今日ではなかったな。午前中やることがいっぱいあったので疲労がすでにレベル6くらいなのですがあと13分で終わる洗濯をいまはまって干し終えたら午後はまず休憩、ライトの展示から。

3月14日

夏休みの宿題は計画力や時間管理能力、優先順位決定などなどを養う練習ですね


十八、キュンより、きゅん。な人

3月13日

今日は服を裏表逆に着ていました。わたしは裸眼視力が0.001くらいなので矯正していない時にはこういうことが日常的にあるのですが、意図せずに自分で自分をクスッとさせられるのでそれなりに楽しいひと時です。母に伝えると呆れられますがわたしは自分のこういうところは好きだなと思えます。

3月12日

昨日も昨日とて暗室にいました。なかなかうまくコントラストが出せずにいて印画紙をまた大量消費してしまいました。それでもまあなんとかなんとか良いところまで仕上げられました。よかったか、いや良くはないけれど、でもこれが現状の実状。認めるしかない。挑戦しては失敗して、失敗しては挑戦してのくりかえしの中で、正直一年やってもまだこれか、悔しい気持ちが募るばかりです。もっと頭の良い人なら効率よくうまくできるんだろうなんて他人を羨むこともしばしばで、自分だからこんなに失敗ばかりなんだろうかとかね。
ただそれでも、作業のたびに新しい発見がちゃんとあるのが本当に救いです。失敗するからには何かを得たい、得られるものなら何でも得たいという気持ちでやっているというのもあるかもしれませんが、発見があることは本当に救いです。ただその新たな発見をその後のトライでものにできるかはまた別の話で、それもまた挑戦の失敗の繰り返しなのですがね。自分だけでは咀嚼し切れずによくわからないまま終わる時ももちろんあって。
でも発見が多ければ多いほど、悔しい気持ちが大きいほど、明日もまた暗室に行こうという気持ちになれます。
自分にこんなに闘争心が強くあるとは思わなかったと今日も思うのでした。もちろんこれは、相手にではなく自分に対しての闘争心。昔から短距離走ではなく長距離走を好むのもそういうところがあるからなのかもとなんとなく自分で納得したりして、この悔しさを少しだけ別のやり口で消費する3月12日です

3月11日

今日も数字がわかりやすくて、だから分かれないわからないと思っていました。スポッティング、デジタルなら一発だよねえと笑って話す先生がよかった


十五、愛咲子ちゃん以外には決して存在しえないひと。  

3月10日

今日もクリーニング屋に出しているジャケットを取りに行けなかったことを思う

3月9日

続けてなんぼ

3月8日

高校生の時同じ部活だった子が誕生日だという通知がFacebookからきた。なんか、よかったね


十三、メゾピアノが似合うのに、デイジーラバーズを着る。

3月7日



十二、単行本なら岡野大嗣さんの『音楽』みたいに版ごとに装丁の色が変わっていく、初版は赤茶、二版は薄紫

3月6日

新潟は雪が降っていてとても風が強く吹く日です、3月だというのに。自室の窓から飛ぶ鳥が一瞬見えました。もし人が空を飛べるとしてもわたしは飛ばない気がします。飛ばないというのは飛ぶことは選ばないという意味です。でも、飛ぶ人から物を投げつけられてケガとかはしたくないですね。未来そういう世界になって、地を歩いているのを見かけても物とか投げつけないでくださいね。なんの話をしているんでしょうね。今日昼過ぎにヨドバシカメラにいったのですが、道中で粗品みたいな見た目のひとを外からカフェの中にみました。やっぱり粗品をよく見ます。


十一、文庫本なら講談社新書の旧デザイン・300ページ前後くらいで心持ち厚め

3月5日

対岸の火事ではないからこそ知りたいこと知るべきことがたくさんあるのに確かなことと同じくらい不確かなことがあふれている。本当のことも嘘も間違っていることも正しいことも、様々な小片をそこらじゅうで拾える今だから、知りたい真実にたどり着くまでに時間かかるしたどり着けないこともある。だけど私はわかりたい、知りたい。みなさんは何かを知りたいと思うとき、どんな方法でそれを知り得ていくのだろう。

3月4日

帰りのバス、又吉のような見た目の人がいた。そういえば最近は粗品のような見た目の人をよく見るんです。

3月3日

【今日のメモ】

伊藤園お~いお茶ほうじ茶のラベル、第30回伊藤園新俳句大賞、佳作特別賞、山口県長門市9歳「ピーマンがぼくのお皿に住みついた」

3月2日

共立という言葉はともに立つという意ではないようで、ともに立つという意を含む言葉は両立が特にちかいようなのだけど個人的にはあまりしっくりこず、ぼんやり、なんだろうと考えている。写真を撮れば撮るほど、光の存在を考えるようになって今日もまた帰路で光について考えていた。光にとってわたしたちはなくてもいい存在だとするならばわたしたちは光に依存しているということになるのか、などなど。こういうのも研究対象になるのかね。今日も答えのない探求ばかりしています

3月1日

言葉にしないから主張がないこととされる世界も違う。黄色い服や青いアクセサリー、言葉以外でも表現する方法はいくらでもある。

2月28日

母親から手作りイチジクジャムとマスカルポーネチーズのパンケーキを作ったとの連絡があり、実家にていただく。兄とわたしが実家を出た後、おしゃれな今時なことを楽しんでいる様子の母はとてもかわいらしい。ちなみに実家に寄った時は顔と頭も含めて全身にアルコールスプレーを噴射される。そういうことを気持ちよくしてくれる母の潔さは昔から変わらない。ずっとそのままでいてほしい。

2月27日

22時丁度、自室。部屋に飾っている400円ガチャのランクルFJ40赤が突然落下してきました。なので突然ですがわたしにお気に入りの話をします。わたしの部屋は長方形で長辺に2窓、短辺に1窓あります。長辺の窓のカーテンレールの上に謎の出っ張りがあり、オブジェなどが飾れるようになっています。そこに日々の癒しであるE.Tやオットー(悪人面のロン毛ヒップホッパー)やバーニーガンビルさん(生真面目なアル中)、さとちゃんの彼女、ピーナッツのフランクリン(超イケメンのカメラ小僧、めっちゃかっこいい)、ほかスターウォーズ各種と謎フィギア、壊れたカメラたちが鎮座しています。小さいころに親からおもちゃを買い与えてもらえなかった身としてはトイ、フィギアにロマンを感じていつの日か収集が始まるようになりました。学生の頃はスターウォーズのベアブリックのくじで云万円散財した時があって、さすがに我に返っていまはちゃんとセーブしています(大人になりました)これから先も売らずに大切に愛でていきたいお気に入りのおもちゃたちの話でした。超、私的トークおやすみなさい


2月26日

昨日の話で、行きたかった展示にわたしはどうしてもいけなかったのだけど、学校でそれなりにいろいろ話すひとがその展示に行ったんだと教えてくれた。どうだったかと尋ねたら「感動した」と答えてくれた。今日、いろんなタイミングが重なって、あるインタビュー記事の最後のひとことに「感動した」と話す青年に出会った。「感動した」と話す二人に共通していた表情と目先のなにかは違うけどおなじものだったとおもう。わたしはそれに「感動」したのと、二日も連続で素直に「感動した」ことを話してくれる人に出会えたことに「感動した」そういうものにまたすぐ出会いたい

2月25日

学校の裏通りを抜けたら、大通りにでて視界が開けた。空が広いことに驚いた。毎日新潟で見ているのに


五、チェスならナイトのような人。唯一他の駒を飛び越えられる。

2月24日

人を育てるってすごいことだなあと今日もふと思い、家族に勝手に感謝した日でした。何があったというわけではないけれど、さっき母と父には言葉で伝えました。こちらが相手に放っても相手にわからない伝わらないことのほうが多くある中で、いやほぼ伝わらない中で、自分が選んだ手段で相手と分かり合える瞬間に立ちあうことって本当に奇跡で、でも日の光を浴びるということも当たり前田のクラッカーではなく大真面目に奇跡だと思うんです。なんだか幼稚園生みたいなことを書いているのでアホらしいと思う方が多数だと思うのですが、このアホみたいなことを大真面目に大切だとずっと言い続けたいと思った日でした。あいかわらずわけのわからないかんじですいません。最近のホットは日の光を浴びるということなんです。新潟はとくに晴れている日が晴れている時間が少ないので、そしてわたしがなんだかんだで晴れている日が好きなのでこう思うのかもしれません。あっというまに礼二をまわりました。湯船につかって寝ます。おやすみなさい

2月23日

自身の強みや良さを文面だけでテキストだけで伝えるってとても難しいなあと思っていました。

2月22日

2022年2月22日、2がthe2として活動再開するツイートを見た。サラバーズのころくらいしか正直知らないのだけれど、3か4号くらい前のポパイの映画特集で古館が好きな映画をカーズといっていた。ほかの著名人やミュージシャンがビフォアやスティングなどと話している中、カーズという字面はなかなかのインパクトがあった。マッチ箱サイズくらいまで縮小された映画のポスターとそのわきに古館のとても小さい顔写真、米粒より小さい文字でカーズ。本音だったのか、ふざけていたのかは本人にしかわからないけれどカーズと答える古館がとてもよかった。ちなみにわたしはカーズを見たことはありません

2月21日

【直近の近況】突然インドの方からあなたのインスタグラムの写真はすべてフィルムで撮影したものですかとメールが来て以来、写真の話のやり取りがしばらく続いている。お互いに名乗らずただただ写真の話をしている。その人はめちゃくちゃネイティブで(略語が多くて)自力では勿論、翻訳も使えなくて、ははは~となりながらなんとかかんとかやり取りを続けているが、それなりに楽しい。自ら話をたくさんしてくれる。たまたま、わたしだったのだろうけど、それでもそのたまたまが3日も続いているということと、写真の話をしているということがとても嬉しい。チャイの国でもあるインド

2月20日

アミティパークみたいな名前の謎な屋内釣り堀が新潟大学付近にあったことを思い出した。オレンジの壁。オレンジと言えばクリープハイプが昔そんな歌を出していた。それをリリースしたころにはもうあまりきかなくなってしまっていて、数年後に同居人から尾崎世界観や長谷川カオナシの話を聞くことになるとは思わなかった。君のコーヒーブルースを数年後に誰かとふと話せる未来があったら、この同居生活の日々を想起するんだろう。アネモネをみておもうことは藤色もまいちゃんっぽいということ。


2月19日

スキャナーと自身の冬バテにより休養をいただいておりましたが本日より再開させていただきます、小川愛咲子と申します。趣味は映画鑑賞、日課は音楽観賞、特技は自動車運転。よろしくおねがいいたします。これまで、写真を撮ること、作ることばかり考えていて生活を営むことをいかに疎かにしていたかということを現実として突きつけられたような期間でした。ちゃんと朝起きて、日のひかりを浴び、朝ごはんを食べる。お昼の時間にお昼ご飯を食べる。夜は湯船に浸かって、夕ご飯はしっかり食べてベッドに入って遅くても0時前後には眠る、みなさんちゃんとできていますか?わたしはできていませんでした。生活を営むことは自分のことを労わることでもあります。大事や


現在、夜が深まるころ。来る日も来る日も愛咲子ちゃんに撮ってもらった。こちらから見る彼女は全く知らないひとに見えることもあったし、わたしが思い描くようなままのこともあった。一度も同じときはなかった。ながい一瞬とあっという間の一瞬を幾度も繰り返して、みな通り過ぎた。たくさんわたしの写真があるということは、それと同じだけ、いやおそらくそれ以上に撮ってくれた彼女が確かにここにいたということである。今度はわたしが愛咲子ちゃんを撮ろうと思う。まずは残り多くはないこの家のこの場所で。寒さの先に春があることを思い出しながら。

2月18日

現在、暗闇にほんの少しだけ春の気配が混じるころ。このところ、ある人のギターをずっと聴いている。声にはならないものが楽器を通して音になる。音になって色になっていく。そんな風に奏でられたものが深い場所にそうっと触れるとき、わたしは誰しもが身体的にはひとりきりであることに安堵する。ばらばらでよかった、と胸を撫で下ろす。

キッチンとお部屋に置いているフリージアが、ぽろぽろと開きはじめている。

2月17日

現在、15日放送の相席食堂に感激が止まらないころ。池田晶子さんをごりごり読んでいる。身につけなくていいのに身につけてしまったものたちが、めりめりと剥がれていく。

夏ぶりにお部屋で利き香水をしたので、部屋中にいろんな種類の豊かな香りが漂っている。少し前に意を決して手に入れた香りを嗅いだひろちゃんが、これはまいちゃんから借りる本の匂いだ、と言った。階段を上がって右側に愛咲子ちゃん、左側にひろちゃん、左手奥にわたしの部屋がある。それぞれが少しずつ変な形をしている。あなたの何に張り付いているのだろう、あなたの匂いは。

2月16日

現在、人々が降りしきる雪に飽きるころ。家中の至るところにお花があって、そのそれぞれと目が合うたびに胸が高鳴る。愛咲子ちゃんにいちばん好きなお花の何色が好きかと聞かれて、白と答えた。

それから一緒にカセットテープでマンドリンを聞いた。

2月15日

現在、街の明かりがもっとも強く光るころ。会社からの帰り道は海沿いの一本道をひた走る。夕方から降ったみぞれのようなもので車内は凍えきっていて、車が横に揺れるくらいの風が吹いている。運転が苦手なくせに、勢いよくアクセルを踏み込むのは楽しいからよく間違えたところで加速してしまう。こんな天候の日は車が少ないから、窓を開けて夜と海の境目を撫でたいなと思いながら走る。海のほうを見ている余裕はない。ただたまに、たよりなく揺れる船の明かりを見つけると、息がよくできる。

岸政彦さんの連載〈にがにが日記〉が最終回を迎えたのは、二月のある火曜日だったことを覚えておきたい。岸さんがきなこ、と家族の名前を書いているとわたしは今でも泣きたくなってしまう。泣きたいと強く思うけれど泣かない、ということが増えたかもしれない。泣いてしまう時は泣きたいなどどは思わない。

2月14日

現在、バレンタインのかけらが夜を彷徨うころ。ヘーゲルは〈わかる〉についてよく考えていたひとだったと知り、昨夜から読んでいる。その〈わかる〉がわかるようになるには、辛抱強く耳を傾ける必要がありそうなことはわかった。本当にわからないものに触れると、簡単にわかるもの・わかった気になってしまうものの多さに気付く。疲れているのかもしれない、短いものに。もっともっと長いものをゆっくり辿りたい。

愛咲子ちゃんの前髪が綺麗に切り揃えられていた。作ってくれたブーケを花瓶に飾ったらあんまり愛おしくて、ヘーゲルどころではない。それでもわたしは本を読み、花を見つめては愛咲子ちゃんのことを思い、ひろちゃんのことを思う。小さなものたちがそうやって、ひとりで喋り続けるわたしの手元を照らしてくれる。いつだって照らしてもらってばかりいる。

2月13日

現在、夜があくびをするころ。

窓の外を見てふと気付く。おそらくわたしは、また同じ話をしている。それに同じ話以外のやり方がわからないのだ。どこも何も照らさないひかりだって、あっていい。上手で面白い話ではなく、拙い話をいつまでも聞いていたい。きれいにするとこぼれてしまうものを拾って拾って、ただ見ていたい。一番小さい声が小さいままで聞き漏らされないように、その真っ当さを忘れずにありたい。忘れることを怯えずに幾度も忘れてそれから、思い出したい。思い出さなくても何ひとつなくならないことを祝い続けたい。

2月12日

現在、街のひかりが少しずつ減るころ。思いが強ければ強いほどそれを相手に伝わるように渡そうとする時、ありとあらゆる全てを間違ってしまう。なんという悲劇だろう。こういう時に自分のことばで伝えたかったのだ、わたしは。それで悔しい思いをしてきたから。こういう時のために、毎日毎日飽きもせず格闘しているのだ、ことばには出来ないと逃げてしまわないために。それなのにこの様である。

すきな人にほど、すきという言葉を使いたくない。使わずに伝えたい。でも今日みたいな場合は、ただだいすきだ、と言ってしまえば良かった。あなたの生み出すあらゆるものがだいすきだと。わたしにとって星よりも煌めいている稀有なひとは、あなたなのだと。アーーーー。チャンスの神様には前髪しかない。同じ轍はもう踏まない。立ち上がり続ければ勝つよね、ナナ。アーーーーーーーーーーー!!!!

2月11日

現在、日曜日の終わりがはじまるころ。何事でも始めるのは得意で飛び込むことは怖くなかったが、小さい頃から終わりがひどく苦手だった。没頭していたものがたりが終わってしまうとそこからどう元の世界へ戻っていけばいいのかわからなくなって、でもものがたりの中だけで生きていけもせずに、〈先がないこと〉に辿り着きたくなくて、終わらないでいてくれるものを求めていた。終わりそうな気配を感じると、少しでも先に終わりがあることを願わずにいられなかった。見なければわたしの中では終わらないから、と結末を見ずにいるものもいくつかある。でも、終わらないうたもいつかは終わる。そして終わったことで、もう二度と終わらないうたになるのである。

心配事を抱えているひとたちの心配のタネを、余すことなく掻き集めて二月に会いに行ったら、二月はどんなお茶を出して話を聞いてくれるのだろう。二月には二月しか会えないわけではないけれど、二月のうちに会いにいきたい。十月は時たまわたしの横で眠っている。寝付きは悪いが寝起きはいつも上機嫌で、手の込んだ朝食を作ってくれる。四月にはいつでも会いたくて、ふとした時に九月が恋しくなる。五月はずっとわたしの心強い味方でいてくれる。六月は少し嫌いだから、同じだけ好きなのだと気付いたのは最近のことだ。愛咲子ちゃんとひろちゃんの生まれた月は、それぞれらしくてこの先もたいせつにしたい。

玄関にいる愛咲子ちゃんのラナンキュラスが眩くて目を細めたくなった。でも細めなかった。キッチンのチューリップはまだ開ききっていない。

2月10日

現在、街がもっとも冷え込むころ。これずっと気になっていたの、とわたしが手に取った本を一緒にいた友人もたまたま最近知って気になっていたようで、そのまま買いにいく背中を見ていた。ちなみにこれも最高に痺れるよ、とクラリッセ・リスペクトル「星の時」の話をしたら、買ったこの本を読み終わったらそれと交換しようと言ってくれた。友人のポケットにおさまったジュリア・フィリップス「消失の惑星」は居心地良さそうに羽を伸ばしていた。この作品は惑星と書いて〈ほし〉と読む。

夜をよく歩いた。


2月9日

現在、夜がはじまるころ。生け花の先生は元俳優である。お稽古の時はお花についてと同じくらい、舞台や芝居の話でも盛り上がる。今日は漱石の誕生日である。わたしはいつもと変わらない調子で花を活けに行き、おそらくいつものように先生と話すのだろう。


Q113 春の曲といえば

A もうすぐはあ〜るですねえっ恋をしてみませんっかあ〜


2月8日

現在、最終から二本前の列車が遠くを掛けていくころ。この部屋にいて聞こえるあらゆる乗り物の音、とりわけ電車の音はこころにいつでもあるのにいつもは特段意識しない場所をそうっと、撫でていく。ここを去ったあとも大丈夫なように、これからこの音を毎晩集めようと思う。佐藤亜紀さんの小説「天使」の凄みに絶句している。2ページに3人カタカナの名前が出てくるのでメモしながら読んでいるのだが、毎回とどめを刺そうとばかりに飛んでくる言い切りに痺れて何度か天を仰いだ。よく使っている言葉が文脈の中で恐ろしい強度を持って立ち上がっていくのを、その全部を、どうにか見ようとしている。


Q112 春はいつからはじまりますか

 A はるうらら

2月7日

現在、窓の外を夜が歩いているころ。その夜をここから見ていた。


Q111 最近のあはは

A あはは〜

2月6日

現在、点滅信号が一段とゆっくりになったと感じるころ。男性ブランコのコント「ボトルメール」を何回も何回も見ている。寝ても覚めても見ている。いよいよ寒い。


Q110 ドッジボールはすきでしたか 

A にげていました

2月5日

現在、もっと早く眠りたかったのにまたこんな時間だと落ち込み始めるころ。ひろちゃんとかわりばんこに音読しながら短編小説を読む。見た目はわかった気になっていても、いざ正確な発音となると難しい箇所が思ったより多くてドキドキしてくる。軽快なものも好きだが、それよりも躓きながら立ち止まり振り返りながら読み進める時間にこころが躍る。


Q109 自分は何時何分ぽいと思いますか

A 22時04分または22時11分、24時81分 


2月4日

現在、風が叫び出すころ。ゆっくりと落ちてくる雪を見ると、17歳の冬に訪れた北海道は小樽で起きたことをいつも思い返すのでいつかここにも書きたい、と言うより皆さんに聞いてほしい。ただ今夜ではなさそうである。1ヶ月前に観た映画「ユンヒへ」の最後の台詞のことをよく考えている。


Q108 空から降ってきたら嬉しいもの

A +キャンデ〜+


2月3

現在、エアコンが唸り、あたらしいストーブを買わずに冬の折り返しを迎えたことに気付くころ。友人から届いたドゥルーズ の感想が「何もわからなかった」でその響きに震えている。文章を読んでわからないという時、わたしの場合はたいへん大雑把にふたつの道に分けられる。その一、書いてある内容の意味についての理解はできるが、言おうとしていること/やろうとしていることの面白味がわからない。その二、書いてあるのは意味を理解できる言語のはずだが、何を言っているのか・言いたいのかまるでわからない。友人の言う〈わからない〉はどのようなものなのか、よく聞いてみようと思う。そもそもわかる・わからないはそれぞれ果てしなく遠くにあるのに、その狭間の表現が乏しい。わからないけど面白い。わかりたいけどわからない。わからないのになぜかわかる。わからないことすらわからない。そうするとわかるって何やねん、と別の壁が話しかけてくる。〈わかる、わからない、それからその間〉についての話をもっとしたいと思う。遠くでわからない、が微笑んだかと思うと踵を返して歩いていく。わからない、はいつも一人でいる。少しだけさみしそうなその背をずっと、追いかけている。


Q107 節分のおもいで

A なんだかんだ毎年恵方巻をしっかり食べている


2月2日

現在、3日が暮れていくころ。本を読みたいのにどうしても文字を追えないという時、直近の最もハマった対処法はイヤホンで落語を聞くこと。それも一席だけ。少し前までは書評を読むことと、ブログを読むことだった。それも紙媒体ではなく画面上で。そのまた前はもう思い出せない。


Q106 23時間、どのように過ごしましたか

A どうしようと思いながらあたふたして気付いたら朝でした。バイト、帰宅、風呂を終えて蛍光灯の光量では足りず、結局何もできないとなって薬品と写真に気だけ遣って疲れて寝ました

2月1日

現在、寝ているひとの数が、起きているひとの数をゆるやかに越えるころ。これよりまだ起きていたひとから、眠ったひととなる。あなたは?


Q105 フリートーーク

A 質問される前に自ら書き込んでいる。わたしはここ4日ほど時が止まっていた。とてもよくない。とても良くない状況なので友人からいただいた京都のおいしいジェラートをしっかり練り練りしながらおいしく食べた。わたしは中学の修学旅行で初めて京都を訪れて以来関西に魅せられ続けていて何かあると関西行きの深夜バスに乗る。そんなこんなで通っていると、行く理由が年々増えていく。ジェラートの友人もそうである。もちろん行くたびに会えるわけではないのだけれど。ここ最近もまたひとつ行く理由が増えた。同時に私自身を頑張る理由も一つ増えたのでやらねばならないと薬品を作ったのだが24時間寝かせなければいけないことを忘れていた。薬品が完成するまでの残り23時間どう過ごそう

1月31日

現在、夜がとっぷり顔を出すころ。もうすぐ2時、お伝えしたかったひとにハッピーバースデーも言えず、急を要する案件にも手をつけず本も読まず何をしてたかと言えばそう、アイドルを見ていたのである。こんな風に2月を迎えるとは。良い月になりそうである。


Q104 推し、と聞いて連想するもの

A 推しを想う友人たちの顔


1月30日

現在、冬の真ん中にいるなという気がするころ。Dr.ハインリッヒの文春オンラインのインタビューが刺さりすぎて、今最も見たいのはランジャタイでも金属でもなく、彼女らの漫才だと気付く。マイク一本で遠くまで連れて行ってくれる美しい漫才。昨夜ひろちゃんに教えてもらいながら10人以上いるアイドルグループの顔と名前を覚えていたら初見は同じように見えてしまって混乱するのに、ある瞬間を迎えるとその人をその人と認識できるようになって、むしろ同じになど見えなくなり明確にわかるようになるあれ、をひさしぶりに体験した。それが気持ち良くてなんとなしに高校生のときに好きだったアイドルグループを久しぶりに見ていたら、以前レッスンを受けたことがあるダンサーさんと企画で一緒に踊っているではないか。アァ世界、となる。友人からそのダンサーさんはもうダンス一本じゃないらしいと聞いていたので、踊り続けてその人にしか付けれない振りを作り続けていらっしゃること、好きだったアイドルが何年経っても人一倍楽しそうに踊り輝き進化し続けていることに感激と刺激を受けまくる。美は細部に宿る。引っ越ししたら新しいお稽古ごとは茶道か書道かなと思っていたけれど、やっぱりダンス教室通おうかなと思い始めている。極めて単純に。夜の公園とかで一緒に踊ってくれるひとも募集中☆★ 【当方】特技:アイドル早覚え 好きなジャンル:ジャズ、コンテンポラリー やりたいジャンル:ハウス、ヒップホップ 世呂志句!


Q103 最近刺激を受けたこと

A まさやんの東京ツイート。刺激というかまさやんのドトールと三茶贔屓がよかった。本日アップされた2020年12月のたけとんぼのライブ映像に泣いているそのころに留学するために病院辞めさせてくれと室長に話したことを思い出してまた泣ける、1年と2月ほどたって今文京町でこれをかいている人生

1月29日

現在、風がやむころ。サウナに入ったらテレビにオズワルドとももが出ていてすこぶる元気になり、愛咲子ちゃんからマドンナのお話を聞けてブチ上がったので大切にしたいものをちゃんと抱きしめて歩こうとまた思う。目を覚ます頃に雪はどのくらい積もっているだろう。やんだと思った風がまた吹いている。


Q102 今日は何色の土曜日でしたか

A 寒色味の強いきれいなブルー(マドンナがきていたモヘアセーターの色)

1月28日

初めてのシノゴ、慣れない操作にとても疲れたけれどあり得ないくらいに楽しくて帰路ではとても深い眠りに落ちた。家についてからあり得ないくらい真面目な話を舞ちゃんとして、あり得ないくらいアホな話で笑い、現在3時をすぎた


Q101 今日の要素

A 23時の誰もいない道路で間違って信号無視してしまった瞬間を星だけに見られていたこと、考える行為と考えの関係性、エンタメとバイブス、昨日に引き続き苦手なりの数字論、男性ブランコとラーメンズ

1月27日

こんばんは。ゲゲゲの鬼太郎に出てくるような妖怪みたいですが寒かったので致し方ないとします。マドンナがこれを見てくれたとしたらそれなりに笑ってくれる気がしています。舞ちゃんが撮ってくれましたありがとう。昨年東日本大震災から10年がたったというニュースが報道されていたけれど、我々の日々の記録も100かいめとなったわけなのだけど、結局それは数字でしかない。我々がしていることも、震災のことも、その数字で図ることはとても難しい。では何のために数えて、番号をつけて、我々は数字とかかわりをもって過ごしているのだろうか。


Q100 数字と我々の関係性についてどう感じるか

A 数字は一見わかりやすい。あの日に未来を奪われたひと、今なお行方不明になっているひとの数を調べたらものの2秒で知ることができる。今だって、更新され続けている感染者数を見聞きしない日はない。ただその数を知ったからといってその事実や問題について、何かわかったのかと言えばそれは全く別だ。わかりやすさにだけ引っ張られるのは、どんなことでも危険である。数字をそのまま数としてのみ受け取ることができる単純さと、どんなに正確な数字を並べられてもそれだけでは到底理解できないところがあるという不明瞭さは、数字の周りにいつでも存在しているのだと思う。そういう意味で数字ほどわかりやすくて、わかれないものはそうそうない気がする。先日からひどい貧血のために鉄剤を飲み始めた。鉄分の数値があまりに低いので薬を飲むが、気分がわるくなるためこれを書きながら2回ほど吐いた。鉄分の数値という目に見える明解さと、数値改善のために飲む薬によって引き起こされる吐き気の行き場の無さ。数字、彼らは手強い。ただわたしはまだ諦めていない、彼らとも仲良くやっていく世界を。かしこ。

1月26日

現在、夜が静まるころ。自分で自分のことを老人になったなと感じる瞬間を迎えたら、その時一緒にいてくれるひとには、今のことを余すことなく話したいと願うだろう。そしてそれはこんな風に始まる。「その頃はどこにいたっていつだって、寝不足だった。誰かを大切に思うことに、誰かを知りたいと思うことに、ただそこにあなたというひとがいてくれる奇跡に感動することに、あまりに忙しくって。


Q99 白 と 黒

A パンダ 今日いい写真だなあ

1月25日

現在、隣の学校から本日6回目のチャイムが聞こえるころ。目を覚ました瞬間からよくない気がして、20 分くらいそのままベッドの中にいた。会社に電話して休むと伝える。そこからしばらく眠る。大型の報道カメラを担いである記者会見の現場にいて、ある人からものすごい勢いで怒られていた。その状態を撮っていた。その人は怒っている、をやっているだけでほんとうの怒りみたいなものが見えなかったので、こわくなかった。気分こそ良くないがどうしてか悪くはない夢だった。というよりしばらく夢を全くみなかったので、夢を見ること、それ自体を楽しんでいるのかもしれない。帰り道に愛咲子ちゃんの部屋のひかりが見えた。ほんとうの怒り、なんだろうそれ。V・ウルフの誕生日を祝うように、今夜も晴れ 。


Q98 怒っているひとを最近みましたか

A 怒りに関してはみるというよりは感じることが多いです

1月24日

現在、どこまでも行けそうな気がするころ。月曜日の夜を歩く。偶然に「漱石全集 一」に出会って買う。大判の本をそのまま持って歩く時だけ鳴る音がある。その音をきいていた。左斜め後ろでひろちゃんが本を読んでいて、今、愛咲子ちゃんが部屋に入ってきた。晴れている。


Q97 最近かみ合わなかったこと

A 小袋のレーズンチョコなるものをよく食べる のですが、今日も夕方に一袋食べてポケットにそのゴミを入れていました。夜家について鍵を出そうとポケットに手を入れたら、チョコだらけになった鍵とジェットストリームとアイヒョンが出てきた。どうやら一粒、二粒レーズンチョコを食べ損ねてしまったみたい

1月23日

現在、暗闇が世を覆い尽くし、たよりない光が街に差し込むころ。真っ新な状態のテンションや文字を書き入れるボリュームの感じって思ったよりもたいせつで、短歌を考えるときは携帯のいつも使っているアプリにぽつぽつ入れておくのですが、昨夜帰宅してから携帯が見当たらない。思い当たるところをまだ見ていないので、そのどこかにあってほしい。pcに打ち込むと余白が大きいからか寂しそうに見えるので、携帯画面のサイズが今のところ最適である、作歌には。目覚ましをかけないでいたら目を覚ますと11時で、焼き芋とマドレーヌを食べてシャワーを浴びた。45度。漱石の「三四郎」を読み終わり、「こころ」を中盤まで。高校生ぶりに読み返すから10 年くらい経っていて、それも必要な年月だったと思う。少し前に夜のジェットコースターに乗った時くらい、読んでいる間はずっとドキドキしている。漠然としていた漱石の凄みが立体的に立ち上がって、まだ絶句している。洗濯物を干す。小日向さんは18歳の時に大怪我をしている。その影響で肘が完全には曲がらない、と書いてあった。完全に曲がるってどこまでだろうと思う。玄関にある愛咲子ちゃんの球根水仙が開いていた。


Q96 春の花、といえば

A モクレン、ハクレン

1月22日

現在、夜を朝だと勘違いし始めるころ。今夜記したいただひとつのこと、お誕生日おめでとうございます、小日向文世さん。


Q95 今夜記したいふたつのこと

A 30代後半くらいの年齢になった時に新潟市にいるならば新津に住みたいと思ったこと、ギャルではない新たな概念「キャル」

1月21日

現在、雨と雪がちょうど半分になるころ。誰かと本屋に行っても大抵別行動であとから合流するのだけれど、今日は友人と並んでこっそり話しながらゆっくり店内を歩いた。ひとりでは気付かないところに手を伸ばしたり、メジャーだと思っているものへの認識の差異に慄いたり、一人ひとりの景色はほんとうに個人的で、そのひとにしかもつことのできない体験であることに飽きもせず驚く。そして、だからこそ極めて個人的な話は普遍性をもつのだと思う。わたしはそういう話こそ、あなたとしていきたい。届いたカセットテープを大きめの音量できいている。


Q94 今日のえへへ

A 学校のろうかにある喫煙スペースが好きで、というよりそこに置いてある椅子と脇の大きな窓とそこから見える景色が好きで、今日は遅刻したにもかかわらず椅子に座ってからあげをたべながらぼーっと休んでいました。からあげはあつあつ亭のからあげです。おいしいね


1月20日

現在、積もった雪が凍り始めるころ。昨夜の愛咲子ちゃんの眠る前の挨拶が、おやすみでもまた明日でもなく、キョンキョンはブルベサマーという一言で、ほとほとわたしは彼女のそういうところがたまらないなと思ったし、彼女という宇宙はやはり楽しいところだろうと思いながら眠りについたら、ステージに立って好きな芸人さんと漫才をしていた。会場にはうけていなかったけど相手の芸人さんだけは、タカが外れたように笑い転げていた。同時にあるとき愛咲子ちゃんにいつも同じ話をしている、と言われたことを夢の中で明確に思い出したことを今、思い出した。書くという行為は、思い出すことによく似ている。漱石の「草枕」を読了した瞬間、また頭に戻って1ページ目を開く。ここ3年間の中で5回もないくらいの読書体験を今しがたした。前回は岩井俊二だった。漱石の闘い方にあるなにか、を問い続けたい。雪で夜が明るい。


Q93 きょうの要素


A バイトの帰り道、運転しながら 【晴れた日の朝には君を誘ってどこかへ】 が頭から離れず、でも誰の歌だったか思い出せないまま家についた。いまは便利なもので、携帯にそのフレーズを歌って聞かせたら、サニーデイサービスの恋におちたらと表示され、ベースのあのイントロが流れはじめた。サニーデイだったかと心の中でつぶやき、そのまま聴きながら家に部屋に入った。なんでこの曲が浮かんだのか、昨夜、部屋の掃除をしていた時に本棚から獅子文六のコーヒーと恋愛が 出てきたからなのだと思う。無意識下の意識を今日も実感した。まだラフォーレ原宿新潟があった頃、2階にフィッシュオンさんが入っていて、学校帰りの夕方にそこで手にしたモヤ子でもモヨ子でもないモエ子の恋愛話。曽我部さんの解説からまた読んでみることにする。

1月19日

現在、車の走り去る音が響くころ。会社で隣の席に座る後輩に、今日マイケル・ジャクソンみたいですね、と言われる。彼女は唐突なので脈略はいつもなく、そこが彼女の良いところだと毎回思う。大学時代のサークルは回生問わずあだ名で呼び合うという文化圏で、わたしのあだ名はマイケルだった。いけてる先輩にマイコーと呼ばれると心躍っていたことを思い出す。外が晴れている。


Q92 今日のわ〜い
A 久しぶりにマニュアル車を運転しましたいいですね

1月18日

現在、街が静かになりだすころ。漱石の『草枕』が有吉くらい面白くて、序盤にミレイのオフィーリアという絵画作品への記述があるのですが、その絵を待ち受けにしているので今日は何度も見てしまう。文中では「オフェリヤ」。ロンドンにあるこの作品がかかっている部屋が数多有る美術館の中でも最もすきで、それをかの日に漱石も見たのか。手紙を二通書き、早く開いた方がいいけど時間が経ってしまった手紙は、捨てたいのを我慢してひとまず置いておく。今朝はパジャマの上にコートを羽織ったひろちゃんが、朝ごはんを食べながらお昼ごはんの準備をしていてそれを忘れないようにずっと、見ていたかった。

もしも、文字化け解読にお詳しい方がおられたらご連絡願います。


Q91 この冬、雪は食べましたか
A まだたべていません。今年は食べない気がします。


1月17日

現在、日が明けるころ。ついさっきまで始まっていなかった今日が、段々始まっていく。隣の車から朝のラジオの音漏れが聞こえ、廊下に出ると隣の部屋から朝食の匂いがする。すぐに出るからかけなかった鍵を、間違って内側から一度閉めてしまう。ほんとうに時々、夜の先に朝があるということが全然わからなくなり、そういうもの、だと思っていることを一から問うてみたくなる。真っ直ぐに見えるのに地球は球体であることとか、星の光がすべて昔のものであることだとか、さよならのあとに込み上げるさみしさの行き場とか、遠さとか。不安なんだと思う。ラジオは多分、NHK第一だった。


Q90 さいきん疑問に思ったこと
A 目はなぜこんなにも雄弁なのかということは最近またよく考えているし、なぜわたしは写真なのかということもつねづね問うていて、手指はなぜ10 本なのかとか、なぜりんごだったのかとか、数学がきもいこと(いいいみ)とか、世の中は疑問ばかりで、でも答えに着く気はあまりなく、ただなんとなくぼんやりあれこれを考えていたいというわたし自身も疑問です。みなさんはどうですかね


1月16日

現在、今日が終わってゆくころ。朝目を覚ますときき、運転をしながら歌い、夜作業中にかけ続けていた方々のライブを初めてみた。今つくっているものをまたお渡しできるよう、良いものにしたいという思いが増す。短歌という小さくて鋭いうたを、ごりごり磨きたい。愛咲子ちゃん、いつもありがとう。

 きみという風に吹かれて曲たちはいちばん遠い夜まで届く


Q89 これから習いたい楽器

A これからもアナログカメラ

1月15日

現在、本を読み終わってぼうっとしているころ。マツエクサロンのBGMは、その日のスタッフさんの匙加減に委ねられている。ある時はささやかなピアノの音色、ある時はボリューム大きめのKPOP、ある時はラップでまたある時はふた昔前の洋楽ヒットチャート、といった調子。今日は最近のJPOPの真ん中だなあと思って眠ろうとした時、わたしは耳を疑った。なぜならかかったのが、二宮和也「虹」であったのだ。この大変な名曲をひろこちゃんとわたしは時折思い出したように、かける。


Q88 きこえると嬉しい生活の中の音

A たまごを溶く音、焼く音

1月14日

現在、目を覚ますとすっかり夜も更けているころ。あらぬ時間に眠ってしまうと今どこにいるのかを忘れて、ほとんどのことに距離がある。ほんとうは遠いまま、そのままでいい。いろんな像は近づいてこなくていいし、すっとぼけたままあり続けたい。久しぶりにニート東京をみようと開いたら、動かなくてやめた。


Q87 さいきんテレビはみていますか

A 日本人のおなまえのような名前のNHKの番組をみましたウルフルズのガッツだぜの誕生秘話よかったです

 1月13日

現在、寒いが痛い、に変わるころ。昨夜眠る直前にテンションをあげようと思ってマニキュアを塗ったのですが、ザ・春な色味にしてしまい、時期だけでなく、ブルベ冬(強調!)のわたくしにはあんまり似合わず。でも見慣れてくるとこれも悪くないね、のフェーズにはいる。というか今日はペデキュアを施すつもりだったのに。まちがえてばかり。いそいでばかり。よく覚えている昔の記憶では、母がわたしにマニキュアを塗っている。マニキュアは小指から塗るのよ、と教わった。


Q86 記憶している最も古いきおく

A 4歳になる年、3歳の春に弘前公園の桜を両親と両親の父母(わたしの祖父母たち)と叔母と見に行った。背の高い大きな桜や弘前城よりも足元のグレーチングやコンクリートの下水蓋に沿って歩いた記憶がある。特に目の粗いグレーチングになぜか惹かれてそれをじっと見つめたり、その上でおそるおそる何度か足踏みをした記憶、視界に入った砂の色と質感をよく覚えている。手をつないでずっとそばにいてくれたのは叔母だった。幼き頃、叔母からは70ー80年代くらいのフォークやロック、ファッションを習った。ほとんど忘れていたけれど、最近好きでよく聴いているフォークシンガーから吉田拓郎や坂崎幸之助、CSNYなる名詞をたびたび耳にすることがあり、思い出した叔母との時間がたくさんあった。ゆったりした音楽が好きなのは叔母がフォークを聞かせてくれたからであり、服が好きなのも叔母がファッションを教えてくれたからである。叔母は蠍座、毎朝おはようとメールをくれる。叔母、ありがとう。

1月12月

現在、風が吹き荒れるころ。なにかを飼うなら、交差点がいいとずっと思っていた。なんの関係もない人たちが、一瞬だけすれ違う場所。そこに留まっていることはできない場所。避けてもいいし、避けなくてもいい場所。すべてのものの、そして誰のものでもない場所。そんな場所を窓際において、ずっと見守る。先週の霜降りのラジオを聞けば聞くほど、せいやって限りなく交差点のようなひとだなと思う。


Q85 今、頭に浮かんだ数字

A 数字は目の前に現れることはあるけど浮かんではこないのね

1月11月

現在、22時40分。「夕餉」はゆうげと読み、夕食の意。


Q84 ペンを持つとつい書いてしまう文字はありますか

A 本日の随想録で最初に目に入ってきたものは「ゆうはげ」

1月10日

現在、22時丁度。連休の終わり、とびっきりのラブストーリーが読みたくなって本屋へ。最近してしまうことは、フォローはしていない小説家・遠野遥さんのインスタグラムを逐一チェックすること、それから真空ジェシカのラジオ父ちゃんを帰り道でかけること。今日はある人が夢に出てきて、夢とわかってからも先が見たくて目を瞑り続けた。不毛で甘美な朝。

遅ればせながら、皆さま今年もどうぞよろしくお願いいたします。


Q83 冬晴れの日にしたいこと

A 布団干し


1月10日

現在、22時丁度。連休の終わり、とびっきりのラブストーリーが読みたくなって本屋へ。最近してしまうことは、フォローはしていない小説家・遠野遥さんのインスタグラムを逐一チェックすること、それから真空ジェシカのラジオ父ちゃんを帰り道でかけること。今日はある人が夢に出てきて、夢とわかってからも先が見たくて目を瞑り続けた。不毛で甘美な朝。

遅ればせながら、皆さま今年もどうぞよろしくお願いいたします。


Q83 冬晴れの日にしたいこと

A 布団干し


1月8日

現在、20 時4分。大失敗してしまい、ジャケット1枚で道路に立っていた。その時に見上げた星がこの冬で最も美しいような気がして、迎えの車が着くのが先か、わたしの寒さの限界が先か、このまま夜を見ていようと思った。でも待てど暮らせど迎えは来ず、この街の夜の底冷えはわたしを震え上がらせる。気温はこわくて見ていないがおそらく1度前後だし、なんたってコートを羽織っていない。こういう時に限って思い出したくないことを思い出したり、爆音の車が数台続けて通過したり、する。ほんとうに思い出さないといけないことは何だっけ、とか考えるとやっぱり忘れていることがあった。迎えは来なくなったのだった。いつもよりゆっくり階段を登った。


Q81 寒い時期の飲み物、といえば

A チャイ、暑いときもチャイ


1月7日

現在、22時24分。本に集中できない夜はながい。大抵ほかに差し迫ったことがあったり、心配ごとがあったりして別のことを思っていると、目がただ行を追うだけになる。そのままそうしていると入っていける場合もあるけれど、どうしてもうまく行かない時も全然ある。わたしの場合は十分に読めていないと呼吸が短くなってくる。それに今日はひとりなのに、下の階から音がする。この部屋でこういうことを考えられるのも、もうそんなに長くないんだと思い出す。愛咲子ちゃんとひろちゃんは、どんな金曜日の暗闇を泳いでいるだろう。ある人のサンクラの自己紹介文をまた読む。曲はかけない。


Q80 今夜手紙をしたためるとしたら、誰に向けて書きますか

A 55年前の祖父

1月6日

現在、20時46分。祖母の家で夕食。少し前にマックを食べた話をしてくれた。年末にテレビを買い換えたから、今日はおみやげにテレビを持って帰りなさいと言う。今は電話で香典の話をしている。祖母はいろんな悲しみ、を知っているから、誰かの悲しみのときに大変たのもしくなる。そのことが膨大な知恵や手のシミよりも、彼女には彼女だけの多くの時間が流れてきたことをものがたる。もう今は駅ピアノの話をしている。その日彼女がマックで食べたというアップルパイのことを思う。


Q79 ゆきのおもひで、をきかせてください

A 素敵な出会いに恵まれ、お昼にその人とカレーを食べた。そのあとに駅前で写真を撮っていたら片隅にいた若気なホームレスのお兄さんからなぜだか声をかけられてカイロをもらった。俺も若い頃はカメラやってたよと楽しそうに話してくれた。お返しにあげられるものがないと伝えたら、笑顔をもらったよと満面の笑みでそう返してくれた。わたしのほうがカイロに笑顔にもらってしまった。写真を撮りたかったけど写りたくないと言っていた。元気でいてねと伝えたらとりあえず春まではね、だって。わたしにできることってなんだろ、1月6日の14時、東京は雪が降っていた

1月5日

現在、6日の8時7分。ある歌をきいていたら眠ってしまい、そのまま朝。母は起きていられないほど眠たいときは運命が変わる前触れだね、といつも言う。


Q78 ひどくねむたいけれど寝てはならない時、どうしますか

A 舞ちゃんのお母さんの言う通りならば、わたしはほぼ毎日運命が変わる前触れに遭遇していることになるなんてドラマチックな日々ははは


1月4日

現在、1時丁度。冷え込みで天女が登場する時みたいに道路には、白い空気がのたうち回っている。くるしそう。もう半分はたのしそう。〈面白い〉と聞くと真っ先に思い浮かぶ友人とあさちゃんと夕食。帰り道の車内で彼が「無知の知」と言ったのを聞いて、その一言を聞くために今夜は道が凍っていて、わたしは渡したいと思っていた本をどうしても見つけられないままで、それぞれにうまくいかないことがあったりいいことがあったりするのかもしれないと思った。彼から発されることばはどれも愉快に踊っていてわたしを嬉しくさせたから、わたしもそういうものを渡せるひとでありたいと思いながら運転をした。帰り道、迷った。


Q77 おもしろい、と聞いて連想するもの

A うすめのオレンジ色

12月31日ー2022年1月3日の記録

Q73 なるべく毎日したいと思っていることはありますか

A 眠る前の一曲をレコードで聞く


Q74 得意なことを「ふとつ」、教えてください

A 察していないふうに察せること


Q75 favorite used clothing shop TOP 3 を教えてください

A 1ペールタウン、2タイニープレイス(田村さん)、3ライト


Q76 朝 と 夜

A 5時から8時は起きていることが少ないからうれしい時間帯。20時から21時は人に会いたくなることが多い。22時から23時の外は澄んでいて息がしやすい。深夜2時は月が黄色く見える。0時に寝たい

12月26日ー12月30日の記録

Q68 愛咲子ちゃんにとって見る、ということはどんなことですか

A 知りたいということ


Q69 直線 と 曲線

A 点 と 波線


Q70 自分の笑い声に色があったら、何色だと思いますか

A 黄緑色


Q71 2021年のベストバイ トップスリー

A ワン:ひとり/ふたり、ツー:ケンジントンガーデンと赤いラナンキュラス、スリー:新浜松から西鹿島までの遠州鉄道のきっぷ


Q72 最近、関心をもったことを教えてください

A 太宰治


12月25日

現在、20時9分。昨夜出かける時、愛咲子ちゃんはひろちゃんから靴下を借りていた。それが動いている時にちら、と、ゆっくり見えた。ほんとう、は1.4秒くらいだったと思うけれど、考え事を二つできるくらいゆったりとした時の間、見えていた。そのことを、今日お会いできたマドンナの、今の横顔を忘れたくないと思った一瞬に思い出して、そのあと秋にマドンナと靴下の話をしたことを思い出した。次はマドンナにも、瞬間が少しずつ溶けて通常より長く〈そこにいられる〉ような時があったかも聞いてみたい。あなたがいてくれるから、思い出せることが積み重なっていく。だからわたしは忘れることを誰も避けられない中で、そのことをあなたに向けて編む。ひろちゃんが貸した靴下は、黄色の花柄だった。


Q67 どんなクリスマスでしたか

A ひろこちゃんが貸してくれた靴下というのは、昨晩わたしが裸足とTシャツで廊下を歩いていた時、ひろこちゃんがこれを履きなさいと自ら履いていた靴下を脱いでわたしへ差し出してくれたものである。深夜にバスケットボールをしたのは初めてだった。ひさしぶりに体を存分に動かした日だった。今日は大切な写真をお世話になっている素敵なお姉さまへ納品させていただいた。大切な写真というのは昨年の個展時にメインで展示していた写真である。あのときの展示が今の私を形作っている。問い続けていきたい心のこと、ああ頑張ろうと今日もまた思う。マドンナとお昼をご一緒した。イサナという特別な場所でマドンナと舞ちゃんと過ごせる時間はとてもいとおしく温かな時間であった。カウンターではなぎささんがコーヒーを淹れていた。ああ頑張ろうとまた思う。イサナもあの店も、間違いなくなにかとの交差路である。場の持つ力と人が合わさることで起こる化学反応はある種とても恐ろしい。場所と人には、それぞれ同じくらいの引力があることを過ごした数時間の中で体感する。

12月24日

現在、0時54分。帰宅すると東京にいるはずの愛咲子ちゃんが2階から降りてきて、ひこちゃんと3人でイブのお出かけ。ふたりから「まいちゃんはK Y」と初めて言われて、え、そうなの?それは初めて知った。恥ずかしくて目眩がする。でも二人はわたし自身が気付いていないところをもほんとうによく、知って/見てくれていると思うから、マジ、なんだと思ってとりあえず素直に受け取る。現実と自己認識との差異に対してできることは、まずそこにある距離を受け入れることである。だってあるんだから、距離。話はそこからだ。クリスマスの挨拶がメリークリスマスの人と、メリクリの人がいるけれど、どっちの人にもトーク画面にはほろほろ雪が降っている。


Q66 クリスマスの挨拶は

A オズワルドの伊藤俊介さんへは、クリスマスおめでとう


12月23日

裸足で撮影

Q65 舞ちゃん、さいきんあった良いことを「ふとつ」教えてください。(あ)

A ピンク色のスマホをバチバチに使いこなすおばあちゃんから、<メリクリスマス>というデコメが届いたこと。電話越しに話した愛咲子ちゃんとひろちゃんが、ころころとご機嫌だったこと。(ま)

12月22日

現在、23時17分。志らくのツイッターで大学1年生の頃から読んでいる〈青春ゾンビ〉が言及されている。ふっとう茶そそぐ子ちゃん。思えば携帯を開いている時間の8割はツイッターを見ている気がする。


Q64 さいきんよかったツイート

A 「俺たち大人が用もなく楽器屋に出入りするのは子どもたちを守るため」

12月21日

現在、21時25分。ハードチューズデーだったので今夜は、先日から実家のリビングに突然置かれている直径2メートルのトランポリンを飛ぶ。


Q63 12月に観たい映画といえば

A これというのは正直ありませんが、実家暮らしの頃は金曜ロードショーでシチューのコマーシャルが流れるとああ12月だなと思ったりしました。あとは年末は高頻度で毎日のように映画館に通ってその日の気分でみています。それから、続三部作の公開日は12月でしたね。ボバの新作はみたいので今月だけディズニーのサブスクリプションに登録しようかなと思っています


12月20日

現在、20 時19分。以下、本日公開されたことばと新人賞選考委員・滝口悠生氏のコメント。『新人賞応募のコツはいちばん選考が厳しそうなところに作品を送ることだと思います。なので厳しく読む。ナメた作品は送ってこないでください。しかし不遜さをなくさないでください。』

這いつくばって飛ぶこと。丁寧に積み重ねて破滅すること。目の前10センチのことを扱って果てのない遠さを感じること。見えないものを一緒に見ようとすること。誰にでもわかる文章でまだ誰も言っていないことを言うこと。物音一つ立てずに絶叫して見せること。味方にならずに、あなたをまもること。クリスマス・メリー、という挨拶をする方がいたらいつまでも一緒に鴨川を歩きたい。大阪から本が届く。歌集、写真集、対談集、歌集。同封の店主さんからのお手紙にわたしの選書について嬉しい、と記してあり何度か撫でる。寒い時期は手書きの文字がいつも以上にあたたか。今、21時16分。そうとは知らずに頼んだのですが、写真集の中に本屋の店主さんと滝口さんがいてあたたか、がトクトクと浮かんでいる。


Q62 愛咲子ちゃんは、どんなものを撮っているのですか

A みえない欠片

12月19日

現在、18時9分。M1敗者復活、金属バッドの掴みが秀逸で痺れる。この前お笑い好きと、お笑い界は果てしなく右で、互いに右であることを確認しているようにすら見えるみたいな話をしていて、どこまでも左でいく金属バッドは改めてマジいけてると思う。そしてそれをやり続けていること。決勝3組予想はもも、真空ジェシカ、ランジャタイ。今は相葉マナブでお菓子を作る澤部を見ている。ひこちゃんは澤部のことをピザポテトと言う。わかる。今、22時20 分。M1本編は毎年家族で見るのですが、ライフイズビューティフル、で終わる漫才で優勝かっさらうのかっこ良すぎてみんなで少し泣く。誰より先に泣くのは決まっていつも父。ランジャタイ、登場で国ちゃんが伊藤ちゃんの背中をポンと叩いて先に歩き出す姿があまりに胸熱で、〈かっこいい〉とはこういうことだよな、と芸人さんを見るといつも思いますが今日もまた、噛み締めた。


Q61 小学生の時に見ていたお笑い番組といえば

A エンタの神様(ラバーガール、トータルテンボスなど)

12月18日

現在、9時40分。家の目の前には道路を挟んで学校があり、その右隣に病院、そのまた右隣に学校がある。大抵の朝は小学生や中学生や、先生らしき人たちの車とすれ違うのだけれど、土日は人っ子ひとり歩いていない。学校から時折、吹奏楽部の音色が届く。学校が立ち並ぶ通りの反対側は大通り沿いで、最寄りのバスの停留所がある。今朝は27分発に乗りたくて、玄関を出たのは26分である。ダッシュで階段を降れば間に合う。頑張り次第でどうにかできる距離。建物にエレベーターはない。初めてきた時にNANAの707号室だ、と思ったことを今でもたまに思い出す。今、1時11分。クリスマス会から帰宅。


Q60 部屋から見える景色は、どんな風に広がっていますか

A 海っすね

12月17日

現在、23時51分。同乗者が降りてわたしだけになった車内でタクシーの運転手さんは、大阪の放火事件と京アニの話を小さな声で少しだけした。


Q59 本日の暗室はどうでしたか

A 眠らせていたカメラで撮ったフィルムを現像してました。眠らせていただけにいろいろ調整しがいがありそうです頑張ります。帰りにヨドバシに寄ったらまた定着液が半額だったので購入しました470円、アザール #奇跡のショット

12月16日

現在、22時30 分。木曜日なので模様替えをしていると、ただただ、この家で多くの時間が流れたことを思った。漱石の日記を読む。日付だけ書いてある日がいくつかある。横並びに4回「吾は骨なり」と記してあり、猫が骨だった可能性があることを知る。今、23時55分。目の前の大通りは信号が点滅している時間帯で、今ちょうど救急車が走って行った。と書いてはみるが窓から救急車を見たわけではなくて、歯磨きをしながらサイレン音を聞いただけである。急き立てるように近づいたかと思うと、許すかのように遠ざかって行く。波動。玄関に愛咲子ちゃんが置いたであろうとびきりキュートなスノードームがあって、そのことを聞こうと思ったのに忘れていた。ひろちゃんとは今日も噛み合わない会話で、かみ合った。向こうのほうでまたサイレンの音がしているが、どのあたりかはっきりしない。姿は見えない。寒い思いをしている人がいませんように。


Q58 最近手に入れたフィルムについて教えてください

A 一昨日はと社でトライエックスを購入しました


12月15日

現在、22時11分。結構降っていても雨をささないので帰り道にすれ違った二人組が「止んだかな」と言いながら傘を閉じようとして、思いっきり頭から濡れてしまっていてごめん、と思う。でも彼らは濡れたまま歩いて行った。一切知らない相手ほどすれ違う時に漏れた声がよく聞こえるのは、神の采配か。はたまた。雨の水曜日で、腹痛。


Q57 撮る瞬間に、息はしていますか

A いいえ


12月14日

現在、22時25分。みんなで星を見上げる。星は本当に〈きらきら〉光っているか。夜空は本当に暗いか。ここから星まではいったい全体どうしてこれほどまでに離れているのか。星の煌めきがかつてのものとは、果たしてどういうことなのか。たよりない呼びかけみたいなものがどこまでも。ハロー星。ハローもう存在していない光。ハロー、ハロー。


Q56 夜空を見上げて一番最初に視界に入ったあの星、名前は?

A 白くま

12月14日

現在、22時5分。ここよりもっと寒い街に暮らすあの子に、ラブレターを書く。省察(読み:せいさつ 意味:自分自身をかえりみて、そのよしあしを考えること)という言葉を知る。


Q55 今日知った単語

A tickle かわいい単語なのでグーグル翻訳でなく辞書でぜひ調べてみて下さ〜い then I saw Mommy tickles Santa Claus(tickle, tickle Santa Claus) おやすみなさい


12月13日

現在、21時丁度。見渡すと周りには結構ギャルが多い。その中でも天性のカリスマギャルことさやちゃん、と言う親友と昼食を食べた日曜日。わたしと別れた後に彼女はマツエクに行くと言う。来週、二人目の出産予定日を控えている彼女にはもう付けなくてもぱちぱちぱちと音が聞こえそうなくらいまつげが着けていたが、しばらく着けられないから今のうちに施しておくと言う。彼女にはガッツでもパッションでもなく、根性ということばが似合う。ギャルの友人は多い方だ。でもさやちゃんほどのマジのギャルを他には、知らない。3月生まれ。


Q54 自分に似ているなと感じる動物は、なんですか

A 子ワニ アルマジロby舞ちゃん


12月12日

現在、23時55分。日中しなければいけないことを何一つせずに、上間陽子とチョ・ヘジンを読む。20 時前に帰ってきた愛咲子ちゃんといつになく疲れていたのでタトゥーシールを貼ったりマッチを擦ったりして遊んでいたらゾーンに入り、つたなくも重要な話をいくつかできた。誰かが放った言葉を忘れられないのは、小学校の頃からだ。2ヶ月前にある方々からいただいた言葉の真意がすこしだけ今までとは違うところから見えるようになる。シールを入れたかったのに写真を撮ってもらう頃には剥がれている。ここは、晴れている。


Q53 表現とは何でしょうかね

A あなたが生きているという状態こそが既に表現であると信じていたいです


12月10 日

現在、2時33分。愛咲子ちゃんが静岡で買ってきてくれた本と、いつか返しに行く石とともに。すっかり寒くなって星が勢いよく瞬いているのを見て、今日もわたしはあなたのことを思った。23時59分締め切りのものがあったので、18時35分にゼロから書き直して提出する。最も強度を持つのは今、目の前にあるものだ。0時過ぎから愛咲子ちゃんとひろこちゃんと夜の散歩ができてこれを書くんだ、と思う。今までにないくらい強く思ったのである。


Q52 最近はどうですか

A オーディオが復活したのでラジオきいてます。年末特番は今年もひみくんと永積さんかなと予想してます。今27時回ったところです寝ます


12月9日

現在、20 時59分。ことばという形式になる以前のあれこれをどうにかして言葉として吐き出せるようになるただ一つの方法は、書き続けることだ。


Q51 どんな風に呼ばれると嬉しいですか

A 肩をたたかれて呼ばれる感じが好きです。ISANAでのあだ名があさちゃんに決まった時はとても嬉しかったです。きれいな三日月が見えたのでムーンライト伝説をきいて帰路につきました。2回リピートして、バタフライを聞こうと検索したら和田光司バージョンがなくて知らない人のバタフライを3回きいてました #デジモン好きと繋がりたい

12月8日

現在、19時30分。今朝目を覚まして時間を確認すると、7時41分と表示されていた。毎朝出る時間を6分過ぎている。これはえ〜ん、である。今夜はこれからレーニンの話を聞くのでモスクワの時刻を調べたら、現在13時45分だった。


Q50 一日の中で最もテンションが上がる時間帯はいつですか

A その日によりますが、今日は14時前くらいに配達車内で演歌を聴いた時が一番上がりましたね


12月7日

現在、22時40分。愛咲子ちゃんが1時間眠るつもりが結構オーバーしてしまったと話していて、ハリー杉山なら1時間眠るところ、53分で目を覚ましそうだなと思った。理由も根拠も、ない。これっぽっちもない。わたしは1時間と決めてきっかり起きたいと思いながら1時間半、眠るタイプである。ここまでの文脈と一見何の関与もないが、今、この問いが浮かんだので今日はこれを渡したいと思う。


Q49 写真を撮るようになったきっかけは、どのようなものでしたか

A 小学校5年生、インフルエンザで学校を休みひとり家で過ごしていた時に母が写ルンですを買ってきてくれたことはきっかけにはならなかった


12月6日

現在、20時40分。仕事で運転中に「保坂」という交差点を直進した時に、保坂和志「カンバセーションピース」を思い出していたら、目の前を小学生が横切る。道路側から半袖半ズボン・フリース・ダウンという3人組の足取りは月曜日でも軽い。外気の耐性に差こそあれ、並んで仲良く傘を足先で蹴りながら歩いていた。というより、傘を蹴りたくて足を前に運んでいるような感じだった。おそらく小学3年生。先日、今年中に読んでおきたい本をわかるように積んでおいたのに、どういうわけかそのタワーが見当たらない。部屋の中で本を探している。人に貸しては返ってくる前に読みたくなって3回くらい買っている いとうせいこう「想像ラジオ」 はどこに置いたっけと思うがそれも見当たらない。それに誰からも返ってきていない。新しい帯になってからまた買ったから、この部屋にあるはずなのに。え〜ん。いよいよ課題の締め切りだというのにまずプルーストを読む。読み終わりたくないと思いながら少しずつ読み進める読書こそ、最高の復讐だ。


Q48 いつから冬は始まりますか

A 舞ちゃんはよくえ~んというけど、え~んとは思っていなくて、それはあははは~きゃはは~という意。え~んといいながら舞ちゃんは笑っている。<笑わずに私の前に立つ>と決めている舞ちゃんを今日はどうしてもどうしても笑わせたくなってしまって笑いを誘ってみた。何とも言えない表情が撮れた。わたしも舞ちゃんも、まだまだだなと思ったね。がんばろうね。しつもんの答えは、12月。父誕生日おめでとう

12月5日

現在、22時50分。寒いから〈あたたかい〉がよくわかり、いないから〈いる〉がわかり、忘れるから〈思い出せる〉のだと今日も思って、反芻する。


Q47 最近問うていることはありますか

 A 最近は生について問うています。今日も素手で触れた光(写真)が想像以上にあたたかく、場の空気も相まって眠気を誘うような心地よさに抱きしめられる感覚をあじわい驚いていました。それはあるものとっては生で、あるものにとっては生であり、生。生という場合もある。とらえ方は幾通りもある、生、そこに通じているものを探りながら問いながら、生に限らずなんでも、最後はいつも思うところに帰属、着地して眠るーティンがありま~す。おやすみなさいみなさん


12月4日

現在、8時22分。45分後に発車する新幹線に乗らないといけなくて、これからお風呂にも入らないといけないし、課題も目処が立っておらず、という状況ですがひとまずこれを書いて、今日の問いを考えている。これを打ち終わったらダッシュで全てを遂行しなければならない。GO!


Q46 今、どんなことを思っていますか

A この質問が送られてきたのは22:41で、わたしは新幹線の中にいました。現在は25:04。帰宅したら47度でシャワーを浴びた痕跡がありました。今日はいろんなことを思っていましたが、総じてこころがあたたかかったなと思います。気温は低くて寒いですが、今日はあったかい日だったなと思っていました。そうですね、とてもいい日でした。また暑苦しい厚かましいうざいと思われそうですが、みんなにありがとうと言いたい日でしたね、だから頑張ろうとも思いました

12月3日

#045

現在、4日の8時10 分。昨夜気合を入れて半袖で作業していたらそのまま床で気絶していて、今年で一番寒い目覚めである。


Q45 寒さを感じていますか

A 朝、超寒かったけど、いまは汗かいてます。明日もがんばるぞ〜



12月2日

現在、21時20分。昨日の授業である人が言った。「書きながら考えることはできるけど、考えていることをそのまま書くことができない。」あと数分でM1ファイナリストの発表だと思いながら今、昨日のことを書いている。書けたものが考えた結果だというのは少々らんぼうだと思うが、書いていると考えてもいなかったことが見えてくるのもほんとう。書くために考えているんじゃなくて、〈考えるため〉に書いている・・?何にしろもっと。もっと。今、0時12分。19日は敗者復活戦からみなくっちゃ。


Q44 撮るときは、なにを考えていますか

A 今日わたしも同じようなことを考えていました。頭でなにか考えているというよりはそこにあるものを感じて、想っているというのが一番近いかもしれません。でも、たとえば撮っているときにドラえもんのこととかハリー杉山のことを考えている人はいるのだろうか。ハリー杉山のことを少し調べたらラジオ番組を3つも持っていて、レギュラーテレビ番組はNHKが多かった

12月1日

現在、21時29分。そうか。リズムだ、大切なのは。迂回せずにリズムを刻むこと。迂回するためにリズムに乗ること。


Q43 ここ最近のひらめき

A 最後にきいた日付と時刻がアーカイブされる機能がついたらいいのに。おそらくカーステレオで2019年の夏にきいたのが最後だった


11月30日

現在、21時05分。ぼろぼろぼろ、と溢れるものをそのままにしてキッチンに立つひろこちゃんの横に立ったら、抱きしめてくれた。その後にお家の中で手を振り合っていたら、彼女は〈バイバイ〉と言った。わたしは〈バイバイ、取り消し〉と言った。


Q42 今日のず〜ん

A 車のドアに指を挟めてそのまま病院にいきました。わたしは何が大事なのだろうと考えて今日心に決めたことは誰かにとっては不幸かもしれないけれど、わたしはその選択以外することができないと思った。そういうふうにひとは何かを積み重ねて何かのために生きていくことを繰り返して営みを続けていく。今日あなたは何を思いましたか?今日で11月が終わる。11月をみなさんはどう生きたのだろうか。明日からの2021年の12月を、冬を、みなさんはどんなふうに思って過ごしていくのだろう。


11月29日

現在、22時37分。散々マンデーだったので記すことが今日はいろいろあるぞと思いPCを立ち上げた途端、お家のブレーカーが落ちる。冬の名物こと高電圧のひろちゃんである。いよいよ冷え込んできたのであなたを包む世界が少しでも、あたたかくありますよう。


Q41 やめられない癖はありますか

A 癖ってなんでしょうね。やめられないのは二度寝です、朝起きるのが苦手です。同居人たちは2人とも朝型人間です尊敬しています


11月28日

現在、21時45分。跡地でマドンナにいただいた特別なお豆とともに。愛咲子ちゃんとひろこちゃんとお出かけ。じゃんけんをしたら見事にグーチョキパーに分かれて笑い合い、その後に中学生時代のエナメルは全員ナイクだったことがわかり、また笑い合う。帰りたくないほど楽しい夜に同じ場所に帰れることに慣れていた。でもこれは、当たり前じゃない。ずっと続かない。だからいつか振り返った時もわたしたちはきっと、笑い合ってる。


Q40 わらったこと

A 舞ちゃんはナイキをナイクと言う。イギリス英語でそう言うのだとハリー杉山から学んだと聞いた。ハリー杉山が好きなのだと知った昨日。舞ちゃんはハリー杉山が好きなんだよとひろ子ちゃんに伝えたら、ひろ子ちゃんが舞ちゃんにハリー杉山のこと好きなの?と問うていた。舞ちゃんは『そんなに好きじゃない、ハリースタイルズの方が好き』と答えていてわたしはその場でふんぞりかえるくらいわらってしまった。今思うとそんなに面白くない。これにまた笑う

11月27日

♯039

現在、22時24分。場所、愛咲子ちゃんの暗室。今日の午前中に初めて暗室へ足を踏み込ませてもらった時に、ここは愛咲子ちゃんの聖域だと感じた。ヒア イズ ハー サンクチュアリ。彼女がここで積み重ねる瞬間のことを、わたしは自分の場所からこの先も思う。次回は作業風景を見にいき、そのことを記す。ここに。


Q39 初めて暗室に来た時のこと

A わたしの他に3人同期がいて、その中でわたしが最初に暗室に入った。無臭だった。

11月26日

♯038

現在、22時57分。東京には引力が作用している。それも、他に類をみないほど辛辣で強烈で独自の。そしてまた、ひとにも引力があるとわたしは信じている。どうしても。


Q38 愛咲子ちゃんが引かれるもの

A それは突然やってくる、明確な明解はない。

チャリに乗りたいと言ったら舞ちゃんに拒否された。夜散歩をしようと話をしていたのだけど彼女はPCに向かい始めて2時間半が経過している。彼女が書いた2時間半の79文字、物書きの人はこうして言葉と向きあっているのか。2時間半、眠気との攻防戦


11月25日

現在、22時56分。ひろちゃん。愛咲子ちゃんがひろちゃんに作ってくれたブーケ。月に思いを馳せ続けているひろちゃんと、2秒だけ隣で同じ月を眺めた。同じものを見ても、他の人が見ている通りに見ることはできない。同じように見ることがかなわないからって、その煌めきをわかりあえないわけじゃない。


Q37 月は、どう見えていますか

A 1902年の月世界旅行、月にはどんな世界が広がっているんだろう


11月24日

現在、19時47分。曲がり角で正面からぶつかりそうになった婦人にウインクしたら、ふふふ、と返ってきたウェンズデー。


Q36 雨の思い出を教えてください

A 小学生の頃の通学路には、雨水が落ちる音が印象的な場所があったことをいま思い出した。何年か前、デートの帰り道に雨が降ってきて、傘じゃなくてレインパーカを貸してくれた人がいたね


11月23日

現在、22時50分。夢に話したくてたまらない人が出てきて目を覚ますと、ぴったり12時間眠っていた。先日の雨風が強い日に写真館で愛咲子ちゃんとひろちゃんと三人で撮ってもらった写真を取りに行って、今夜もその日と同じくらい風が吹き付けているが星は、よく見える。


Q35 写真を撮られる時はどのような気持ちになりますか

A 状況や撮ってくれる人との関係性にもよるのですが、カメラを向けられている数秒をわたしに向き合ってくれていると考えると嬉しいです。でもやっぱり状況によりけり

11月22日

現在、20時57分。左耳の中にある滑走路から飛行機の離陸音や暴風が聞こえるようになってもう、二日になる。今朝起きると身の回りの音が聞こえないくらい耳の中の音は大きさを増していて、滑走路は土砂降りに姿を変えたよう。聞こえづらいから話しかけられたことに全部う〜んと答えて、いろんな人から変な顔をされ、手持無沙汰な間が生まれてしまうけど、そういう日なのだ、今日は。手帳に書き込みをしている人、腕組みをして目を閉じている人、携帯ゲームをしている人、に混じって待合室。17時50分。


Q34 ピアスはどちらの耳からつけますか

 A 本日朝帰宅してからまだ舞ちゃんには会えていませが、だいじょうぶでしょうか。しつもんの答えは、右

11月21日

現在、23時40分。運転して運転してたどり着いた場所で7歳のひとに出会い、一緒にテニスとドッジボールとバレーボールをする。おとな3人とこども1人でするドッジボールは、初めての概念に基づいた。彼は大きな石の上にしゃがみながらわたしの目をみて、右と左はもう覚えたと言う。またねのハイタッチをした時、ドレミファソラシドドレミファソラシ・・ファの音がした。


Q33 本日の奇跡 

 A 101回切った空シャッター、写らなかった浜松は全部忘れないからネ  


11月20日

現在、21時02分。南相馬市は9度。14時20分に小高駅前の放射線線量測定器の値は、0.102だった。調べると0.1で、東京~NY間往復搭乗の被ばく量。浜松で愛咲子ちゃんはどんな風に歩いているだろうと月を見上げてふと、石巻へ行こうと思う。


Q32 今日はどう生きましたか

 A 中田島砂丘のエルトポは、55年後の舞ちゃんだった。遠くの広い空を泳ぐ凧はすぐ近くの公園から昇っていて、長いながい糸をひいているおじいさんの日常に出会う。喫茶さくらんぼにて、ケチャップで口がウニョウニョのかわいい顔が描かれたオムライスをいただく。帰り際、この辺の人じゃないね、どこから来たのと問われて、新潟と答えたら富子さんは驚いた顔をしていた。元気でいてくださいという言葉が勝手に口から出てしまった時はわたしも驚いた顔をしていたと思う。その返事に富子さんは、また浜松にくるんだよと目を見て言ってくれた。夜はなんとなく遠鉄にのって西鹿島まで向かった。近くの天竜川までは街灯はないけれど民家の明かりが灯る一本道だった。誰もいない何も見えない聞こえない河川敷を歩く、無意識に明かりを探していることに気がついたとき、生きていることを感じたね。宿に戻って長風呂をして少し体調が悪くなっている、生きているね。テレビ静岡、トップガンのトムクルーズが超若いね

11月19日

現在、23時57分。何も特別なことが起こらないとくべつな町グローバーズ・コーナーズよ、おやすみなさい。


Q31 サーティワンといえば

 A ジャモカコーヒー

11月18日

舞ちゃんは留守。晴れ予報外れる、服たちごめん


現在、23時33分。何かに触れるとき、これはこういう視点だろうとかこういう風に言えるとか、対象を読み取ろうとしながら自分なりに線をなぞろうとするのは常にあるのだけれど、今日みたライブはそんな考えなしに、ただ目の前で繰り広げられるものをよく見ようとした。よく、見た。現場でことばはどうあれるか。M1準決、金属バットと真空ジェシカが残っているので期待している。


Q30 明日は月食、今日は月をみましたか

 A 夕方雨が降ってきてジョジョに強まってからは外に干していた洗濯物のことしか頭になかったです。雨が降る前に型から出したプリンは今日も月みたいでした


11月17日

現在、23時08分。杉原さん演出の太田省吾『更地』を観に行くつもりでいて、チケット買ってないにも関わらずもう持っている気でいたのに(どうして毎回こういう間違ったことを平気でそのまま思い続けているのだろう)先週で終わっていたことを授業で知る。え〜〜〜〜〜〜ん。


Q29 愛咲子ちゃんの最近のえ〜ん

 A ずーん


11月16日

現在、22時17分。長い間、わたしは早い時間から眠りにつこうとしていつでも失敗した。たった一度を除いて。


Q28 昨夜はどのくらい眠りましたか

 A アンダーグラウンド完全版エンドロールみ終えて映画館から出るくらいまで眠ったかんじでした


11月15日

現在、19時46分。雨宮まみの存在を教えてくれたのは母だった。幾度かの引っ越しにも彼女の書籍は、最重要文献としてわたしの荷物の中に君臨し続けている。こころの中で彼女へ問うことは結構減ったけれど、それでも、時折思い出したように問うていることに気付く。こちらからの問いであり呼びかけであり、祈りでもある何か。ふぅ、と息を吐き出すようにストーブが止まってそれっきり、もう動かなくなった。


Q27 初めて会話するひとへの挨拶

 A みつめてみる

11月14日

現在、23時20分。ふたりというのは、ひとりとひとりのことである。だからいつでも、あなたとわたし、というところから話をしたい。あなたよ、今これを読んでくれているあなたのことを思っています。見てくれているあなたを、わたしも見ています。これは数少ないほんとうのことです。ここはそういう風にあなたへ向けた場所です。そうあれるのは、あなた以外には存在しえないあなたがいてくれるからなのです。

まだ知らないあなたよ、出会いましょう。


Q26 あなたは、だれですか

A これまでに出会ったあなた、すれ違ったあなた、交わったあなた、いまそばにいるあなた、これから出会うまだ見ぬあなた、みんなであり、たった一人のあなた

11月13日

現在、0時24分。長い土曜日。朝は小雨。病院、美容室、セブンイレブン、祖母のお家、一時帰宅、皮膚科、跡地、図書館、コメダ珈琲。友人に最近またCINII使ってるって言ったけど数年前にサイトがなくなるって話が出てたじゃないですか、そういえば。あれはなんだったのか、そうすると今使っているこれはなんなのか。又吉が漱石作品で一番好きかもと言っていた『それから』を読み終わる。夜は晴れ 。


Q25 10 年前のこと

A ギャルだった舞ちゃんと、きのこだったひろこちゃんと出会った年です。その頃のアイコンは、ちゃんと青文字だった青柳文子ちゃんときゃっぴー先輩。


11月12日

現在、22時12分。うみよ かならずや あなたのどぎもをぬく すがたかたちをもたない もので


Q24 学校、どうでしたか

 A バスが遅延したのでそれに便乗してヨドバシに寄ったら使ったことのない定着液が半額になっていた。迷って印画紙だけ買って学校へ行く。ずっとプリントしていた。いつもとやり方は変えていないのにはじめてホコリのない修正しなくてもよさそうな美しいプリントができた、というよりできてしまって、しばらくポカンとしていた。嬉しいはずなのに、思考停止してしまった。数分後、あの定着液を買おうと思い立ち、授業後またヨドバシに向かう。2本残っていて、内1本購入した。帰りの電車でもっとかたく強く向き合いたいと思ってしまって、こんなふうに思う自分が少し怖くなってしまった。もどって作業していると次の学科の授業が始まる。今日はリベラルについて、私と公、よこの旅行とたての旅行の話などとてもとても興味深い内容だった。きいてしまっていいのかどうなのかわからないけれど、残って作業している日はきいてないふりをしながらきいている。先生について調べる、89年生まれだった、近々展示があるそうなので行ってみようと思う。舞ちゃんが雨だからと迎えに来てくれた。開口一番に今日はさっさと帰ろうと言った彼女の眼は、遠くの自身を見つめているようだった。彼女はなにかに(大いに)夢中になっている自分を俯瞰してみたとき、怖いと感じるのだろうか。みんなはどうなんだろう

11月11日

現在、21時30分。PCを立ち上げた瞬間に誰かが帰ってきた音がして、というか誰かというのは愛咲子ちゃんかひろこちゃん以外には基本的にはいないのだけれどわたしの部屋からはどっちかまではわからないので、気配で察してみたところ愛咲子ちゃんでありそうと思っていると、外で風がゴゴ、と言ったかと思うとピュンと言っていたのでゴゴときたらディディだろ、と代わりにディディと言う。ディディ。


Q23 今日聞いた風の音

 A ピューと口笛を吹いてピューとはきれいに鳴らない音、口笛と風ってなんか似てますよね、口笛をふく人と風、好きです


11月10日

同居人たちはよく出かけるので、わたしは一人で家にいることが多いです。わたし以外誰もいない家で一人でライトをセットしてこの写真を撮っていたと思うと結構面白い画だなとクスっとなっていました。おやすみ


現在、0時8分。トンネル内を運転中、後ろから救急車が走ってきたのでどう停まればいいんだろうと考えていたら、クセでバックミラーばかり見ていて前の車に追突半歩手前、慌ててブレーキを踏むと助手席に置いていた鞄の中身が全部出てしまってああ、今日も皮膚科に電話しなかった。


Q22 最近同じくらいクスっとしたこと

 A 荷物の集配に来るおじいさんが同僚からこばじいと呼ばれていることを知れたこと


11月9日

現在、21時5分。縦に真っ直ぐ降っていた雨が強く吹かれて、斜めになっていく様を見る。雨は段々と傾斜する。これは小説でも詩でもなく短歌の景色だ、と思う。


Q21 どのくらい雨が降っていたら傘をさしますか

 A 7割くらい

11月8日

22時前帰宅後、ひろこちゃんにきいたら舞ちゃんは頭痛で眠っているということだったので今日の舞ちゃんの一日を私が想像して書いてみることにしました。


朝7時12分起床、7時28分に家を出る。会社まで車で約15分、今日は全部の信号につかまって25分もかかる。いつもは余裕がある出社だけど今日はけっこうギリギリだった。でもそのおかげで、勝手に目の保養にしている西の魔女に会うことができて今日の一日はハッピーであると確信する。したはずだった。昼食休憩、いつもは頼まないみそ汁を今日は注文してみた。最後の一口をおきにいりの祖母の服にこぼしてしまう、ああ、そんな日に限って白いシャツと白いズボンを纏ってしまっている。エクストリーム色のマドンナが頭をよぎった。終業の1時間前から会社のPCで小説を書いている。今日ついにとなりのデスクの小野寺さんにそれがバレてしまったようだった。だけど小野寺さんは優しかった。やるべきことを優先しなさいと言わんばかりの笑顔を向けてくれた。小野寺さんにお茶を淹れた。退社時刻きっかりに今日も会社を出る。帰りは信号に引っかかることなく15分で帰宅できた。帰宅後まもなく気圧による頭痛が襲ってくる。ベッドに入る。眠る。治らない。いい一日になるはずがベッドから動けず4時間経過、このまままた眠る。夢で重大なひとたちに会いたい。


なんとなく、少しは合っている気がします。明日は今日よりも少しはよくなっていますように。

みなさまもどうかご自愛ください。


現在、9日の20時59分。かのハリー・ポッターよろしく額に傷があったなら、分霊箱を破壊した時にこのくらい傷んだだろうという痛みに昨晩、敗北を期した。閉めたつもりの窓が空いていて部屋に豪雨が吹き込んでいたことを除けば、昨日はほとんど上記の、愛咲子ちゃんが記してくれた通り進んだ。梨木香歩『西の魔女が死んだ』の主人公はわたしと同じ名前である。長時間眠り続けて回復しました。愛咲子ちゃん、どうもありがとう。


Q20 写真における不在とはどんなものですか

A 長めのおかしな文章を書いたはずなのに消えている、ということに気付く現在は12月6日の22:30です。なんて書いたんだろう。今書くならば写真における不在とは、わたしにはまだ言葉にするほどそれを紐解けていないのでこの問いの答えは出せない。ただ、不在はないものであると信じていたい。私が写したものはだれかにとっては不在となる場合もあり、わたしが不在としてはたまたなきものとして考えているものがだれかによって写し出されたり生み出される場合もある。ということを分かったうえで、写真の不在というものを問うていきたいと思う。舞ちゃん、質問をありがとう。

11月7日

現在、0時16分。跡地に展示をみにいく。感じたことをその場で言葉にして作家さんに渡せる、この場には本当の意味で多くのものがあることをまた痛感する。一枚の写真の目の前に立つ。近づいて、離れて、その往復の中でのみ流れるときが確かにある。わたしにとってはそんな作品たちだった。マドンナにもお会いできて溢れる思いを伝えられたので、これで年は越せそうである。愛咲子ちゃんとふたりで「重い」と形容されたのだが、どんなものでもその方からのことばは光っている。それも飛びっきり。決して多くはない重大なひとには、重い思いをこの先もぶつけ続けたいと思う。ぶつけたいひとの顔がよぎる。だからわたしは、自分のことをちゃんとしようと思う。夜、ある方とご一緒させていただく。トーマスと田中みな実のことを「チャラい」と言っていた。颯爽と歩く後ろ姿が光っていた。


Q19 今日、光っていたもの

 A 今日お会いして対面して話した人たちの目、みんな光っていた


11月6日

現在、1時11分。突如、矢沢あい『NA N A』においてわたしが選ぶのは、レンしかいないと確信する。重要なのはそれでもレンからは選ばれないということ。夜が晴れている。


Q18 よく晴れている日に写したいもの

 A 澄んだ青


11月5日

現在、0時丁度。友人とスタンドアップを見にいく。切実さと笑い、シリアスさとユーモアの間を行き来する様に終始ひりひりとする。ひりひりさせられる。何を見たのか。学校帰りの愛咲子ちゃんを迎えにいき、少し走る。窓ガラスを打つ雨が大粒で、遠くまできたなと思う。そんなに遠くまで走ってないのだけれど。全然。家に着く頃には雨は上がっている。というか家の周りは降ってなかった模様。愛咲子ちゃんがロンドンは今夕方の4時だよと教えてくれる。そっか、と小さな相槌を打つ。


Q17 火 と 水

 A 小学生の頃、理科の実験でマッチの火がつけられず同じ班の子の手をやけどさせてしまった。それから一年後の中条で、メタセコイアと同じくらい高く燃え上がるキャンプファイヤーの火に釘付けになって動けなくなった。数年前の南相馬で高い高い防波堤と当時のままの景色を前にした時にも同じように動けなくなった、帰り道で車をぶつけた

11月4日

現在、22時40分。ああ しらないことばかり ああ ほとんどしらないということを すくなくともきょうは すこししって ああ しらないということを わすれずにありたい そこからしっていくことを あきらめずにありたい


Q16 最近しったこと

 A 直線距離にすると浜松と富山がとても近いこと、富山は新潟の隣なので新潟と浜松も近いということ(なので今月行こうと思う)


11月3日

現在、12時14分。伊賀大介氏がアト6で、岸政彦編「東京の生活史」の話をしている。発売日に届いて展示が終わってからにしようと思っていたことを思い返しながら、表紙を撫でる。今だろうなと思う。真ん中あたりから少し読む。この本は、本という形式をとった膨大な瞬間たちは、居場所だと思う。まこちゃんとカレーを食べる。かつて彼女が住んでいた高円寺の一室は真冬でも暑く、決して知ることのかなわない誰かが今は生活を送っている。そのどなたかも、あの部屋を暑いと感じているのだろうか。


Q15 生活とは

 A テンポやリズムがあって、流れていくもの。

昨日は味濱家に行った後、ぼーっと過ごして2時ごろに就寝、今朝は7時に起きて、8時には喫茶店を開けていました。イベント以外で朝にお店を開けるのははじめて。いつもと違う朝の光がさしていてとても気持ち良かった。窓を開けたときに裏の寺の木々が少し紅葉していたのと車の窓ガラスに青空が写っていたのを見ました。お客さんたちの会話がたまにほんのり聞こえるカウンターから、みなさんの生活を想像していました。今は昨日の舞ちゃんに倣って、久しぶりにひとり部屋でワインを飲んでいました。お酒はそんなに得意じゃないんだけど今日はとても美味しい、これもわたしの生活


11月2日

現在、0時5分。愛咲子ちゃんの一番好きなラーメン屋さんにひろちゃんと3人でいき、その旨みに酔う。勢いづいて帰ってきてあろうことか、ワインを飲んでみる。意識が遠ざかる星のようになっていく。つい先日、中島らものエッセイに舌を巻いた。泥酔して転倒、そのままあの世へ去って行った天才である。このまま眠りに落ちて彼に会えたら、ニヒリズムと笑いについて質問責めしよう。酔っ払ったわたしのままで。


Q14 ラーメンのトッピングといえば 

 A ぎょうざ

11月1日

現在、21時43分。金木犀が帰り道に充満していたので、数年ぶりにオードリーのオールナイトニッポンを掛ける。記憶の音がする。


Q13 記憶と記録

 A かたちのないもの、かたちのあるもの


10 月31日

現在、23時33分。気温14度。朝のうちに投票へいく。前回も開票日の同様の時間帯に行ったのだが、4倍くらい人がいて少しは投票率が期待できるかもしれないと思う。家族と話す。20時から速報を見て、そんなことはなかったのだと知る。それでも参画する義務は日常に横たわり続け、その重みが日によって変わることなどない。"personal is political"(個人的なことは政治的なこと)であると同時に、"personal is universal"(個人的なことは普遍的なこと)であるのだと思う。益々人々は話したがっている。そしてことばは、常に語られたがっている。語られていない/いなかったものがこんなにもあることは、わかり始めている。夜、愛咲子ちゃんと少しドライブをする。急Uターンがあまりに上手。友人が持ってきてくれたベーグルを一緒に食べる。その友人とはナンパして始まった。6月生まれ。いつか彼と見た流れ星が今日も見えた気がするのは、きっと特別なTシャツを着ていたから。


Q12 夜はいつ、始まりますか

 A 太陽が海に沈んで空気の匂いがなんとなく変わったら夜。わたしたちの住む街では日本海の水平線に沈む太陽をみることができる。海と太陽が交わりそうで交われない数分間、でもある者にとっては確かに交わっている数分間


10月30日

現在、22時59分。母の参加している作品展に行った帰り、あるひとの27歳のお祝いにいく。連絡した30秒後に顔を見れる距離にいることがどうしようもなく嬉しくて、自分の話ばかりしてしまう。もっと顔をよく見たかったのに。またねと別れた瞬間に、28歳を迎えるその人に渡したい言葉が浮かぶ。ぴったり一年後。その時も並んで歩けるだろうか、はたまた会いにいくのが難しいほど遠くにいるだろうか。どっちでもいい。彼に、彼の周りに、ひかりがたくさん射しているといい。10 月30日生まれ。帰ってきた愛咲子ちゃんの火傷した話を聞いていたら、わたしには彼女が光に見えた。


Q11 光/ひかりについて、どうですか

 A 意識できないくらいに近い。3年くらい前にうえに書いてある10月30にち生まれの彼と整備されていない剥き出しの鍾乳洞に行った。ほんの300メートルの洞窟、明かりを消してみようと彼の一言で持っていたぺツルを消す。体験したことのない黒に言葉を失ったことがあった。いつか太陽が燃え尽きた後の世界だった。ひかりに生かされているから、ひかりをもっと肌で感じていたいと年々強く思います。光は祈望です


10月29日

現在、0時22分。夜にも種類がある。


Q10 今日は何を見ましたか

 A 朝5時25分まだ遠い微かな朝焼け、5時55分は澄んだ青白いような空が広がっていた。12時の真っ青。13時13分は先生が20年くらい前に撮影したというメルヴィルプポーのプリントに対面する、思いのほかしっかりジュリアンだった。14時は暗い部屋で30年前からつかっている映画撮影用ランプのちょうどいい暖色を左目で見る。目の前の4つのカメラレンズはどこをどう見るものかわからなくてずっと見えない遠くを見ていた。18時は漆黒。19時は定着液が薄い桃色で、水場の窓から見える向かいのビルの勝手口、2階3階4階それぞれ全部違うドアの色を今日もかわいいなあと見る。20時10分は帰路、窓から見える大小さまざまな形と色の数の生活。22時過ぎたころに迎えに来てくれた舞ちゃんとみる夜の波形、しるし。今日が終わる数分前にうまく活用できないただただ広いべランダで舞ちゃんのまばたきの瞬間を見た。いろいろみた


10月28日

現在、23時41分。愛咲子ちゃんが淹れてくれたココア片手に、今日も話す。一緒に住んで毎日この場所を更新して、一体全体何をそんなに話すことがあるのかと不思議に思われる方がいるかもしれない。わたしも不思議である。今夜行き着いた先はガッツについてである。アルコールもBGMも必要ない。我々にはガッツがあるから。


Q9 ここ最近ガッツを発揮したエピソード

 A 毎週5時起きでバスに乗って学校へ行くというのはガッツになりますか?正直ガッツというものをはっきりと認識せず生きてきてしまいましたが、わたしの家族は間違いなく全員ガッツァーです。(わたしが書くのがおそくて零時を回ってしまいました)

【毎週5時起きでバスに乗って学校へ行くというのはガッツになりますか?】これはガッツには当てはまらない。私が選択して好きでしているさせてもらっていることだから当てはまらない。きっとわたしはガッツが足りないときのほうが多い。だから舞ちゃんと一緒に居るのかもしれない。ただ、ここぞという発揮すべきタイミングは逃さないと思う。たくさん失敗してきたから


10月27

現在、7時59分。会社の入り口で検温したら33.9と表示され、セコムが発動したかと思うくらいの警告音が鳴り響き、それでやっと少し目が覚める。わたくしの出社は、早めに出社する人とギリギリの人の間くらいの空いている時間帯で、警告音はその時を待っていたかのようにはりきって響き渡っていたので、そのままにしておく。講義のために詩集を読む。気付く。家族の中で名前に同じ音をもっているのは、祖母だけでなく兄もだった。彼は悲しい時ほど声高らかに笑い飛ばす。物語の細部を非常によく覚えている。直近では、衆院選とYAZAWAの話をした。4月生まれ。愛咲子ちゃんにもわたしの兄と同じ年のお兄さんがいる。


Q8 愛咲子ちゃんが10歳のころのお兄さんの呼び名

 A お兄ちゃん 


10月26日

現在、18時45分。出社時はほとんど、祖母のお洋服を着る。おさがりを着出したのは大学生の頃で、実家から一人暮らしのアパートへ少しずつ運んだり、送ってもらったのに結局着なかったり、愛してやまない遠くの国で着たり。彼女は家族で唯一、名前にわたしと同じ音をもっている。何度聞いても、どうしても好きなお花を教えてくれない。6月生まれ。展示で置いていた椅子を、やっと車から下ろす。これはもうひとりの祖母が長らく使っていて、昨年継いだもの。彼女が一番好んでいるのは菊だということを、わたしは知っている。10月うまれ。帰宅するとまだ寝ぼけている愛咲子ちゃんからiphoneのISOは何か、という唐突な問い。OSのバージョンのことだった。可笑しい。


Q7 お昼寝で見た夢

 A 良い目覚めだったけど何をみたか忘れちゃった


10月25日

現在、22時15分。愛咲子ちゃんのPC前。わたしのリクエストで、今夜はブギーバックのカラオケバージョンをふたりで聞く。10月最後の月曜日。


Q6 今夜の予定は?

 A なんか映画みながら寝ようかな(←ぜぇったい、みないじゃん・・)


10月25日

現在、22時15分。愛咲子ちゃんのPC前。わたしのリクエストで、今夜はブギーバックのカラオケバージョンをふたりで聞く。10月最後の月曜日。


Q6 今夜の予定は?

 A なんか映画みながら寝ようかな(←ぜぇったい、みないじゃん・・)


10月24日

現在、2時28分。真剣度maxの外出と、随分大袈裟な遠出と、旅、それぞれの中間のようなものが終わりを迎えた。ひろこちゃんが語ってくれたこと。朝早く出てくれた愛咲子ちゃんのことを2時間近くも待たせてしまった申し訳なさ。二人と歩む道に差したひかり。生きているかのような交差点。変わらずに今日も、あなたがあなたであること。二度と戻ることのないものたち。グッバイサンデー。


Q 5 人を待つ or 人を待たせる

 A  待たせてしまいます、すみません

10月23日

現在、24時丁度。出発2時間前に思い立ってそのままの勢いではらり、と京都に降り立つ。初めて通る道のたまたま見かけたサロンで、ふたり並んで髪の毛を切ってもらう。数年ぶりに訪れた本屋さんに、あのひとの本が並んでいる。深まりつつある秋が微笑む音がした。


Q 4 まだ誰にも言っていない秘密をひとつ、教えてください

 A  毎日64円の野菜ジュースを買ってのんでる

10月22日

昨日ファイザー2回目、現在38.0度、頭痛、倦怠感、あおざくら防衛大学校物語2巻まで


現在、22時11分。ある友人の話。その人は空港でひとりトランジットを待っていたら、夜景に見惚れてしまい飛行機に乗り損ねた挙句一日遅れて到着し、キャリーケースを押す手と反対側で眉毛を描きながら、先に着いていた我々の前にいつも以上に、いやこれまで史上最も颯爽と現れた。第一声は、夜景を独り占めしてきた、だった。9月生まれ。


Q3 星 or 月

 A 幼稚園のころ、聖劇では星役になりたかった

10月21日

現在、22時59分。暫くぶりに実家へ帰ると父に、きみ、よく来たね。と言われる。廊下で一緒にスウィングする。彼は普段からわたしを「きみ」と呼び、真面目な場面でのみ名前で呼ぶ。メッセージは英語でくれる。生け花には厳しい。野球ならおそらく、7番ショート。3月生まれ。


Q2 目の前にもうひとり自分がいます。なんと声をかける?

 A  よお

10月20日 

1日1舞を始めます。


現在、23時7分。アンドロメタ座までの距離。イメージを構成する三要素。愛咲子ちゃんが引く線のニュアンス。明後日届く予定の本。発送連絡が来てから10日間、いまだ届かないTシャツ。ハッピーアイスクリーム。


Q1 今東京で、したいこと

 A  23時ごろ雨に濡れて帰って走って銭湯へ行く


10月19日

日中は肌寒くも雲のない快晴で、布団を干していたら向かいの中坊たちに写真を撮られた。そっちから見えるのと同じくらいこちらからも丸見えだよと思いながら知らん顔でやり過ごす。夕方から曇ってくる。雲の合間からタイミングよくみえた夕日は、鮮烈な赤だった、真っ赤


現在、0時10分。愛咲子ちゃんのことだからピースとかしてくれそうなのに、意外と大人な対応なんだね。カルヴィーノと蓮見重彦を並行して読む。その合間に少し違うものを挟むと、よく効く。点と点は、遠ければ遠いほどいい。もっと遠くが見えるようになり、目の前は鮮明になっていくから。


10月18日

↓犬飼って苗字なかなかかっこいいですね 服たたみ屋でバイトしてた学生の時、久東さんという久東が似合う滝藤さんみたいにお洒落な社員さんがいました 今日は同居人とのコミュニケーションはほぼ0でしたそんな日も結構ある


現在、21時14分。配信が今日までなので、犬飼勝哉さんの「ノーマル」を慌ててこれから観る。本当はそれよりも先に、まずやらなければならないことが6つほどある。


10月17日

外は12度。夕方に写真館にいって写真を撮りに行った。みんながとてもきれいだった。わたしも2,3年ぶりくらいにオレンジの大切なワンピースを着た。あんまりしっくりこなくなっていたけどみんながいい横顔をしていたのでどうでもよくなった


現在、18日の20時55分。目を閉じて想像してみる。30歳を過ぎたある夜に、かつての同居人ふたりと撮った一枚の写真を思い出す時を。深く落ち込んでいる時の方がいい。幸せから最も遠いところにいて、いろんなものを失って、どう息を吸ったらいいのかもわからないくらいの時。それでも確かに生きている時。時はその時だ。その時にふと、思い出す。ある写真を。ある写真を撮ったことを。ふたりを。そしてその写真を、穴が開くほど眺める。そうしたらどうにかこうにか、わたしはやっていけるだろう。ふたりはきっと、どうしようもない時に語りかけてくれる。ふたりがどうしようもない時には、わたしが語りかける、きっと。


10月16日

ひろこちゃんが作ってくれたキンパ、過去最高に美味しくてみんなで写真を撮った。ここぞとばかりにとっておいたS X70がしっかり写らなくてよかった。ビートルズで何の曲が一番好きか話したのだけど、それぞれがぴたりそれらしかった。


現在、0時39分。思ったことや起きたことを、勿体なくて書いてしまいたくないと言う場合もある。今夜がまさにそうである。愛咲子ちゃんとひこちゃんとの3人での共同生活にも、いずれ終わりの瞬間はくる。一緒にいられなくなってもなにも変わりはしないと信じているから、我々は着実に変わっていくのだろう。寂しいと口にしたひこちゃんのことを、抱きしめてみる。愛咲子ちゃんの足をそっと撫でてみる。どれだけの瞬間を共に過ごしても、ひとつにはなれない。ばらばらだから抱きしめられることを、忘れずにいる。というもっともそうなことを書いてみているが、今日したことといえば、ひこちゃんの一番好きなビートルズの曲を聴いて、愛咲子ちゃんと具合が悪くなったことくらいである。


10月15日

フィルムを乾かしている間に村上春樹の超短編をよんでいた。わたしは100パーセントの女の子にも男の子にも何度も巡り合えている気がしている。(「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」文鳥文庫)帰りの電車の中で6,7年前に見に行ったことのあるバンドのベーシストの訃報を知る、今は今しかないのだと今日も強く思う。おやすみなさい


10月14日

朝8:05晴れている。きょうも起きたらうつ伏せの状態だった。いつか未来のひろこちゃんの結婚式のことを考えて泣いた。ひろこちゃんの結婚はとても嬉しいけれどそれ以上にさみしい、何でなのかよくわからないけれどすごく寂しい。号泣しながらひろこちゃんの晴れの日を撮るんだろうと思う、そんなに遠くない未来


10月13日

19時33分、外を歩いていたら豚汁の匂いがした。新しいことを始めるときは意気揚々としているのだけど結局その直前にちゃんとどうしようもないくらい怖くなる。眠るときは横向きなのに起きるとうつ伏せになっているのどうにかしたい。


現在、23時30分。今朝コートを羽織って出ると、半袖の小学生とすれ違う。暑くてたまらないといった様子が、ひどく頼もしい。身体には良くないと思いながらも、46度のシャワーを浴びる。授業で領域の横断と、表現の呪いの話題になる。飴屋さんの名前が挙がり、最後にVACANTに行った日が雨だったことを思い出す。


10月12日

20時53分帰宅道中、舞ちゃんの部屋の明かりがついているのが見えた。良いひかり


現在、21時20分。日曜日を境に違う国に来たのかと錯覚してしまうような寒気。大して降っていないのに、ウインカーの速度をひとつ上げてみる。「神山アローン」というドキュメンタリーを教えてもらう。折坂の「心理」を開けようかと思って、まだ開けないでおく。ラジオで万博公園の話をしている。帰って来てリビングに寄ると、近づいても触ってもいないのにひとりでに電子レンジが動き出した。マジ武勇伝。マジ過ぎて痺れたので、今日もひこちゃんのベットで勝手に寝ようと思う。そう企んでいると、愛咲子ちゃんが帰ってくる。ここには無数の瞬間がある。ホグワーツでは、ルーナとネビルと一緒に図書館で過ごして、マクゴナガルゼミで変身術と品格を学んだのち、魔法省神秘部に入りたい。


10月11日

バイト後に校長に会いに工房へ行った、久しぶりに会えてうれしかった。その帰宅途中タイミングよく友人とも会えた。髪が伸びていて、これからのことを楽しそうに話してくれた。いまは舞ちゃんとひろこちゃんがお気に入りの本について話している、「アップルパイの午後入ってる」「ショートショートみたいなかんじなんだね」「くぁばた康成さ、結構呪いで一生終わらない」「すっごいおもしろいのに同じことを言っているから終わらない」「その時代のリフレインやばくない?超やばい超クール、マジ武勇伝。康成はマジの武勇伝」「未完で終わる」「じっとりしている呪い」「終わらない読書めっちゃよくない」「そっか~、そっかそっか、そっかあ」「わたしブックカバーしといてよかったとおもった」「谷崎はスリザリン、ひろこちゃんもスリザリン」舞ちゃんはレイブンクロー、わたし生まれながらのハッフルパフ


最終日。

たくさん伝えたいことはありますが、皆様のおかげで無事に展示”東京”を完走する事ができました。改めてわたしはライブが好きなのだと知りました。今日の帰り道、海に寄りました。また皆さんにお会いしたいです。ありがとうございました。


現在、0時22分。そこにあなたがいてくれたから、展示”東京”は始まり、会期を全うし、無事に終えることができました。そこにあなたがいてくれたから、わたしはこの景色を知ることができました。そこにあなたがいてくれるから、わたしはここから、あなたを思い続けることができるのです。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。それでは、また。



5日目。

みんなでいちじくを食べた。いちじくの皮はむかない派は少数派なのだろうか。舞ちゃんの親友たちが陽キャでかなり良かった。明日もいい日になる。


現在、0時14分。愛咲子ちゃんのスキャナーが、機嫌よく唸っている。外では風がひどく不機嫌そうに吹き荒れている。今夜はひこちゃんが不在なので、勝手に部屋へ潜り込んでこのままここで眠ることにする。そういうことをしても彼女は怒らないどころか、多分少し喜びさえする。ひこちゃんにはそういうところがある。周りを見渡すとまもりたいと思うひとたちがいるように思うが、ほんとうのところ、その人たちにまもられているのは、いつでもわたしの方である。明日もいい日にする。


4日目。

昨晩の地震のこと、こればっかりはいつどうなるかなにが起こるか誰にもわからないですね。みんなが無事でいてほしいです。フィルムが不可抗力で感光してしまいましたがそれもまた乙かなと思える夜風が吹いています。すれ違いで会えなかった人がたくさんいました。寄ってくださった皆さんありがとうございます。


現在、22時41分。舞ちゃんがずっとパソコンを持ちながらアイフォンを触っている。ブルーライトの2重浴びやん、寝れなくなるよと心の中で呟いた。と、全然動けないわたしを見かねた愛咲子ちゃんが書いてくれる。左側からノラジョーンズが聞こえて来て、ロンドンの街角で見かけた詩人の青年を思い出す。その時一緒にいた親友は何と、手に入っていたタトゥーを手掛かりに詩人のSNSのアカウントを探し出した。そんな親友は今日東京から来てくれたようなのだが、まだ会えていない。


明日よりギャラリー跡地で3日間、展示“東京”2幕目が始まります。
言葉と写真とあなたの時間が交差する瞬間に立ち会えますように。
3日間、どうぞよろしくお願い致します。


木曜日。

同居人たちの話し声と笑い声で目が覚める朝7時33分、わたしの部屋まで聞こえてくる声ってどんな声やねんと心の中でツッコミながらもう少しだけと2時間も寝てしまうほど心地よい朝でした。バイトおえて20時53分、帰宅しました。みなさんはどんな木曜日でしたか。


現在、20時59分。今朝のこと。持ったつもりのノートを忘れ、ヘッドホンも忘れて、ご飯も食べれなかったけれど足取りは軽い。時間が合ったひこちゃんと一緒にごみを捨てて、おうちを出る。昨夜の授業の話をものすごい勢いでする。ひこちゃんが昨夜読んでいたという歌集の話を、少し聞く。木曜日だけどうしてこんなに特別なのだろうと思って、生まれた日の曜日を調べる。木曜日じゃなくてさびしい。でも、さびしいからまた木曜日を思う。今、21時13分。もう少し、で2時間も眠りこける愛咲子ちゃんが可笑しい。



水曜日。

現在23:09。舞ちゃんはオンライン授業中なのでわたしはひとりベランダで「水曜日」を書いています。外はびっくりするくらい冷えていて上着をきました。昨日は半袖で過ごせたのに、一日を数えるごとに季節が移ろっていることを体感しています。今日は新月なので空は静寂ですが鈴虫の鳴き声と車が走る音が聞こえてきます。前に、休みの日の朝にベランダに出たらハトがいてびっくりしたことがありました。しばらく見つめ合いましたが彼は飛んでいきました。この誰が見てるかもわからない展示会期中の二人の日記、更新するのがちょっと楽しみでもあります。いま舞ちゃんの授業が終わったようで、舞ちゃんがとなりにやって来ました。彼女は白いもこもこのフリースを着ています。みなさまおやすみなさい。明日は舞ちゃんが好きな木曜日です。いい日になりますように。


現在、23時24分。まだ授業中だけど愛咲子ちゃんと話したくて、少し外に出てみる。今夜の講義担当は国内作家で三本指に入るほど重要なひとで、一人称は「ぼく」だった。明日は文芸誌の発売日だ。



火曜日。

火曜日はすきですか。塾に通っていたころ好きな先生の授業が火曜日だったので火曜日はいまでもけっこう好きです。今日は久しぶりに一日休みをもらい昼まで寝ていました。起きて跡地に行き、ゆっくりと東京を読見ました。帰ってきて昼(夕)寝をしました。起きたら舞ちゃんが帰宅していて、顔を見れて嬉しくなりました。ヒカルの碁を読んで寝ます。


現在、22時丁度。声が大きくて英語の勉強を熱心にしている社内の大先輩が、3週間前に東京に行った話をしてくれた。声が大きすぎて何を言っているかよくわからなかったが、わからないからこそ伝わるものもあるなと思う。今住んでいるところには、それはそれは広いベランダがある。こんなに風が強い夜でも、愛咲子ちゃんは半袖で外に出る。小学4年生の頃から今も変わらず、わたしは木曜日を格別に好む。電車が遠くを走っている。小雨が当たる。心の中で、あのひとの名前を呼んでみる。



明けて月曜日。

朝は6時に目覚める。洗濯を一回回した。バイトから帰宅してお粥を食べて前髪を切った。すぐ伸びるので結構切った。

現在、21時18分。愛咲子ちゃんがものすごい勢いで、前髪を切っていた。よく似合う。それからひこちゃんの髪の毛を切った。細かい髪の毛が肩に落ちていくのを見ていたら、ひこちゃんが人魚に見えてくる。ひこちゃんは指パッチンができない。わたしと愛咲子ちゃんが指を鳴らして踊るとき、大抵は隣で肩を揺らしている。海の中での生活を送ったら、いつまでも麗しく揺れるのだろう。



三日目。

今日の夜、大切な師のような方々から昨日いただいたことばを想い、舞ちゃんと反省会をしてわたしは奥に入っていました。わたしは何かを手放すという選択はできません。だから写真を撮っているのかもしれません。手放してしまったら無かったことになってしまいそうで手放すことをとても恐れています。たとえ忘れてもなかったことにはしたくない。確かに存在していた時間を心に抱きたいです。だから泣いてしまった反省会も奥に潜んでしまって来てくださる方に向き合えなかった時間にも向き合ってそれらを忘れずにいたい。忘れても思い返したい。“今の荒いわたしたちという状態”で東京という展示を行なっていることは絶対に手放したくない。


現在、22時16分。あなたの声を聞こうとすることは、自分の声に注意を払うことでもあると気付く。東京を思うことはあなたを思うことで、自分自身を省みることでもある。誰かを思うことは、その自分を引き受けることでもある。今日こそちゃんと早く眠らなくちゃいけないのに、飛びっきりのラブレターをしたためた。愛咲子ちゃん、ありがとう。わたしが隣で見たもの全てを、わたしも手放さないよ。



二日目。

わたしがわたしで良かったと思った。来てくれた人、わたしたちの今を見てくれたあなたに本当にありがとうと抱きしめて伝えたい日だった。


現在、2時5分。おかしいかな、書けそうにない。全然書けない。書いてみては消し、みたいな行為までにも至らない。何にも書けずにいたら隣にいた愛咲子ちゃんに、全然書けないまいちゃん面白いから、もう書けないことを書いてみてと言われる。2時21分。そして気付く。わたしは今、完全に絶句しているのだと。足を運んでくださる方々の語ってくれることや語ろうとしてくれることに、視線に、熱に、思いに、徹頭徹尾ことばを失っている。心の底から有り難くて、こちらがことばを奪われている。でも、安心してほしい。わたしは物書きになる。だから今日のこの圧倒的な書けなさを、決して忘れない。そしてここから出発して、必ずやあなたへの感謝という激情を綴る。読んでくれるあなたを、絶句させるようなものをね。だから、そこで待っていて。



初日。

わたし一人で会場へ向かう。前夜の配置を少しづつ変えながらオープンする時間を迎えた。しばらく窓辺に座って、並ぶ荒いものたちを眺めていた。しとしとと、外の山ゴボウに滴る雨がわたしの陰気を洗い流してくれるようだった。恵みの雨だった。現在地を知る、見つめることができるのは展示の醍醐味だ。わたしはやっぱり写真が好きなのだということと、自分自身と写真ともっと向き合っていきたいと思ったのであった。荒々しい今を見つめて認めて受け入れて、精進したいと思う。夕方の空と雨のにおいとその音と、小音で微かにかかるゲザンの東京が滲み入る初日だった。閉店間際に来てくれた方が、さらっとわたしに放った、好きでい続けてということば、これから先もずっと忘れたくはない。


現在、0時27分。愛咲子ちゃんは上記の文章をパソコンに打ち込み、眠りに行った。過去最高に雑多なリビングルームでひとり、今でなければ書けない何か、を余すところなく書き記しるしておきたいと意気込む。今、48分。昂る思いに相反してどういうわけか、さっぱりである。一向に働かない頭の中で、これだけは鮮明である。たいせつにしたいと思う。今を。展示を、立たせてもらえることを。明日は早めに出て、中平卓馬「なぜ植物図鑑か」を開場前に少し読めるといいなと思う。